愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

大曲に挑戦


来学期のフルートのレッスン、仕事が(というか通勤が)大変で通うのをやめようか・・・と思っていました。でもこの間の発表会(室内楽ではないほう)でとてもリラックスして演奏できて、あまりにも気持ちが良かったので、結局続けることにしました。やっぱり好きなものはやめられない。あんまり努力するタイプでもないし、色々なことが中途半端な自分に嫌気が差すことも多いし、好きなフルートさえあまり練習は一生懸命やっていないけれど、フルートを吹いているときが一番「自信を持ってリラックスできる」時間なのかもな、と思うようになりました。だから時間が無かろうが疲れていようが、誰も聴いてくれまいが、フルートは自分のために吹き続けよう・・・・。


もっと近場で教えてくれる先生に代えることも考えましたが、今の先生と気が合うので、もっと長くやっていたいなあと思っていたところ、来学期は彼女の計らいで隔週に通常の2倍のレッスンをさせてもらうことに。多分また練習はおろそかになってしまいそうだけれど、今まで以上に楽しみになってきました。


今日は今学期最後のレッスン、会社から直行。来学期の曲選びをしました。今学期は、ずっとやりたいと思っていたピエール・サンカンのソナチネがうまくいったことでとても自信がついたので、次の曲には憧れの『プロコフィエフのフルートソナタ』をやることに。早速1楽章をさらいました。ランパルさんのCDを何度も聴いていたおかげで、感覚はつかめたかな。あとは最高音のB♭からDへの指の移行が課題。普段使わない超高音なので一生懸命吹いていたら頭がくらくらしてしまいました。しかし先生いわくこの曲はフルートの曲の中でも一番長いんだそうで、確かに4楽章、25分ぐらいありました。体力が続かないかも・・・_| ̄|○


ロシヤの作曲家プロコフィエフというおっちゃんの作品です。もともとフルート向けに書かれたのを、バイオリン向けに書き直して広まったそうな・・・。でも今ではオリジナルのフルートでもよく演奏されています。1942〜1944年の作品。戦争中滞在していたコーカサス地方の影響もあるらしい?ランパルさんによる1楽章の視聴は<こちら>。男性的テーマと女性的テーマのフレーズが呼応しあいます。でもこの曲で一番好きなのは、2楽章<視聴>フルートでこんなかっこいいことができるんだ!というのに鳥肌が立ちました。ここに到達できることを楽しみに・・・