愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ネット界の探偵ナイトスクープ的番組

台所で料理したり洗い物をしたりする時、日英のラジオ番組やポッドキャストをよく聴いています。アメリカにいるときは、運転中に聴くことが多かったんですが、車を持たなくなったイギリス生活、こういうところから情報を入れる機会がぐんっと減ってしまったのはちょっと残念ではあります。それでも今も毎回楽しみに聴いているおススメポッドキャストは断然これ。

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有名な番組ですけど、ReplyAllというPJとアレックスというおっさん2人がホストのポッドキャスト。視聴者からの依頼に基づいて、時には自分たちの疑問に基づいて、複雑に入り組んだインターネット上で起きている現象、さまざまな謎や疑問を徹底的に究明する、まさしくネット界の探偵ナイトスクープ的な番組です。

謎に迫るため、時に海外に飛んだり、ツイッターなどで呼びかけて様々な人にインタビューしてみたり、ハッカーにコンタクトを試みてみたり・・・と調査の過程がワクワクする話が多いのだけれど、私が最初に友達に教えてもらって「面白い!」と聞き始めるキッカケになったのは、このエピソード。

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我が家にも時々かかってきていた、明らかにインドからかかってきている詐欺電話。マイクロソフトのふりをして、あなたのコンピューターに問題があります、と言ってきたり、うちによくかかってきていたのは、税務署のふりをした振り込め詐欺だったり。これは、ホストのひとりアレックスが、インドから自分にかかってきたそんな振込詐欺電話のオペレーターに何度もしつこく電話をかけて会話を続け、こういう電話をしているのはいったいどんな人達なんだと、実際にインドに飛び、このコールセンターを突き止める話(これは3年位前のエピソードなんですが、最近の後日談もあり)。

ある意味ジャーナリスティックな番組でもあり、時にはっきりした答えが出ない回もあったりするのですが、とにかく手探りで未知の世界に迫っていくので、その過程を聴くのがかなりドキドキワクワクします。

この他に印象に残ったエピソード

  • 子供の時によくラジオで流れていたあの曲。歌詞やメロディを覚えているけど曲名がわからない、というのはよくある話。でもこの曲を明確に覚えている依頼者が、あの歌はなんだったんだろうと歌詞を検索しても、何一つヒットしない。ネットにさえ乗っていないって、一体どういうこと?!と依頼を出した回。この依頼者の記憶に基づいて、実際にプロのミュージシャン達に曲を再現してもらい、調べて回るのだけれど、とにかく依頼者の記憶力がすごいのに感心した。

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ちなみに記憶だけで再現したものと、実際の曲の比較はこちら。依頼者自身は結構音痴なんだけど、スタジオに入って歌手やバンドの人達に、自分の記憶だけでかなり細かい指示を出して再現してたのがほんとに凄かった(まさに探偵ナイトスクープの依頼者っぽい)

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  • 友達と内輪で録音して、YouTubeにアップしたクリスマスソング。再生数も二桁いくかぐらいのこの曲が、ある日スーパーに行ったらBGMとしてかかっていた、なんで?!という回。この回の結論はちょっと哲学的なものではっきりはしなかったけど、アメリカのスーパーでよくかかっているBGM音楽を提供したり、アナウンスを作成する業界があるというのも面白い発見だった。

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  • スナップチャットのIDを乗っ取られてしまった人のアカウントを取り戻す話。シンプルでユニークなIDはよくハッキングされ、その後売買されるというのはよくあるんだけれど、ここではアカウントを乗っ取ったハッカー接触して、問題を解決。このあいだTwitterの有名人のアカウントが沢山乗っ取られて、犯人がティーンエージャーだったという事件があったけど、ここで登場したハッカーも、高校生。ただ最後はちゃんと謝って考えを改めるところが、素直で結構普通の子という感じであった。

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  • カナダのガール・ガイド(ガールスカウトのこと)から送られてきた間違いメール。間違いなのを隠して面白がってやり取りしていた相手をインタビューしたのがきっかけで、今も引き継がれているガールガイドのスローガンの裏側に、第二次大戦時代の辛い経験が隠されているのを知る回。戦争中中国にいた西洋人の子供達が、日本軍の捕虜として収容所に入れられ、飢えなどで辛い経験をする話なのだけれど、一緒に捕虜となったガールスカウト精神を持った先生達のおかげで、辛いながらも前向きに生活して、最後にはアメリカ軍に救出される。この収容所にいた当時4歳のベルギー人男性が、今になっても見るという悪夢が、この番組のインタビューを通じて、実は彼らが解放された日の出来事の記憶だったことがわかるくだりで、涙がどばー。

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この他にも、「大昔に買った私のビットコイン、どうなったでしょうね?」「Facebook上で高校生が存在しない会社のページを作って想像上の経営をはじめたら想像上の社員がいっぱい入ってきたけど本物の大人が入社してくるようになったらとたんに経営がおかしくなった話」「ネット上で出回ってる写真の本人を探す話(日本だったら「チャリで来た」のプリクラの中学生みたいな)」「無くした携帯の位置情報を追ったらここだった、と知らない人達が沢山我が家にやってくる怪」「塀の中からブログをアップデートし続ける終身刑受刑者とのインタビュー」「全国のドミノピザの注文システムに時々現れる、2ドルのコカ・コーラのテイクアウト注文だけをするアダム・ピーシーズという謎の人物」「犯罪防止にデータ解析を取り入れたら数字だけにこだわり過ぎたために様子がおかしくなってしまったNYPDの話」

などなど挙げだすとあれもこれも・・・とキリがないので、ご興味のある方は英語のヒヤリング練習も兼ねて?ぜひ聞いてみてください。2人の笑いがかなり独特なのもツボ(笑)番組のページには文字での書き起こしもあります。

フランス語 はじめました その2

とにかく本が読みたいだけで、フランス人と交流する気はないから、フランス語喋れなくてもいいやーなんて緩い気持ちで始めたフランス語ですが、やり始めたら面白くなってきて、生身の人間ともやり取りがしたくなってきました。年末ニースに行ったとき、脳みそから無理やり絞り出した簡単なフランス語が意外と通じたのも、ちょっと気持ちよかったんですよね。というわけで、6月からアダルトスクールのフランス語のクラスを取り始めました。

こういうご時世ですので、授業はもちろんオンラインで。講義はZoomで週に1回、2時間。PDFになった教科書や、音声ファイルなどはGoogle Classroomにアップロードされていて、それを使います。登録した生徒は12人。でも日が経つにつれてやはり脱落者が出てくるので、今のところコンスタントに参加しているのは8人ぐらいです。全員ロンドン在住の女性。イギリス人のほかにオーストラリア人とドイツ人、そして日本人(わたくし)がおります。

先生は60代ぐらいの女の先生ですが、テクノロジーもそつなく使いこなして授業してくれています。教科書の他に、授業で使う教材はパワーポイントにまとめられているのですが、授業中に板書の代わりに、パワーポイントのページにどんどん情報を書き込んだり、ちょっとおまけの情報は、Zoomのチャット機能を使って文章やスペリングを教えてくれたり。あとはYouTubeなどのビデオを流してみんなで聞き取りをしたりしています。

小さなグループで練習するときには、Zoomのプライベートルーム機能を使って生徒を分け、そこに先生が巡回してきたり(笑)

オンラインの授業は、色々難しさもあると思いますが、とりあえず今のところは、電車に乗って教室に向かう手間が無いのが楽だし、これは国民性?の問題かもしれないですけど、質問やコメントがあれば皆結構話すので、それなりに活発さもあると思います。時々画面の後ろを子供や旦那さんが横切ったりなんておまけも(笑)でもやはり誰かの猫が登場した時が一番盛り上がりました(笑)

一番最初の基礎コースから初めていますが、今のところDuolingoと高校生の時の貯金があるので、内容的にはあまり苦労せずについていけています。ただやはり週に1回、2時間だけの授業でマスターしようというのは無理な相談だし、内容的にも十分では無いなと感じることも多々。普段は教室でやっているこの授業、教材をオンライン化することでまだ試験的な部分もあるそうだし、あくまで勉強のペースづくりの一環、そしてなにより口を動かす練習として続けている感じです。

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イギリス人とフランス語を勉強してみて面白いなと思ったのは、皆さん意外に発音に苦労してらっしゃること。実際フランス語の発音って難しいんですが、苦労の仕方が日本人の私とはちょっと違う?日本人にとってアルファベットというのは後で勉強するものだし、英語もフランス語も所詮は外国語なので、同じアルファベットを使っていても、発音が異なることにそこまで抵抗は感じていなかったのですが、彼らはやはりどうしても英語の発音が干渉してしまって、ちょっとした単語もすぐに英語読みになってしまうようです。

jardin public, centre commercial、toilettes publiques...英語にも同じ単語があるものは顕著ですし、他の単語もスペルの最後の文字をどうしても発音してしまったりとか。やはりテキストを見て字面を追ってしまうとそうなりがちなので、なるべくテキストを見ないようにと言われています。

あとはやっぱり女性形・男性形、動詞の活用に苦労するのは皆さん同じ。ただ動詞が変化するという概念や、「活用(conjugation)」という言葉自体知らない人も結構いてそれは驚きました。考えたら英語はHe/Sheの時に動詞にSがつくぐらいしか変化ないんですよね。

でもさすがにフランスは隣国なだけあって、イギリス英語は、アメリカ英語と比べても、普段の生活で使われている言葉の中にフランス語が結構入り込んでいる気がします。例えばなすびはeggplantではなくaubergine、ズッキーニはcourgette なのは有名ですが、学校やコミュニティでやるお祭りはfestivalじゃなくてfête、お店の呼び方でもブーランジェリー、パティセリーは当然ながら美容院にもcoiffureという言葉がよく使われていたり、ナプキンのことをservietteと呼んだり。なので時々新しい単語を習っている時も「これは皆さんもうおなじみですよねー」みたいな感じでスルーされて、ちょっと待ってー!となることも時々あります(笑)

とはいえ日本にいるときに耳にしていた外国語の単語が実はフランス語だったんだ!と気づくことも多くて面白いです。やはり美術美容料理系が多いかな、じゅわいよ・クチュール・マキのおかげでじゅわいよ(joyaux)=宝石、とすぐ覚えられたし、絵を描く(dessiner) はデッサン繋がりだし、visage(ヴィサージュ)ってよく日本の美容院で目にしていた単語は顔って意味だったし。

アミューズ・ブッシュのブッシュは口で、口を楽しませる、という意味だったんだーとわかったり、あ、そういえば、フルートなど楽器を吹く時の口の形のことを英語でもembouchureというんですが、ここでも「口」繋がりがわかったり。と色々芋づる式にボキャブラリーの世界が広がるのを一人イヒヒと楽しんでおります。

聞き取り読み取りはそれなりに手ごたえが出てきましたが、自分で作文したり話したりするのはやはりまだまだ難しいですけどね。オンラインのクラスも、皆の理解度に差があるので、望むほど内容がなかなか進まなかったり、自分が声を出してフランス語を話す機会も生徒の人数がいればいるほど減るので、もっと自分の能力に合わせた勉強がしたかったら、もっと少人数か1:1でやるしかなさそう。あとオンライン授業で困ることといえば、皆で発音練習をする時に、お互いのたどたどしいフランス語が、イヤホンを通じて結構なボリュームで自分の耳に直接ガンガン入ってきてしまう、ことでしょうか(苦笑)

ということで、純粋に趣味としての言葉の勉強、どこまで続くかわかりませんが、プレッシャーも試験も無いのでとにかく楽しんでやっています。最近はオンラインで色んなコンテンツが見れるから、飽きないし、現地からのコンテンツがすぐに手に入るのでさらに良いですよね。まあフランス語の動画などは見ていても何言ってるのかほぼわかんないですが、コンテキストでわかることも多いし、拾える単語が増えてきたり、単語を全部知らなくても、結構構文が英語と似ているのでわかっちゃった!なんていうシチュエーションも少しだけ出てきて、なぜか将来きっと全部わかるようになる気がする!という根拠の無い変な希望をもってだらだら続けています(笑)

おまけ

今使っているフランス語コンテンツ色々

www.duolingo.com
言語によっては使われている表現が変なものもあるらしいですが、とりあえず隙間時間に語彙を増やすのと基本的な文法を覚えるには最高だし無料。

www.podcastfrancaisfacile.com
ウェブサイトがナビゲートしにくいですが、これ全部無料なのすごい。道順を説明する音声ファイルは、リアルに車が行きかう音が入っていて、わざと聞きづらくしてあったりします(笑

www2.nhk.or.jp
なんだかんだいって、これほど良質の教材は無いと思う。特に今習っているオンライン教室は、文法の説明をするときについ色々いっぺんに説明しようとして皆を混乱させているところがあるように感じるのだけれど、この番組の解説は秀逸だと思います。オンラインでアーカイブも聴けるし、教科書がなくても十分学べます。

www.youtube.com
YouTubeには本当に色々なフランス語勉強コンテンツがあるんだけど、つい見ちゃうのがこれ。特にこのちょっとオタクっぽい感じのお姉ちゃんが、教科書っぽくない感じの色んなフレーズを教えてくれるビデオなど、可愛くてつい見てしまう。

www.youtube.com

podcast.duolingo.com
Duolingoのフランス語ポッドキャスト。中級フランス語で話しているというこのポッドキャスト、色々な人のインタビュー番組。言っていることはほとんどわからないけれど、途中途中で英語のナレーション(言っていることの翻訳ではなくて、インタビューはフランス語、ナレーションは英語)が入るので最後まで興味深く聴ける。子供と一緒に、料理バトル番組でプロを押しのけて優勝したアマチュアシェフのインタビューを聴いた後、興味がわいて2人で実際にその番組をYouTubeで探し、言ってることわからないのに最後まで見入ってしまったりした。

www.youtube.com

フランス語 はじめました その1

ふと思い立って今年の1月から細々とフランス語の勉強を始めました。といってもDuolingoという無料アプリを使って、時間がある時にちょこちょこ勉強する感じなのですが、気が付けばもう半年以上続いています。

特にフランスが好きだから・・というわけでもなく、子供の頃に大好きでよく読んでいた本の原作がフランス語で書かれており、絶版となっていたその本を丁度手に入れることができたので、いつかフランス語でこれをちゃんと読めたらなあ、と思ったのがきっかけ。あとはコロナで鬱々とした気分から現実逃避する・・という意味合いもあったかもしれません。

marichan.hatenablog.com

Dolingoは、文章の穴埋めをしたり、単語カードを並べて指定された文章を作ったり、英語の文章をフランス語に訳してみたり・・というドリル形式の練習を繰り返して、単語や文法をひたすら覚えていく作業が続きます。短いフレーズの読み書き、単語や文法の基本的な勉強がコツコツできる感じ。なので「読み書き」には良いですけど、やはり「話す」部分はちょっと弱いです。

ただ今回は、本が読めるようになりたい、が第一の目標で、フランス語が話せるようになりたい、フランス人と交流できるようになりたい、という思いがあまりなかったので、その点はスルー(笑)。それでも、作文の練習の時には、フランス語の音声入力機能を使ってみたりとちょっと工夫はしています。

通った高校ではフランス語の授業があり、その時基本的なことは習っていたのですが、動詞の活用もややこしければ、女性形男性形、前置詞や形容詞も性別や数でどんどん変化する、こんなの無理~!と1年で投げ出してしまいました。ところが年をとってから改めて学びなおすと、あんなにややこしいと思っていた文法が、不思議とするすると頭に入ってくるのが不思議です。

今回は教科書を使ってがっつり文法を覚えこんでいるわけではなく、とにかくDuolingoに出てくる問題を、特に解説も見ずに解きまくり、そこからパターンをなんとなく見出して身に着ける・・という方法を取っているのですが、この感覚的に学ぶ方法が自分には合っていたみたい。アプリのいいところは、間違ったら正解するまでなんども繰り返し練習できるところ。ちょっと公文ぽくもあるのかな?!とにかく繰り返すことで、深く考えずになんとなく覚えていこう・・という感じです。

あとは長年英語圏で生活して英語のボキャブラリーが増えたことにより、フランス語の単語も覚えやすくなった気がします。英語にもラテン語やフランス語がルーツの単語が沢山あるので、当たりを付けやすい。日本語でいうところの熟語や漢語的な言葉、みたいな感じでしょうか。

あとは、もう10年以上前にちょっとかじったイタリア語も役に立ったり立たなかったり。英語とは全然違う言葉でも、イタリア語に似た言葉がある、というシチュエーションにも時々遭遇しておお、となります。ラテン語を知っていたら、もっとヨーロッパ言語の世界は広がるんだろうなあ。一方でイタリア語とフランス語の単語や文法がごっちゃになるという弊害もたまにあったりはしますが・・。

そんなこんなで、時間がある時にちょっとだけでもやる、という感じなので進捗的にはレベル1がもうすぐ終わる程度ですが、それでも半年前と比べると随分フランス語が分かるようになった気がする!

とりあえず、先日子供が学校の授業で見ていたフランス語版ぺパピッグで言っていることが、結構文章として聞き取れたので、ムヒヒヒとなっております。あ、いや、本来の目的は本が読めるようになること・・・って、そんな目標が達成できるのはいつになることやら。

www.youtube.com


続く!

もう7月

7月に入りイギリスのロックダウンはさらに緩みを増し、美容院やパブなども再開し、人の出入りも活発になり、より通常モードに戻りつつあります。子供も何度か外でお友達とプレイデートをしたり、学校も来年度の先生との顔合わせのために、1時間だけ登校した日もありました。

世界各地で第二波だ何だという話になっている中、イギリスは海外からの入国者の隔離も無しになり(もともとそれもあんまりちゃんとやってなかった)、マスクも公共交通機関では義務になっているけれど、道行く人の着用率はまた下がってる感じもします。今後は、お店に入るときにもマスクが必須になるらしいですが、子供が学校に行ったときは、マスクを外すように言われたし。だ、大丈夫なのか?イギリス、いつまでも我が道を行っている感じです。

そんな中、我が家はほげほげそれなりに暮らしてはおりましたが、思い起こせば一体この3か月ちょっと、何をしていたんだっけ?というか昨日の晩御飯何食べたっけ?ずっと家にいると記憶が・・・。

夫も私も引き続き在宅勤務していますが、コロナの状況下にあって、パンデミックドンピシャな業界なこともあり、私の仕事は逆にどんどん忙しくなり、休みを取る暇が全くない・・。同僚もクライアントも世界中にいてみんな遠隔で仕事をしているので、あまりロックダウンになっても業務スタイルは変わることなく。休みたい。キリキリ仕事をしながら子供の勉強を横目で見る毎日。ああ、休みたい。子供の学校は来週でようやく夏休みになりますが、私はしばらく休みは取れない予定・・・や・す・み・た・いー!

毎日PCに張り付いている生活なので、運動不足と視力の低下は著しく、夜もなかなか寝付けない毎日。散歩はしたいけど、毎日毎日家の近所の同じ場所をぐるぐる歩くだけの生活に飽き飽きしてきました。でも遠出のために電車やバスには乗りたくない・・でも狭い車道で車がびゅんびゅん走るロンドンではあまり自転車にも乗りたくない・・・ということで、えいやとキックスクーターを購入しました(日本語ではキックボードかな?)。

お天気の良い週末は、家族で普段の場所よりちょっとだけ遠い場所に、これに乗ってお出かけ。向かう先はだいたい大きな公園ですが、やはり車輪があると移動が速い。そして近所でも行ったことのなかった通りを見つけて、見たことのなかった建物や小径を発見したり。

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生活の中に、やはり家の中にはないランダムさは必要。

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ロックダウンしてから初めての買い食いも、恐る恐る。こういうことが好きにできる環境に今までいたなんて・・・。

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ピクニックシートを敷き、ゴロゴロしながらみんなで読書。ある日訪れた緑地では、ジャズの生演奏をしている人達がいて、もうそれを聴いているだけで、生きているって素晴らしい!と思えるほど、長い長いおこもり生活であった・・・。いや、まだ何も終わっちゃいないんですが。

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調子に乗って、家族で往復10キロぐらいの遠出もしました。ロンドンの歩道はレンガや敷石のところが多くて、かなりガタガタしてスクーターも乗りづらいことも多いし、右足と左足で使う筋肉が違い過ぎて体が歪みそうな気もしますが(軸足をなかなか変えられない)、特に公園とかでスクーターに乗っていると、小学生みたいにウェーイってどんどん爆走したくなって楽しい。また出社するようになったら、スクーター通勤しようかなと思います。

このところ、さらにコロナ疲れに拍車がかかっていたのですが、外に出て体をちょっとでも動かしたり、太陽の光を浴びるのがどんなに大事かつくづく感じました。

ロックダウン日記:正直飽きてます

3月後半に始まったロックダウン、もう世の中は5月・・・すでに何週目なのかを数えるのも忘れ、正直この2-3週間はダレダレで疲れました。とにかく毎日仕事でPCの前に張り付き体はコチコチ、とうとう妊婦以来の痔主にもなり、アワアワした頭で子供の勉強を旦那と1時間置きにチェック・・。どんどん家は荒れていき、夜は大して体も動かしていないのにぐったりと疲れ、家族それぞれ違う部屋で勝手にそれぞれネットしたり動画みたりゲームしたり・・という生活。目にも良くない。なんだかすべてが中途半端な感じで過ぎていく・・・。

9歳児はこのロックダウンで身長が私を追い越し(私は154センチ)、どんどんティーンエージャーみが増していき、親となにかするより友達とスナップチャットでしゃべっていたいお年頃。仕事が終わっても呆然として何もできず子供も放置気味でいけないなと思いつつも、子供は子供で部屋にこもりヘッドフォンで音楽を聴きながらゲームをしたり絵を描いたり本を読んだりが楽しいみたい。よそのお宅では子供が作った料理とかプロジェクトとか色々SNSに上がってくるけれど、この数週間我が家はすべてのエネルギーをスクリーンタイムに奪われている感あり。もうそういう時期だと割り切るしかないのかな~~。

この数週間のロックダウンネタ:

だいぶ緩んできている

春になりだんだん天気が良い日も増え、外に出る人続出。先週ぐらいから、今まで閉まっていたお店(レストランとかですが)も再開するところあり、また今まで止まっていた近所の改装工事などもまた大工さん達が戻り始めたりと、なんとなく緩和モード。他の国でも段階的な緩和が少しずつ始まっているからか、ロックダウンを他の国より遅く始めた上に、まだまだ死亡者数も多いイギリスなのに、なんとなくちょっと終わりに近づいている感を醸し出していて、大丈夫なのか?と心配になります。

私自身も、なんとなくここまで過ごしてきて周囲はみんな元気だし大丈夫なのかな?という気がしてきて、ちょっと自分の気も緩んでいるのを感じて危ないです。こないだはご近所さんんとも随分長く立ち話してしまったし(もちろん距離は取っているけれど)、子供の友達も家の前に遊びに来て、しばらくおしゃべりしたり。しかし子供はいくら言ってもソーシャルディスタンスをいつまでも守れるわけもなく、危険。学校も6月に再開の話もあるけれど、どうなるやら。

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Zoomチャットの難しさ

クラスの友達と顔を合わせる機会がなくなるのは、ちょっと寂しいなと思ってボランティアで始めた、子供のクラスのZoomミーティング。週に1回、40分、参加したい人はいつでもどうぞ、的な感じでただチャットをホストしているだけなのだけれど、これがなかなか一筋縄ではいかない。やはり10人20人子供が参加すると、みんなが一斉に喋ったりするので収拾がつかなくなるし、子供達はあっという間にチャット機能や、スクリーン共有機能を見つけてきて、自分の画面を共有しようとしたり、チャットでとにかく意味のないアルファベットを連打してスクリーンを重たくしたりとやりたい放題。

なんとか秩序立てようとさらに叫ぶ者、嫌になって去る者、まあ色々だけれど、親があーしろこーしろと介入するのもどうかなーと思って放置。でも騒ぐ子の親に限って、うちの子が話ができなくて怒ってる、とか文句なのかなんなのかつかないことを言ったりしてくることもあり、ちょっとめんどくさくなってきました。一度はチャット機能とスクリーン共有機能を無効にしてみたら、今度は子供達から非難ごうごう。議長を立てようとする子供達の動きもあったが機能せず。最後にはホスト権限を子供達がたらいまわしにし始めて、さらにカオスになったり。

もともと学校とは関係なく子供達が顔を見られる場として始めたので、あまり親が先生代わりになってモデレートする・・ということはしたくないんですけれどね。それを願っている親もいるみたいなんだけど、誰も立候補しないし言ってこないので知らん顔を決めております(笑)

「オンライン」学習だけど「オンライン」授業ではない学校

一方学校の授業は、あいかわらずGoogle Classroomに課題がポストされるのを粛々とこなすのみ。同じ学年の別の先生が、短いインストラクションのビデオも一緒にポストしてくれたりはしていますが、リアルタイムの授業的なものも一切なし。それこそZoomを使って先生がちょっとホームルームをしてくれてもいいのに、と思うけれど、Google Classroomの掲示板で生徒が先生にそんな提案をしたのも、「今はできない」と無碍に断られていました(苦笑)

学校が閉まって1ヶ月たった最近になって、副担任からどうですかー?と電話がかかってきたりしてるんですが、学校によって本当に対応はまちまちという感じです。親としてはもう少しエンゲージングなことをやってくれないかな、と思うのですが・・。

あの人がご近所さん

もういつどこで会ったのかも覚えてないし、なぜ覚えているのかもわからないのだけれど、近所ですれ違って、その顔が印象に残って忘れられないイギリス人のお爺ちゃんあり。といっても、見た目は頭の禿げた典型的なイギリス人のお爺ちゃん顔で、服装もコックニーのタクシーの運転手みたいだし、なぜその顔が忘れられないのか、どこかで見たことがあるのか、ずっと謎でした。多分すれ違ったのは半年以上前。でもなぜかふとした時にその顔を思い出し、なぜそんなに印象に残っているのだろう・・と不思議に思っていたのですが、最近になり、家から数百メートル離れたところに往年の有名ロックバンドのメンバーだった人が住んでいることが発覚。

当時のもしゃもしゃロングヘアーからは大きく様変わりした、ちっさいイギリス人のお爺ちゃんになった写真をネットで見つけて、あ!この人だ!と謎がとけました。当時の面影もオーラもないんですが・・びっくり。その後、散歩の時におうちの前を通ったら、家から出てくる後ろ姿にも遭遇、おお・・・と。今でも熱狂的なファンは多いですが、もう表舞台には立っていない人なので、そのレアな姿はファンだったらきっと泣いて喜ぶだろうな・・でもそっとしてあげよう。

他にも我が家の近くにはあんな人やこんな人が住んでいるそうですが、どちら様も「往年の」有名人ばかり。本当はカンバーバッチに遭遇したりしてみたい。でもちょっとロンドンっぽい経験でした。

数えてみた

我が家の前の通りはちょっと大きめの道路なので、人の往来は結構あります。ある週末、暇にまかせて家の前をどれだけ人が通るか定点観測してみました。データを取った時間は20分。

歩き、ジョギング、自転車合わせて、家の前を通ったのは全部で138人。

自転車6割、歩き4割。移動のためにというよりは、運動のために自転車に乗っている人多く、シューっとしたバイクに、ピチピチのジャージ着て乗っている感じ。自転車に乗っている人の8割が男性。

通った人の全体の比率は男性7割女性3割。ショッピングバッグを持ったりして明らかに買い物目的で外出しているのがわかる人は1割。

一人で歩いている人と、カップルやファミリーで歩いている人の割合は半々。

そして138人中、マスクつけてた人、どれくらいだと思います?


なんとたったの4人!ビックリ。

日商店街のほうに行った時には、さすがにもっと着用率は高かったですが、散歩など外を歩くだけな場合は特に、マスクしない人が多い印象です。

食べたもの日記

籠っている間の楽しみといえば、せいぜい美味しいものを食べること・・なんですが、最近はもう他人が作ったものが食べたい。夫も料理をするので自分が料理ばかりして疲れているわけではないんですが、自分たちの作らないものが食べたーい!

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インド料理、おいしゅうございました。

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食べたくて仕方なかったお寿司・・・日本人経営の美味しいところはロックダウンにあわせて休業中。開いているお店はどこもツナとサーモンしか握りのチョイスがないようなところばかり・・。このお店もご飯に芯があってうぬぬ、でしたが1ヶ月以上ぶりの寿司欲はちょっと満たされました。

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おうちで焼いた、ふかふかの牛乳パン(牛乳パン!)

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クロテッドクリームを使って作った、イチゴのアイスクリーム(アイスクリーム!)

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粉から打った、ジャージャー麺ジャージャー麺!)

イギリスに来てからは、通勤、子供を学校からピックアップする前にあわてて買い物、帰宅してやっつけ仕事で夕飯の準備・・しかしパパの帰りは遅いので、家族そろってご飯は食べられず・・、と料理をするのが全然楽しくない日が続いていました。

でも最近は、買い物に行かなくても家に食材がある、通勤や子供のピックアップで体力を消耗していないし時間にも追われていない、仕事が終わったらすぐにパッと切り替えて料理をするとすごくリフレッシュできて楽しい、家にみんな揃っている、という条件がそろったからか、昔のようにちょっとカッとなって手の込んだものを作る元気が出てきたり、メニューを考えるのが楽しくなる日も増えてきました。