愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

サンフランシスコ不動産事情


部屋探しもだいぶ佳境に入ってきました。毎日6−7件みています。Craigslistというオンラインの掲示板があり、少なくてもサンフランシスコで部屋探しをする場合、ここを見るのが一番手っ取り早いようです。地域や予算ごとに情報を検索できるので、まずはそれを使って情報を集め、電話をしてアパートを見に行きます。時にはオープンハウスがある場合もあるので、その時間をめがけて見に行ったり。日本だと、アパート探しというと、不動産やさんに色々な物件を紹介してもらうという形になるのかしら(日本でアパートを借りたことがない)。アメリカでもレンタルアパートも紹介してくれるけれど、不動産やさんはどっちかというと、アパートや一軒やを「買う」時にお世話になるという印象が。たいていは自分たちで直接アパートの大家なりに問い合わせるという感じです。


ワシントンの時に住んでいたアパートは、いくつも建物を経営している不動産会社がやっているようなハイライズだったのですが、サンフランシスコでは、個人の大家さんが管理しているような小さなところが(日本でいったらなんとか荘みたいな感じ?)多いです。中には大家さんがその建物に住んでいて、掃除とかメンテナンスとか全部やっているところも多いです。こういった場合は、大家さんと気があうかどうかというのも大きなポイントになってきますね。管理人さんが建物の中に住んでいるようなアパートの場合、For Rentのサインが出ていたら、インターコムで「みーせーてー」って飛び込みで見せてもらうことも。


ワシントンで住んでいたところは、最初に見に行って一発で気に入ったのでその場で決めてしまったようなものだったのですが、サンフランシスコではなかなかそうもいきません。というのも、やはり狭いところにきゅうきゅうと建物が建っているところですので、日当たりとか広さとか、かなりあたりはずれがあるのです。日本だったら建物を南北に割って、ちょっとでもみんなが南向きの部屋に住めるようにする感じだと思いますが、こっちは部屋を東西に割ったりして、部屋によってはアパート全体が北むき、なんていう場合もあります。


ポイントとしては、サンフランシスコの道路は東西南北に碁盤のように走っているので、ストリートの名前と、番地が奇数か偶数かで、建物が道路の南北どちらがわに面しているのかだいたい見当をつけます。時によっては、「奥のほうの部屋が空いています」と言われるときがありますが、南に面しているアパートだったらそれは北向きの部屋、北に面しているアパートだったらそれは南向きの部屋をあらわすのです。やー、細かいですね。



アパートの広さは、前住んでいたところは760スクエアフィートありました。何畳ぐらいか見当がつきませんが・・・でもこっちだと、ワンベッドルームでも450とか500スクエアフィートという狭いのもざらにあります。部屋はカーペットか板の間かどっちか。概して板の間の部屋のほうがお高いようです。築80年という建物もざらにあり、それにどんどん手を加えたり改装したりしてみんな住んでいます。そのためにキッチンがクラシックなまま、っていうのもあるし、今では消防法で利用不可能な暖炉がついたお部屋なんかもありました。私たちが探しているレベルのお部屋だと、どうやら家賃が1300ドル以上か以下かがそのクオリティの分かれ目になっている模様です。結構あたりはずれが多いのでギャンブルっぽくて楽しい(笑)




今までに見たところでは、大家さんはアイリッシュの気のいいおっちゃん、SF警察殺人課の刑事(自分の家のガレージみたいな1階をアパートに改装して貸している。これはIn-LawといわれるスタイルでSFには結構あるのだそう)、70年代の高校時代以来髪型を変えていないだろう白人おばちゃん(飛び込みで見に行った建物、ぜんぜん違うエリアだったのに2回このおばちゃんが出てきてびびった)、中華兄弟、車に反戦のステッカーをべたべたはって、でも本人はメリーポピンズみたいな格好をしたおばちゃんなどなど・・・


また前のアパートでは、各フロアごとに共用ランドリー施設がついていたのですが、こっちではランドリーそのものがアパートに無い場合が多く、街角にはコインランドリー屋さんが多いです(たいていこれも中華系の人が経営している)。ずぼらな(お忙しい)方には、「Wash&Fold」といって洗濯物を洗ってたたんで包装紙でどん!と包んでおいてくれるサービスもございます。前も書きましたが、DCでは家賃に電気水道ガス代が込み込み(つまりは使い放題)があたりまへだったのに、こっちでは電気ガス代は別ってところも多く、それを念頭にいれて家賃の計算をせねばなりませぬ。さらにサンフランシスコはごみ収集代も徴収するんだそうなー ぶつぶつ。


ちなみに見に行ったお部屋のひとつはこんな感じでした↓ ここの管理は小さな不動産やさんがやっていて、そこのオフィスにだんなの免許証のコピーと25ドルを人質にかぎを借り、自分で勝手に見に行くというシステムでした・・・。窓はベイ・ウィンドウと呼ばれるスタイル。ただ、窓があるところがリビングと考え勝ちですが、そこはベッドルーム。写真を撮った部屋はダイニング兼リビングになり、その背後にキッチンがありました。変に縦長な部屋なのでしょうがないのですが、ダイニング兼リビングは小さいし日はあたらないしで、住みにくい配置となっております。