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愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記

エジプト⑦ カイロの車窓から

旅・エジプト

カイロは暑い、とにかく暑すぎる。さらにものすごい排気ガスを撒き散らして走る大量の車、砂埃(必ずしも道路がきちんと舗装されているわけではないので)のせいで、一日外を歩けば顔から手足、鼻の中までべたべたの真っ黒になります。うへぇ〜。


そしてここでエジプトの車事情を書かずにはおれまい。カイロを走っている車はどれもある意味クラシック・カー。1950年代、60年代のプジョーやらベンツやらが、ばりばりがりがりぶぉぉとものすごい音をたてて走っています。


何でも、エジプトでは新車を買うとなると、税金が100何十パーセントもかかるのだとか!このため、古い車を修繕に修繕を重ねて、ずーっと乗り続けたりするようです。スーク、と呼ばれるマーケットに行っても、自動車の部品ばかりを売っているジャンク屋さんなどが沢山ありました。


こちらは塗装に塗装を重ねた結果、いつのまにかスズキがクズキになっちゃったトラック(笑)

cuzuki


さらにカイロっ子の運転といったら、荒い荒い!運転の基本は、ウィンカーは最低限に、クラクションはふんだんに、です(笑)。まず車線というものが存在しない(道路にも書かれていない)。このため道路は3車線かと思ったらいきなり車が割り込んで4車線になったりと、サーキット状態。


またお互いの注意を引くために、とにかくクラクションを鳴らしまくります。例えば、5車線ぐらいある道路の一番右側を走っていて、「あ、左折したいな」と思ったら、運転手は強引さとクラクションだけを駆使して、ほぼ直角に一番左車線に到達します(わかるかな…)。インドからの旅行者は「こりゃニューデリーよりひどいネ」と苦笑していたくらい。カイロ滞在1日目の夜、そんなクラクションや街の喧騒のすごさのせいか、中耳炎になったかと思うくらい左耳が痛くなってちょっとびびりました。


そして歩行者もツワモノで、そんな車の群れの中に身を投げ出して(?)、道路を横断していきます。なぜかカイロは大通りが沢山あるのに、反対側へ渡るための横断歩道や信号がほとんどないのです。このため、スピードをあげてやってくる車とうまくタイミングを合わせて、どこであろうと道を渡っていきます。最初はかなり怖かった。なにしろ、歩行者がいるからって車はスピードをゆるめてくれないんだもの!


びゅんびゅんと車が走る車道をどう渡っていいものか、最初は足はすくむし途方にくれていたのですが、地元の人が渡る後ろをついていったりしていくうちに、だんだんコツがわかってきました。


その1:渡るが勝ち。車が来た!と思って待っていたら駄目。車が来たら自分からそこに身を投げ出す勢いで。とにかく強引に先に行ったものが勝つ世界。


その2:クラクションに惑わされるな。エジプトでは、クラクションは「危ない!止まれ!」という合図ではない。クラクションを鳴らされると旦那はすくんで止まってしまっていたけれど、どうやらエジプトの運転手の間では、歩行者に対するクラクションは、「あなたのことがちゃんと見えてますよ」という合図のような感じでした。クラクションを鳴らされているうちは安全だからそのままGO。


その3:動く車にびびるな。渡っている間に車が対向車線からやってきたからといって、決してびびってはいけません。心得その2のとおり、対向車線から来た車がクラクションを鳴らしていたら(まあ鳴らしていなくても)、そのまま渡り続けます。やってくる車は必ずしもスピードを緩めないかもしれませんが、彼らは歩行者も渡らせながら、いかに自分が止まらずに進んでいくかのスピード加減をよく心得ているので、ひかれることは無いから大丈夫。しかし歩行者と向こうから走ってくる車の距離が数センチすれすれ、なんてことはよくあります。


タクシーに乗ったときの様子をビデオにとって見ました。このドライバーはそれほどでもなかったけど、運転手によってはローラーコースターに乗っているような楽しさがあったりしました。どこであろうと車道をがんがん渡っている人達、そして変わり行く車線をご覧あれ。


カイロの車窓から1
カイロの車窓から2


すべての道が混んでいるので、言うほどはスピードが出ないのも理由かもしれませんが、これだけ人と車が混在し、ものすごい運転が繰り広げられている割に、交通事故はもののひとつも目撃しませんでした。ヨーロッパでもいくつか見たし、台湾なんて、1週間いただけで死亡事故も含めて4件ほど見ましたよ(そのうちひとつは、私の乗ったタクシーにバイクががつん)。あうんの呼吸、恐るべしです。