愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

クリース氏、大いに語る


ジョン・クリース氏のトークショーがUCバークレーのキャンパスであったので、会社が終わってから友人数名といってきました。


ジョン・クリースといって日本ではどれくらい知られているのだろう?私の同僚は若い子ばっかりで、彼のショーに行く、といってもあんまり反応が無かったけれど、「モンティ・パイソン」のキャストメンバーだったイギリス人コメディアンです。とはいえ、私も「モンティ・パイソン」はアメリカに来るまで見たことがなかったけれど、ブラックユーモアも満載の、イギリスで1970年代に放映されたコメディ番組です。よく漫画で50トンの鉄アレイ?が頭に落ちてきたりするの、あれはもしかしてモンティ・パイソンが元祖なのかしら?この他にも、「ホーリー・グレイル」「Life of Brian」「Meaning of Life」などの元祖おばか映画を作った人たちでもあります。


そしてジョン・クリースといえば、イギリスの政府機関『おばかな歩き方省』のギャグが有名。最近では、ジェームス・ボンドの映画で新しいドクターQ(変な発明とかしている人)の役もしています。今ではサンタ・バーバラにお住まいだそうで、今日は普通にトークショーをやるのかな、と思って行ったら、もちろんお話は彼のキャリアや人生についてだったのですが、小ネタが満載の「パフォーマンスショー」になってました。


「クリース」一族の昔の苗字は本当は「チーズ」で、バカにされるのに辟易したお父さんが名前を変えたとか(これも本当かは怪しい)、そして彼らの家で飼われるネコは、それにちなんでゴルゴンゾーラやらモッツアレラやら、チーズの名前であるとか、彼のお母さんがいかに心配性であったか(陳家のママにつながるところあり)、そして死んだお母さんの「剥製」が登場したり、そして本当の自分の娘もキャストメンバーとして登場したり。


「ジョンクリースの過去と現在、そして健康状態について」と題して、手術で摘出した腸の写真(本物!)を見せてくれたり(ぎょえー)、スーパースターになってからは、「あなたの仕事はすばらしい」「モンティパイソンの大ファンです」といちいちみんなに言われるのは嬉しいのだけれど、やはりあまりに毎回だとうんざりするし面倒なので、個別に言われるよりは、みんなに一斉に言ってもらえるのが経済だというので、娘がプロジェクターに映し出すセリフを観客みんなで読み上げたり。「クリースさん、私はあなたの大ファンなんです、いや本当に世界一のファンだと思っていますよ」というセリフを言わされたと思ったら、「でも実際あってみるとあなたは本当に汚いくそ親父だ、モンティ・パイソンだってマイケル・ペリンが滅茶苦茶セクシーだと思ったから見てただけ、あんたは早く死んで遺産を娘に残したほうがいい」というふうになるオチだったり。


最後には娘からプレゼントされた棺おけに入ってそこからお話を続けたり、クリース家の飼い猫を大砲に入れて打ってみたり、それがばらばらになって出てきたり、そしてクリースさん本人もギロチンにかけられて、首だけぽろっと落ちてきたりして、爆笑のうちに終わったのでした。彼も70歳に近づいているからか、こんな感じで死に関するブラックジョークも満載でありました。


パフォーマンス」が終わってからは、ステージに座ってみんなとQ&Aセッションもありました。是非あの「おばかな歩き方をやってほしい」というリクエストがあったけれど、腰の手術をしたとかでもうできないそうで、残念。でもまたこれを機会にまたモンティパイソン祭りをやろう!とDVDをたくさん借りる計画です。