愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

エジプト11:モスクめぐり

イスラミック・カイロと呼ばれる地域は、それこそモスクが星の数ほどもある、カイロの下町のような感じのところ。イスラム教の国エジプトで、なんでイスラミック・カイロなんて呼び名があるんだ、と思うのですが、逆に「オールド・カイロ」と呼ばれる地域は、コプト派のキリスト教エリアだったりします。そう、太古の昔、エジプトはキリスト教国だったのです・・・。


旅に出ると、私はどうしても花より団子で食べもの重視!なのですが、宗教建築が好きな旦那がいるので、モスクや教会も色々と見て回りました。ココロ静かに祈る場所としては、わびさびの効いた日本の寺院や、モスクのほうがずいぶんと落ち着きます。キリスト教の教会は、装飾がきんきらきんな上に、ジーザスがどかーん!と上から見下ろしていて、なんだか圧倒されるばかりな気もします。


カイロで一番古いモスク(ガーマ)、イブン・トゥールーン。なんだか砂漠の街に迷いこんだようです。879年に建てられた、というと平安時代ぐらいですね。


Ibn Tuuluun


モスクというと、ドームがどかん!ってあって、じゅうたんがひいてあって、そこでお祈りするものだと思っていたのですが、初期の頃は、回廊と中庭があるだけの非常にシンプルなつくりだったみたい。みんなこの中庭や回廊、つまりお外でお祈りをするみたいです。


Ibun tuluun 2

corridor


しかし、こんなモスクの中でも旅行者がココロを完全に落ち着かせることは出来ないのであった・・・、なぜなら、ここでもバクシーシとの戦いが待っているから。一応モスクに入るときには、寄付のような形でお金を渡すことになっているのですが、やっぱり外国人と見ると結構法外な値段を言ったりするのです・・・。


ここでは中に入ると靴に袋をかぶせてくれました。もちろん有料。そしてお値段は、ガイドブックに書いてあったのよりもずいぶんお高い。ちょっと待て!と思った瞬間旦那がさっさと払っていました。あー。


footcover


ミナレットに登りたい?」と塔に登る扉も開けてくれましたが、こちらも別料金。「いやそりゃちょっと高いのでは」とちょっと旦那が抵抗していましたが、「だって二人分だから」などと言われて折れる旦那。ああ、もう交渉は任せられませぬ。


このお方、バクシーシおじさん。


baksheesh guy


その後現地の家族連れもがやがや登ってきましたが、バクシーシ払ったのかどうか。でも眺めは良好。向こうに見えるのは、イル・アルアと呼ばれる要塞。十字軍に対抗するために作られた後、色々な王朝が政治の中枢として使った場所、だそうです。


Citadel view

View from minaret