愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

散々なニューヨークへの旅

もう3月のことになりますが、久しぶりにニューヨークに飛びました。なんと、5年ぶりのニューヨーク。安定期に入り、どこか旅行に行こうよ!と言っていたところ、ちょうど私たちの結婚式でベストマンをつとめてくれたR君から結婚するとのニュースが入り、その結婚パーティーへの出席もかねて、久しぶりに東海岸に飛ぶことに。気候的にも、街的にも「バケーション」という感じのチョイスではなかったけれど、美味しいものも食べられるし、友達にもたくさん会えるし、何しろ私たちが結婚した場所もニューヨーク。ちょっとした里帰り的気分で行くことにしました。


ここのところ仕事がいやというほど立て込んでいたので、少しでもそれから開放されるというのもとても嬉しい・・・と思いきや、私のバケーション最終日が締め切りというタスクが入ってしまい、飛行機の中でも仕事する羽目に・・・(涙)Virgin America航空で飛ぶと、機内でWifiが使えるんですよ。便利ですね・・ぶつぶつ。


5時間ちょっとのフライトを終え、ああニューヨークに来たなと思う瞬間は、やっぱり空港でヤマカ(ユダヤ人の人がちょこんって頭頂に載せている帽子)や、黒尽くめでくるくるモミアゲとおヒゲを伸ばしたオーソドックス・ジューイッシュの人達を見たとき。そしてタクシーの運ちゃんがシーク教徒だったりするとき(笑)。逆にああサンフランシスコに戻ってきたなと思う瞬間は、空港でも自分がマジョリティ(アジア人だらけ)になるとき(笑)。


それにしても5年もすると街の様相も勝手も変わるのは当然で、タクシーにクレジットカード支払いマシーンが付いているといっては驚き、街中にホールフーズがどかんと出来ているといっては驚き・・・。でもニューヨーク独特の、もう100年以上溜まっているんじゃないかという感じの独特のほこりっぽい匂いは健在でした。


初日はワールドトレードセンター跡地近くのホテルにいたのですが、なんとなく咳が出て調子の良くない旦那が暖まるものを食べたい、と言うのでタクシーでチャイナタウンへ。小汚いというよりばっちい感じの小さなお店で、蘭州拉面と餃子をいただきました。麺はお店で作っているもので、店の奥でばしばしと麺を打っている音がします。携帯のカメラで撮ったのでちょっと色が悪いですが・・・この餃子、12個でなんとたったの 3ドルぽっきり!!!麺も4ドル50ぐらいです。冷凍した手作り餃子も売っていて、それは50個で8ドルでした。やっすー。チャイニーズのおっちゃんやおばちゃんもいましたが、結構ニューヨークのワカモノが大量にやってきていました。安いしね。蘭州は甘粛省にある都市。お店の人もそこの出身なんでしょうか、しゃべってる言葉が独特でなんかよくわかりませんでした。


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あとやっぱりどうしても食べておきたかったのは、ベーグル。やっぱりサンフランシスコのベーグルはふわふわしすぎているのか、どうも物足りないのです。ニューヨークで学生時代を過ごしたので、それこそベーグル屋にこもって勉強したりすることも多かったのですが、どのフレーバーのベーグルか、トーストするのか、何を挟むか・・・瞬時に決めて店の人にちゃちゃっと伝えると、ちゃちゃっと出てくるのがまた懐かしい感じ。


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・・・と、ニューヨークに来て行きたかったところ、その他にも食べたかったものはそれこそ山ほどあったんですが、飛行機に乗った時からなんとなく咳をしていた旦那。ものすごいぽかぽか陽気のニューヨークについた後も調子が悪く、ホテルのベッドでずっとごろごろ。薬を飲むのも嫌がるし、困ったと思ったらきっちり発熱、ホテルでずっと寝込むことに。結局ニューヨークでは何もできず・・・私はひとりでたまに出かけたりもしたけれど、一緒に部屋にこもって仕事したり(泣)、旦那が遠出できないので、おいしいものは全部あきらめて近場のどうでもいいデリで旦那とご飯を食べたり(大泣)で過ごすこと数日間。


このときはまだ風邪でちょっと熱がでたんだろう、と思っていたのですが、友達の結婚式に出るためにニュージャージーに移動、ホテルにチェックインしたところさらに調子が悪くなり・・・ホテルの人に、近くに病院はないか、医者紹介してちょと電話。触ると体が熱であつーい時と、氷のように冷たい時があるし、ちょっと頭を触るだけで痛い!と騒ぐぐらい頭痛がするというのでとてもびびる。そしてホテルの人は・・・・救急車を読んでくれました orz


救急隊員を見たら安心したのか余計にぐにゃぐにゃのおしぼりのようになってしまった旦那。でもぐにゃぐにゃな割に心拍数も血圧も絶好調。そのまま靴もはかずにストレッチャーに載せられ、病院へ・・・。


アメリカのERって、混んでるし寒いし待たされるし(だいたいチェックインしてから4−5時間は出られない)、私も腹が重いし知らない土地だし不安でいっぱい。えーっと、今回出産前にリラックスする旅をしにきたんじゃなかったっけ・・・?!やはり結局ERの固い椅子で5時間ぐらい付き添いすることに。途中、結婚式を済ませたR君とLさんが病院に来てくれて(結婚式は親族だけですませ、私たちは翌日のパーティーに参加する予定だった)、一緒に差し入れをロビーで食べたり、しばらく付き添ってくれたり。結婚した当日なのに、申し訳ない・・・(涙)


血液検査をして、レントゲンをとられて、結果診断は「肺炎」でした・・・orz 普通風邪をこじらせてなるもんじゃね?年寄りがなるもんじゃね?ちょっと咳してると思ったらいきなりなるもの?!普段ほとんど風邪さえ引かない旦那なのですが、病気になる時はいきなりどかーん!とこういうことになるので、本人も病気慣れしていないし、こっちもびっくりするし、心配になります。またぐにゃぐにゃになっているのを車椅子に載せて迎えに来てくれたR君の車まで運び、夜中に薬局まで行って処方箋を取り・・・夜中には嘔吐もありとぐったりさんざん(普段ゲロもあんまり吐いたことのない旦那なので、これまたものすごいことになる)。ずーっとERにいて小さいチャンが大丈夫だったかも心配。新郎新婦にも迷惑かけちゃったし・・・。


翌日、私たちが泊まっているホテルで小さな披露宴があったのですが、旦那参加できず。旦那の大学時代の友達の結婚パーティーだったんだけど、私だけ参加とあいなりました。もう長年知り合いなので、共通の友達もいるし、結構楽しかったです(笑)。新郎R君と新婦のLさんは、年の差約25歳のカップル。新婦のほうが年上です。もう10年ぐらいの付き合いだし、R君も年の割に老成した感じの人なので、あんまり違和感ないのですが(笑)ブランチを食べながらのとってもこぢんまりとした会で、読書好きの二人のためのこんな素敵なケーキが用意されてました。


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結局熱がもう少し引くまでニュージャージーのなーんにもない郊外で延泊し、フライトの前日にニューヨークに帰還。途中、長い間あっていなかった友達が遊びに来てくれたり、旦那も多少回復してきたので友達とご飯を食べに行ったりもできましたが、なんともまあ釈然としない、看病だ何だでさらに疲労とストレスがたまっただけの「ベイビームーン」になってしまいました。有給もこれで結構使っちゃったし・・・。でも帰宅前日になんとかありつけたニューヨークの寿司はうまかった。今度は小さいチャンを連れて(みんな元気に)行けるといいな。