愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

コロナにかかった日記

この2年間、うまくやり過ごしていたものの、7月に入ってとうとうコロナにかかったので、どんな感じだったか書いておく。

  • まず夫発症。会社にも行ったりイベントにも顔を出していたのでそこらへんで貰ったのは間違いない。空咳からの発熱がちょっと(7度台)。仕事を数日休んだものの、テレビを見たり本を読んだりする余裕はあった模様。ただ、むせるような咳が出ていた。
  • 3日後私発症。仕事をしながら隔離中の夫にあれこれ持って行ったり、買い物だなんだと右往左往、気分的にもテンパっていたらどっと疲れが。あとちょっと喉が少し変だな、といったところ。と思ったら夜中に気持ち悪くなって嘔吐。からの吐き下し。でだんだんしんどくなってきて、調べてみたらハッキリ陽性。
  • 症状は主に頭痛と、えもいわれぬ不快感。それだけでベッドの上をのたうち回りたくなる感じだった。咳は少しでる程度だが、2-3日目に喉が痛くなった。ただ朝痛くなっていて、どんどんその後痛みが引いていくという感じ。その後、痰も少し出た。
  • 熱は7度後半~8度前半ぐらいだったか。パラセタモール(痛み止め+熱さまし)が切れると寒気が来たり、不快感と頭痛が襲うので、最初の数日間はずっと飲んでいた。
  • ずっと寝ているからか体がすごい痛かった。日が経つにつれて、今度はものすごい鼻づまりと、蓄膿みたいな感じで、鼻水の臭い感覚と、目の後ろが痛くなったり頭が重ーく感じたりした。昔から耳鼻科系が弱いのだが、熱が出たりするとすぐこういう感じになる。
  • 5日目ぐらいでようやくスッキリ感が出てきて、寝ていても体は痛くなくなっていた。
  • 起きて色々できるようになってきた時、食べ物の味がよくわからないことに気付く。これは味覚が消失というより、鼻の奥深くが詰まっていて、嗅覚が死んでいる感じ。甘いとかしょっぱいとかはわかるけど、風味が分からない。特にコーヒーは、炒った大豆のお湯みたいな風味がした。これは今も時々味がわかりづらいなと感じることがある。食べるのが面白くなくなった。ただこの感覚はコロナが初めてというわけでもなく、昔から熱を出したらあるような気もする。
  • 子供も私の発症3日後に発症。ちょっと頭がいたかったとか、鼻が詰まっていたとか後で言っていたけれど、ほぼ無症状。しかしそれで行くはずだった林間学校に行けなくなって泣いた。
  • 家族でそれぞれ症状が全く違った。私が一番重くてしんどかった。全くの推測だけれど、それぞれのもともと弱い部分の症状が出たような気がする(夫は気管支系、私は耳鼻科や胃腸系)。実際、今回かかったコロナの症状は、幼稚園や小学校の頃に良く熱を出して学校を休んでいた時の症状とほぼ同じような感じだった。特にお腹の不快感から来るところなど。しばらくお腹もずっと下っていた、この症状はあんまり一般的なコロナの症状としては書かれていないけど、こういう感覚は本当に子供の頃以来だったかもしれない。
  • しかし何より、今回の発症は精神的なダメージが大きかった。まず家族が全員かかってしまったことで、特に学年末ということもあり色々あった予定を6件もキャンセルしなければいけなくなってしまった。そういう事に関するフラストレーションや怒り、病気でしんどい事から発生する様々なネガティブ思考、あとは本当に病気の症状から来る表現し難い不快感・不安感。これ、子供の時に感じていた感覚と同じ。ああ、こういうことだったんだな、と思った。そして症状が多少和らいで、少し気分が上向きになってきたと思ったところで子供が陽性になり、林間学校に行けなくなったことが自分の中で一番起爆剤になって、ちょっとメンタルがやばいことになった。
  • 実はコロナの症状や後遺症のひとつに、不安症や鬱も含まれるらしい。そうなのか何なのか、回復後も仕事が大変になったりと色々積み重なってしまったのもあるけれど、回復してもう2週間以上たつけれど、どうも気分が落ちることがあったり、無気力だったりという自覚があり、困惑している。普段ならそんな気分になっても、朝起きるとたいていスッキリしているのに、今回は朝起きてもなんとなく元気がないというかバイタリティが無いと自覚がある。ウィルスやバクテリアは太古の昔から生物の体に入り込んで共存して、その一部になり、そういうものが精神や行動に影響を及ぼすことがあるような話も読んだことがあるけれど、それなのか?!どうなのか?!1ヶ月過ぎてもこんな感じだったら、とうとう医者に行こうとは思う。

イギリスは今年に入ってからもう生活は普通になっており、会社でも周辺でもコロナにかかったんで休みます~、なんて感じで、風邪やインフルと同様な感じになっている。今回は家に以前貰っていたキットの残りがあったから勝手にテストして、ああ陽性ということで自宅療養していたが、特に別に医者に行くとかそういうのも無し。実は陰性になった確認もしていない。今のルールでは熱が下がって何日か経ってたらまだ陽性でも普通に出勤とかしていい感じになっている。夫がコロナでよく寝れないと医者に電話したら、勝手に睡眠導入剤を処方してくれた程度。

ただ最近周囲で感染した人は、無症状では済まず熱が出たりそれなりにしっかり症状は出ていて、しんどい人はそれなりにしんどい思いをした人も増えている感覚はある。以前のようにみんなが定期的にテストしなくなったから、症状が出ないとテストしないという状況になっているのと関係もあるとは思うが。いずれにせよ、今ではコロナにかかってない人のほうが珍しいんじゃないだろうか。

ただやっぱりかからないで済むならかからないほうがいい。症状がしんどいのとかもそうだけれど、とにかく色々なことが狂う。日本に行った時、周囲と話をしていて逆にテストを嫌がる人を結構見受けたのは、結局色々予定が狂うとか周囲に迷惑がかかるとか(仕事とかで)が理由だったけど、1週間寝込んだだけで本当に色々なことが潰れてしまい、そっちのダメージが自分には大きかったかも。これでしばらく免疫ついて、元気に過ごせればいいんですけれどもね。