ミュージカル・バトンをきっかけに自分のCDの在庫整理というか、昔良く聴いていたけど最近全然聴いていなかったCDを一日中かけてしまいました。ずっと忘れていた曲をかけると、忘れていた昔のこともいっしょに思い出したりして。楽器はどうしても音やメロディだけで伝えないといけないけれど、「うた」って言葉がいっしょになっているから、その分何倍も人のこころを揺さぶったりする。そしてふかくて美しい声を持つ人が歌うその歌は、自分の深いところにある記憶をぐわぁぁぁとつかんでいとも簡単にテーブルの上にどん!と置いてしまうのでありました。
レディース・アンド・ジェントルマン...ザ・ベスト・オブ・ジョージ・マイケル
- アーティスト: ジョージ・マイケル,アストラッド・ジルベルト,エルトン・ジョン,アレサ・フランクリン,クイーン,メアリー・J.ブライジ
- 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
- 発売日: 1998/11/06
- メディア: CD
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「I Can't Make You Love Me(曲をクリックするとすこし視聴できるよ)」
中学生の時ファンレターまで出したジョージ・マイケル。もともとはボニー・レイットの曲だけれど、オリジナルよりも深くて、そしてアコースティックが暖かくて哀しい。あきらめと、でもその強い気持ちが、具体的に誰を思い出すというわけでもないのに、自分のものとしてぐぅぅぅ〜〜〜っと来てしまい、なんというか、心地よい動揺。素晴らしい歌い手は、誰のどんな歌でも自分のものにして、人にこんな強いメッセージをつたえることができるのはうらやましくもある。
・・・・と人が感傷にひたっているところに、隣の部屋でおバカなテレビを見て「ウケケケケ、ギャハハハハ」と笑うだんなの甲高い声が響く・・・あぁ・・・