ホリー・コールがサンフランシスコにやってきた。ラジオを聴いていたら、フラメンコバンドのコンサートのお知らせをしていたので、会場のウェブサイトを見ていたら、フラメンコバンドよりもホリー・コールのライブに目が釘付け。平日の夜でしたが、チケット取って聴きにいきました。
もう10年以上も前に、「Calling you」のカバーで日本でも有名になりましたよね。確か日本で賞ももらっていたような記憶があります。学生時代、同級生にアルバムを「テープに」ダビングしてもらい、彼女の深くてスモーキーな声にはまりました。思えば、初めてちゃんと聴いた「ジャズソング」が彼女のアルバムだったかも。
コーリング・ユー (BLAME IT ON MY YOUTH)
- アーティスト: ホリー・コール
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1995/11/29
- メディア: CD
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これも好きなアルバムです。
- アーティスト: Holly Cole
- 出版社/メーカー: Blue Note Records
- 発売日: 1993/09/28
- メディア: CD
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会場はサンフランシスコのYoshi's。オークランドに「本店」がある、ジャズクラブです。サンフランシスコには比較的最近出来ました。ジャズクラブというと、スモーキーでぎゅうぎゅうしたスペースを想像していたら、レストランはものすごくスリックで広いし、レストランとは別に設置されているジャズクラブはちょっとしたコンサートホール・小ホール風。二階席もありました。椅子をだーっと入れたら、300人は入る感じ。夜10時からのショーだったので、テーブル席の設定で50人ぐらい入ってたかな?大きな会場にしては、こぢんまりとした感じでした。
今回は、ピアノ、サックス、ベース、ドラムのカルテットと、ジャジーなクリスマスソングが中心のライブ。ホリーコールが、目の前3メートルのところで歌ってくれる贅沢!アルバムのジャケットと比べると、結構貫禄があるお姉さま!トロントに住んでいるけど、カナダのノヴァスコシア出身という彼女、カナダのクラシックな海の歌も歌ってくれました。声の深みが心地よい。そして「サンタってちょっとストーカーかも?」と前置きして歌ってくれたジャズバージョンの「サンタが街にやってくる」・・日本語の歌詞はそんなことないのだけれど、確かに英語の歌詞を聴くと、確かにこ、これはストーカー・・・とみんな爆笑。もうこの歌を普通に聴けないかも・・・サンタがなんかきもいおぢさんのように思えてきました。笑 アンコールは「Everyday Will Be Like A Holiday」で閉め。
彼女の歌も良かったんだけど、なによりバックバンドがすばらしくて、実はそっちに見入ってしまいました。私のジャズライブ経験はあんまり多くないのですが、ジャズってバックバンドの人たちがイッチャッテル場合が多くていいなぁ。一番すごかったパフォーマンスは、ワシントンで聴いた、最後はみんながイッチャッて動物園状態になり、旦那が恐怖におびえてしまったブランフォード・マルサリスのカルテットで、山下清似のドラマーのおじちゃん、目の焦点はあわず、口は半開きで恍惚状態でドラムを叩きまくっていたのが印象的だったけれど、今回のドラマーのお兄ちゃんもすごかった。もうドラムを叩くのが嬉しくて楽しくてしょうがないという感じで、四六時中にたーーっ、にやーっ、にかにかーっと笑いながら、まるで小さな子供が大好きなおもちゃで遊んでいるような感じでドラムを叩くの。途中で、もう目の焦点が合わないどころか、(まぢで)白目むきながら演奏していました。ドラムも叩いたり、さすったり、寸止めしてみたり。もう毎晩音楽エクスタシーなんだろうなあ。本当に、Happiest Drummerという感じでした。うらやましいなあ。