愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

たべてばっかりですが

夜は、以前「真夜中のブランチ」を主催したアングラ・レストランにJ君Kちゃんと行く。詩人の兄、シェフの弟が場所をかえてゲリラ的にお食事を出してくれるイベント、毎週月曜日は彼らの自宅が開放されて、そこでディナーとエンターテイメントがある。大きくて古くて足の付いたバスタブがあり、「忍び」という名前のピット・ブルがいるビクトリア調の彼らの家に、20人ぐらいが好きなワインやオウゾ(ギリシャのお酒)を持って集まった。彼らの家のとても大きな台所で、今日はゲスト・シェフが来てギリシャ料理を振舞ってくれた。


メニューはスパナコピタ(ほうれん草が入ったパイ)、グリーク・サラダ、レモンリゾットの上にラム肉がのったもの、そしてカルダモンで味付けした生クリームが乗ったチョコレートトリュフケーキ。こう書くとすごく普通のメニューなのだけれど、一つ一つの素材にとても気を使った味付けがしてあって、それがたくさん組み合わさって一つの料理としてお皿の上にまとめてあるのは、やっぱりきちんとした、そこらへんのレストラン以上のプロのお仕事だなぁという感じ。


ちょっとおされなレストランで、高いお金を出したら当然なのかもしれないけれど、ろうそくの光だけの薄暗いお部屋に、長机を置いて、クッションを引いてみんなで床に座り、隣に座った知らないお客さんともおしゃべりをしながら食べる、ちょっとしたホームパーティーみたいな雰囲気だから余計美味しく感じるのかもしれない。しかもこれで25ドル。お料理の途中では、ブルース・シンガーがギター一本で歌を歌い、詩人の兄がどうして兄弟がカリフォルニアに流れ着いたのか、ギターをバックに哀しいお話を披露した。