愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

エジプト20:悠久の国の建造物

カイロでは、ナイル川の中洲にあるザマレックというところに泊まっていた。大使館が立ち並ぶ(カイロにしては)閑静な場所で、ちょっと行くとオペラハウスもある。なにやら日本政府からの援助で立てられたらしい。カイロの街を歩いているとたまに、日本政府の援助で建ててます〜、と横断幕を張っているような建物にいくつか出会ったのだけれど、面白いことにどれも、観光客を呼び込めるような豪勢な施設ばっかりだった。あんまりエヂプトの一般庶民には、関係の無いような。いや、でももしかしたら影でもっと庶民向けのこともやっているのかもしれないし、だから日本のODAは云々・・・なんて言うつもりは毛頭ないのだけれど。でもまあ、こういう施設を充実させると、やはり遠くからやってきた観光客としてもうれしいし、エジプトにしても外貨獲得になるわけか。カイロの博物館もピラミッドの近くにもっと大きくて綺麗なのを作るらしい。あんなに秘宝がたっぷりなのに、カイロの博物館、博物館そのものがアンティークなのだ。


エヂプトはあんまり自分達の住環境とかの改善のための援助は求めてないというか、気にしない・・ということを何かの本で読んだ気がする。ちょっとうろ覚えなので、確かではないが。でも実際、街の中には半壊したような建物も多かったし、建てかけの廃墟のようなアパートも沢山。でもそんな中にも、人が住んでいたりする。


実はこれ、建築物にかけられる税金を逃れるために、まだ完成してないから税金払わないよーん!といって、建築途中にしておくらしい。それで未完成のまま人が住み続けたりするらしいので、別に貧しいとかそういうわけではないらしい。


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どっかのモスクに行った時、ミナレットに上らせてもらってとった写真・・・手すりもなく、ターザン状態。多分これはただの工事中の建物。


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この写真のタワーに至っては、オフィスビルか何かとして建てられたらしいが、完成してから1階多いとか何とかで建築基準法にひっかかったらしく、こんな立派なのに無人のまま・・・・。これも1年半前の話なので今はどうなっているのかはわかりませんが。ごちゃごちゃと埃っぽい町並みの中、何か適当な感じのするエジプト。でも人間はもともとこういう適当な状況の上に当たり前のように命を投げ出して普通に生活しているものなんだろう。ある意味都市というジャングルに住む野生の人間の世界なのかも(考えすぎ)。