愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

でかい笛を吹く

先日生まれて初めてバスフルートを吹く機会がありました

オーケストラで見るのはフルートとピッコロぐらいだから一般には知られてないみたいですが、フルートにはこの他にもアルトやバス、コントラバスなどすごく沢山の種類があって、大きさ、音域は多岐にわたります。コントラバスフルートは人間の背丈ぐらい、またはそれ以上あって、数字の4の形に曲がっているのを立てて吹いたりします。

フルートアンサンブルやフルートオーケストラぐらいでしか使われる機会がないからか、TwitterFacebookに写真を上げたらこんなのがあるなんて知らなかった!という反応が多かったです。フルートオーケストラなんてものがあるのを知らなかった、という人も。そうか、一般的じゃなかったか!

フルートオーケストラはオーケストラの全てのパーツをフルートでやるもので、高音から低音まで色んなサイズのフルートが勢揃いします。

沢山のフルートの音が合わさると、ふと弦楽器のような音色になって聞こえて来る時もありなかなか面白いです。私は中学生の時に一度だけ、日本フルート協会のフルートオーケストラに参加して、ドビュッシーの牧神をやった事があるんですがすごく綺麗だったなぁ。いい思い出です。

このバスフルートは長いのでこうやって首のところがくるっと曲がっています。1.2キロあるのを横に構えるので結構重い!

キーも大きい。結構ぎゅっと押さえないといけない。でもぶおーっとかなり低いスモーキーで格好いい音が出て、ベースラインを演奏する楽しさを初めて知ったかも。

バスフルートと呼ばれているけれどレンジはテナー、なんだそうで、楽譜はト音記号で書かれています。運指も普通のフルートと同じだったので、問題ありませんでした。

低音を出すときと高音を出すときの息の入れ方やアンブシュアの変え方がやはり普通のフルートとは勝手が少し違うので、演奏しながら試行錯誤して勘をつかむ必要あり。低い音より逆に中音域のほうが、気を付けないとスカスカ音が出なくなる時がありました。

フルートって、比較的コンパクトな楽器ですが、縦笛のように息全部が楽器に入って音を出すのではなく、ビール瓶を吹く要領で、息の半分は楽器の中に入って音を出すけれど、残り半分は外に出て行ってしまう、実は効率はあまりよろしくない楽器です。フルート吹く時の息の量とチューバ吹く時の量は一緒なんですってよ!

それがさらに大きなバスフルートとなると、さらに吹き込む必要あり。この日は4時間ぐらいバスフルートも含めて楽器に触っていたので、随分有酸素運動したことになります。