愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

 魂を売る・サンターキー・陳家新居!


あっという間に12月も半ばになってしまいました。今年は長いようで短いようで色んなことがあったな・・・。


【魂を売る】


ホリデーシーズンになると、うちの部署ではチャリティーオークションをします。その名も、「Sell your soul」。オークションに出すものは、品物でもいいんですが、自分の特技を生かしたサービスなんかでもOK。例えば「マネージャーJさん手作りのスモークミート15ポンド」「手作りアイスクリームパイ」「ベビーシッターをしてあげる権」などなど。私も今年は「日本語1時間レッスン」「誰でもできるフルートレッスン」を出品してみました。


オークションは、社内のオンラインシステムを使って行われ、オークションの売上は、すべて近所の慈善団体に寄付されます。うちの会社に限らず、アメリカの会社では、ギフトマッチングといって、個人が慈善団体などに寄付をすると、その寄付額と同額の金額を会社が出してくれる、というところが結構あります。今回のオークションもこのシステムを使って、社員の落札額と同額が会社から支払われる形に。


オークションアイテムは、上記のような可愛らしいモノに限らず、毎年結構バツゲーム的なものも出てきます。アイテムによっては、個人が落札するのではなく、複数の人が出資して、とにかく金額を集めるということも可能で、例えば去年はマネージャーのひとりが、「500ドル集まったらモヒカンにする、1000ドル集まったらそれをピンクに染める、1500ドル集まったらそのいでたちで義理の両親に会いに行く」というアイテムを出品していました(そして結局ピンクのモヒカンになっていた)。


今年も、「指定されたものを何でも食べます(結局ショットグラス3杯分のピーナッツ油を飲むことになったらしい)」、そして私のマネージャーが「500ドルで1ヶ月、1,000ドルで3ヶ月ヒゲを剃りません」というアイテムを出品、人気アイテムに。私も20ドル出資しました。でもなかなか1000ドルに届かないと思いきや、ある男の子がひとりでいきなり500ドルも出資して、あっという間に1000ドル達成。さらに「1500ドルになったらそのヒゲをプラチナブロンドに染める」という条件も出て、最終的には1500ドルの寄付が集まりました(笑)。結局全てのオークションで集まった合計金額は4,000ドル以上。これに会社からの同額のマッチングが出るので、結構な値段になりました。


【サンターキー】


サンフランシスコ発祥で、東京でも行われているというイベント、サンターキー。サンタコンとも呼ばれています。何かというと、サンタの格好をして、みんなで街を練り歩き、そして飲み歩く・・・・ただそれだけのイベント。ただし、ものすごい人数が集まるので、かなり壮観です。主催者は集合場所を指定、そこに集まったあとは、みんな市内の至る所に分散して、バーをはしごしまくります。どのバーに集まって飲んでいるのかは、Twitterでそれぞれがアップデートします。


このイベント、今年は参加しようと旦那がだいぶ前から友達を集めて計画していたのですが、奇しくも急遽引越しを決めたため、このイベントの翌日が引越し・・という変なスケジュールに。さらに旦那は、このイベントの前日まで、ずーっと東海岸に出張でお留守。あのー、パッキング全部終わってないんですけど。しかし楽天的なのか、体力だけには自信がある旦那、大丈夫、6時間だけだから・・・と、友達を誘った手前もあり、勇んでサンタスーツを買い込み、いそいそと出かけていきました。私は雨が降ってるし、ちょっと外に飲み行く体調でもなかったので、パス。


でも家の近所まで来た友達連中。呼ばれて外に出てみると、どこもかしこもサンタスーツを着た人達でいっぱい。結局私も一緒にサンタスーツを来た酔っぱらい達と昼ごはんを食べ、近所のカラオケラウンジに30人ほどが集結して、クリスマスソングやらを熱唱する様を鑑賞しました。クリスマスツリーの着ぐるみを着た女の子がセリーヌ・ディオンを熱唱するのを、サンタスーツを着た酔っぱらいが囲んで、勝手な踊りを踊ったりするのを見て、かなり腹筋がよじれました・・・。ま、引越し準備の合間のいいリフレッシュ?になったかな。来年はちゃんと参加するかな?!そして帰宅後、旦那と私はまだまだパッキング・・・・。


【そしてお引越し】


ひいひいいって何とか午前中にパッキングを終え、日曜の昼から友達が8人ほどやってきて、陳家はとうとう引越しをしました。私の背が低いのと、地震で倒れたりしたら嫌なので、背の高い家具がほとんどなかった+ほとんどの家具がIKEAなので、バラして運べたのは助かりましたが、やっぱり細かいものが多い!そして、これらの荷物を4階から階段を降りて運び、小さなトラックを何回も往復して、数ブロック先にある新しいアパートへ。大きいトラックを借りれたら良かったんですが、サンフランシスコでは引越しをするのに大型トラックを止めるとなると、市の許可を得て結構なお金を払わないといけないんだそうです。で、旦那がケチッて小さいトラックになったのでした。


そんなこともあって、6時間ぐらいかかるのではないかと思われた引越し。でもふたを開けてみると3時間であっという間に終わってしまいました。持つべきものはガタイの良いアメリカ人の友・・・・なんて言ってはなんですが、やっぱり体力腕力が全然違う!みんなひょいひょい軽々と荷物を運び出してくれたのには、普段一緒に遊んでいる仲間とはいえ、驚きました。特に女の子の中でもガタイのいいMちゃん、ダンボール箱なら軽々3つぐらいいっぺんに持って降りていたし、私がひいひいいって巻いておいたリビングのカーペット、ぺっと小脇に挟んで、片手で運んでました。恐るべし・・・・・・!!!!


以前のアパートは結構ベッドルームやクロゼットスペースは広々だったのですが、リビングが小さい変なつくりだったので、あまりお客様をたくさん呼べませんでした。でも今度のアパートはなにせ60畳あるモダンなところ。新しいアパートでさっそくみんなでわーわーとピザを食べビールを飲み、新居への引越しが終わりました。結構友達同士で、誰かが引越しをするとなるとお互いに助け合うことは多いのですが、本当に私達のためにこんなに働いてくれて、本当に感謝感謝の気持ちでいっぱい。地元に家族がいない分、何かあるとお互い助け合うことが多い仲間ではありますが、本当に良い友達に恵まれて幸せだな、ということを実感した引越しでありました。あとは早く片付けをして、ハウスウォーミングパーティーができるようにがんばらなければ。そしてそうこうしているうちに、クリスマス休暇にもなだれ込みます・・・。ぎゃー