愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ミラノの印象その他諸々覚書き


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ミラノには結局5日間ほど滞在しました。その時の印象やもろもろ細かいことを。

  • 歴史系・キリスト教芸術系の博物館はもう疲れたよー、でもそんなミラノでとても良かったのは、産業デザインの博物館。この、実用性は後回しにして、とにかくまずはデザイン追求、という姿勢が素晴らしい!といってたぶん実際買って使おうということになると、使いにくいものも多いんですが・・・。普通の車、と思って中を見れば、座席が全部前かがみになって乗るバイクの席になっており、9人乗れるようになってたり・・・。でも中でも旦那が喜んだのが、5本指の靴の展示。日本でも5本指の靴下とかありますが、それの靴版でございます・・・。実はこれ、旦那が愛用しているもの。最近アメリカでは裸足でジョギングするBarefoot runningというのが流行ってまして、素足に近い、あまりサポートの少ない靴のほうが実際足に良い、という話になっています。まあ、いいんですけど、そんな変な靴で街を嬉しそうに歩かれても、一緒にいるほうはちょっと恥ずかしいです。
  • 街が平らなのと、パーキングが難しいことから、結構自転車の普及率が高いです。ばりっと格好良くイタリアンスーツで決めた金融系っぽいビジネスマンが、チャイルドシートにこれまたカッコいいブリーフケースを突っ込んで走ったりしています。
  • ファッションの街だけあっておしゃれ率も高い!ちょうど私たちがいたときにはファッションウィークだったのもあり、モデルっぽい人がトラムにもたくさんのってました。あれ、それとも本業のモデルだったらもっとタクシーとかハイヤーに乗ってるんだろうか。そんなわけで、観光客だからといってスニーカーとバックパックで歩くと結構浮くので、普段街に出かける格好が吉。それでもちんたらのんびり歩いている私たちの背後から、ハイヒールのお姉ちゃんやおばあちゃんまでもが、カツカツと猛スピードで歩いてきて、私たちはたいてい追い抜かされます。ミラノの人、歩くの早いです。
  • オバマ人気がすごい。イタリアで人と話をする機会があるたびに、「オバマに期待してるよ」みたいなことをすごく言われました。写真や彼の本もたくさん店先に出ていたり、お店のセールの広告にも「Yes We Can」が使われていたり・・・。
  • 特に大通りを歩いたり、トラムに乗っていて思ったのが、風景が何かカイロの街中に似ている!ということ。特に大通りに沿って建てられている巨大な、そして古い石造りのマンションと、そのたたずまいが、以前訪れたカイロに非常に似ていました。一瞬、ここはほこりっぽくない、キレイなカイロ?と思ったほど。でもエジプトはイタリア植民地ではなかったはず・・・。
  • 観光地に行くと、何かミサンガのような紐を目の前でぶらぶらさせて、「マイフレンド、タダでこれあげるよ」みたいなことを言っているアフリカ人の一団が結構おりました。たぶんそうやっておびきよせて、金を巻きあげようという魂胆なのだろうけど、こんなのにひっかかる人がいるのか?
  • なんとなく、人の礼儀正しさとか、たたずまいが、日本に似ているような気がしました。外ではやっぱりフォーマルに振舞う、みたいな感じ。お店とかでも、アメリカ人にありがちな憮然な態度というのは全くなかったし、こちらが外国人だと逆にはにかみながら一生懸命対応してくれたりとか。人の背丈も日本人とあまり変わらないし(トラムの中とか、後述するパーティーとか、行く先々で旦那が一番背の高い人、なんてことも・・・)、人によっては髪の毛の色なんかもダークなので、後ろ姿だけみていると、たまに、あれ、日本人のおばさんかな?と本気で間違えてしまうような佇まいの人も多かったです。
  • 街角の至る所にあるバー。朝はそこのカウンターで立ったままささっとコーヒーをオーダーし、ちょっとした菓子パンやらを食べて朝ごはんにします。スタバは一個も見なかったし、紙コップにそれを入れて、外で歩き飲みする、ということはしないみたいでした。コンビニとかも無くて、昔ながらのタバコ屋さんとかが幅をきかせてます。
  • 薬局も個人経営っぽいところばかり。緑色の十字が目印です。我が家がとまったホテルの隣にあったのは、カノッサ薬局。屈辱を受けるかと思ったけれど、行ったらにこやかにバンドエイドを売ってくれました。
  • イタリア語の挨拶っていいですね。お店に入ると、「ボンジョルノ」夜は「ボナセーラ」。アメリカでもハーイとか元気?とか聞いたりするけれど、結構投げやりっぽかったり、目もあわせないでありがとう、なんて言われることも多い昨今、どこに行っても、しっかり目を見て挨拶やお礼を(大半の場合は笑顔で)言うのがすごくいいなと思いました。そしてなぜかイタリア語ってはっきり発音するからか、自然と大きな声でお礼をいったり挨拶できたりするんで、自分でも何か気持ちよかったです。お店から出る時には「アリヴェデールチ、グラッツェ!」。やっぱりお客さんに対しては丁寧で、「チャオ」ってお店で言われることはほとんど無かったです。


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さて、イタリアの旅はまだまだ続きます・・・・。