愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

3週間分


妊婦日記をアップデートするのをずっとサボっていました。一気に3週間分・・


【妊娠21週】


旦那の出張、仕事では先に産休を取った人の仕事をこれまた妊婦の私がかぶる・・というありえないシチュエーションで気分的にも体もへろへろ。坐骨神経痛は鍼治療で奇跡的に?治ったものの、今度は風邪・・・微熱もある感じで、会社を休んでちょいと寝込む。旦那がいないと、小さいチャンに話しかけたりする余裕もなくなる。うわー


旦那は仕事が思ったより早く終わり、予定より早く出張から帰還。良かった。旦那が帰ってきたとたん、免疫力が上がったようで、旦那が帰ってきて半日ぐらいで元気になってきた。自分は山口さんちのツトム君か!それにしても、妊娠中期でお腹の子供にも色んなことがわかってくる時期だと思うのに、ストレス一杯に過ごしてしまった。それでも朝起きたときに「小さいチャンおはよう」というと、もぞもぞ動いたりするので、聞こえているのかな。


子供を生むのは楽しみだけど、その後の職場復帰と、子持ちであることで起こり「うる」業務評価へのゆがみに関して各方面から話をきいていたらものすごく恐ろしくなってきた。うちの会社は男女差別はないと思うけど、やはり若い会社なので、子持ちの家族に対する理解にはまだまだ微妙なのかもしれない。特にうちの部署は若い人が多いし、マネージャーも結婚していても子供がいなかったり独身だったりすると、そこらへんの状況が理解できないだろうし。こればっかりはどうしても埋められない溝のような気がする。だからといって、とりたて子供ができたら仕事をエクストラ頑張ろうという気も起きないのも微妙なところ。人の人生、優先度も変わるし、ずーっと同じスピードで走り続けたりすることは無理。そこらへんの整合性を自分と会社の間でつけていかないとな・・・。私のチームそのものは、マネジャーも産休から戻ったばかりだし、チームメイトも全員子持ちだったりして理解はあるんだけど、組織全体で見たときに、まだちょっとという気はする。


【妊娠22週】


私は元気、小さいチャンも元気に、友達の結婚パーティーへの出席もかねて、ニューヨークへ出発。子供が生まれてしばらくは旅行もできないだろうというので、安定期のこの時期に「ベイビームーン」といって旅行したりする人は多い。久しぶりのニューヨークなので、これも食べるぞーあそこも行くぞーとめちゃくちゃ楽しみにしてたのに、飛行機でちょっと咳が出る、といっていた旦那がいきなりニューヨークでどかんと肺炎になるというハプニング発生・・・・。仕事のストレスから一時的に開放されるはずが、旦那が救急車(!)で運ばれ、ERにスタックするという、さらにストレスがたまる旅になってしまった。これはまた別に書く。


そんなこんなでへろへろになって家に帰ってきた翌日。仕事のメールを家であけてしまい、その内容を見た途端、ストレスとホルモンのバランスと色んな要素があいまって、今までの人生にないほどぷっちーんと切れてしまった。今思うとそこまで切れる内容ではなかったけど、色んなタイミングが悪かった。台所にある皿をかたっぱしから割りたい衝動にかられたが、ぐっとこらえて家のタンスにムエタイ風膝蹴りをなんどもかましてしまう。後で見たら膝に青タンがたくさん出来ていた。さんざんな一週間。小さいチャンに悪影響がなければいいんだけど・・・。


【妊娠23週】


ここらへんに来ると、あまり小さいチャンに変化なし。でも坐骨神経痛があった数週間前は、お腹が急にぶっ!と大きくなって、体が重いし、なんとなく違和感があって気持ち悪かったのに、それに体が適応したからなのか、自分の体はとても軽やか。たまにお腹のことを忘れて、うつ伏せでベッドに飛び込もうとしてしまう位。


小さいチャンは相変わらず元気にぽこぽこ蹴る。ただ、私が話しかけたり、音楽をきいたり、何か音に反応しているというよりは、本当に自分の気が向いた時に勝手なスケジュールで動いているんじゃないかという感じで、インタラクションがあるのかいまいちよくわからない。でも進化としては、今まで蹴る時は一箇所をぼこ!だったのに、たまに二箇所同時にぼこ!と蹴るようになった。これは両手両足を一度にばたばたさせてるのかしら。


仕事のストレスを感じているのは私だけではないようで、同僚が私のキューブに来て泣いていたりもしたので、こりゃ煮詰まって大変、と、二人で時間を見つけて外を歩いたり、会社のジムでやっているヨガのクラスに出てみたり。たった1時間でも、仕事中に全て忘れてリラックスする時間を作るのって大事かも。ヨガのクラスはジムでお香をたいて、インドの音楽をかけて、なんだかほっとできる時間だった。日が長くなってきて、天気がよくなってきているのも救い。しかしヨガのポーズ、以前は簡単にできたものも、お腹がつっかえて出来ない!!くまのプーさんドラえもんにでもなった気持ち。


1ヶ月ぶりの検診。小さいさんは相変わらず御元気のようで、気分的にうわーっとなっているのは大人たちだけの模様。アメリカの検診では超音波は全然やらず、心音の確認だけ。医者に行く前に、小さいさんに「お医者さんに行ったら、そこでいっぱい蹴るんだよー」と言い含めておいたら、本当に心音チェックの時に足をばたばた。その前に心音をチェックしていた先生が、心音が聞こえる位置でわかるのか、「こっちが足でこっちが頭だね」と教えてくれたのだけれど、たしかにぼこぼこけられていたほうが足。なんとなくお腹の中に小さなカタマリがあるような感覚があるほうが頭、というのがわかるようになった。


先生によると、今赤ちゃんが生まれても、サバイブする確率はとても高いのでもう大丈夫(?!)なんだそうだ。まあ超未熟児でも、今は医療の進歩がすごいってことですかね・・。でも今出て来られても困る!子宮は筋肉で出来ているので、これから出産の準備のために、子宮の筋肉を伸縮させる練習のような動きが出てくるようになるかもよ、という話もされた。軽い陣痛のような痛みが、実際の陣痛のように何分間隔かで感じるようになるそう。普通はその感覚が短くなって、痛みも強くなって出産、ということになるのだけれど、この練習風の陣痛は、ランダムにやってきて、ランダムに消えるのだそう。ただ、脱水症状になっていたりすると、この痛みがあったりすることもあるらしいので、こういう時は水を飲んで、左を下にして横になるように、それでも30分、1時間しても消えない時は連絡を、とのことだった。また、この時期はおりものも増えたりするけれど、例えばいくら拭いても水がじゃーっと出るような時は破水ということもあるので、その時も連絡するように、とのこと。なんだか、段々色んなことがより現実的になってきたような・・・。準備はなーんもできてないのに。


あとはグルコーステスト。血液の糖分を調べたりするやつで、普通だったらちょっと絶食してから、甘いジュースみたいなのを飲まされ、採血して血糖値を調べたりするはずなんだけど、うちの先生はお酒も何でもちょっとならOKとか結構いろんなことに緩く、検診ついでに今やっていく?だって。実はこのテスト、周囲を見ているとアジア系の人達が結構引っかかっているので(やっぱり普段からご飯とかスターチを食べているからだろうか)、再検査だけは絶対イヤーと思ったので丁重にお断りし、また血液検査は出直してやることに。


その他に言われたのは、これから結構鮮明な夢を見るようになるかもよ、ということ。実際毎晩のように夢を見ているかも・・・。元彼が出てきてびびったり、いきなりフランス語学校に入学していてしどろもどろで自己紹介していたり、学校に前のチームのマネージャーがなぜかいたり。面白いなと思ったのは、寝る前にランダムに見ていたウェブサイトに「のんちゃん」という名前が出てきて、その日の夜に見た夢に、ここ何年もその存在をすっかり忘れていた高校時代の同級生「のんちゃん」がいきなり出てきたことだった。別にそのサイトを見たとき彼女の事を思い出したわけでも何でもないのに、脳みそって不思議。しかし起きている時はボケボケで、仕事中にもプロダクトリリースの予定日が書いてあるメールに対して「リリースいつですか」と返事してしまったり。赤面。