愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

冬が来た・大量虐殺


走れずにイライラしている上に、風邪を引いてしまいました。サンフランシスコは、「夏が一番寒い冬」なんだそうです。霧が出る上に気温は10度ちょっとしかなく、さらに海からの冷たい風が吹いたと思えば、霧の隙間からは強い日差しが出たりします。さらに同じ市内でも場所が変わればお天気ががらっと変わってしまうし、朝晩の気温の差も激しいしで、春夏秋冬が身に染み付いた体は混乱するばかりです。地元の人は、とりあえず夏用の格好はしても、その上にジャケットや羽織るものを何層も重ねてその時々に対応するようで、これからは出歩くのにも荷物が多くなりそうです。


走れないし、風邪で悪寒と咳がするのであまり出歩きたくもないし、でも体がなまるしで、今ちょっとがんばっているのが「お掃除」です。ほんっとうにずぼらな性格と、モノが多いのが災いして、ちょっと気を緩めると家はもう混沌の館と化してしまいます。それもほとんど私のくだらないモノだったりするのですが、どうしても整理整頓ができない。多分モノを大事に思っていないんだろうなあ・・・とは思います。電化製品もすぐ壊すし、お皿も割るし、ポケットの中には色々なものが入ったままだし(たまに忘れていたお金が出てくるのは嬉しい)・・・。とにかく「出したらしまう」ができないのです。多分そういう気力も気配りもないのかなぁ、そういうことを考えると頭の中がぼおっとしてしまったりするのです。しかしモノの整理ができないのは頭の整理もできていないことでしょう、とたまに一念発起して掃除を始めたりします。が、途中で疲れて最後まではやり遂げられなかったりして・・・。結局は走るのもフルート吹くのも、そういう混乱に対する現実逃避という面もあったりするので、これはいかんなあ、もっと身の回りをきちんとしてからじゃないと、何をやっても駄目なんじゃないかなぁ・・・という気がしてなりませぬ。


ということで最近は、一回に全部やらずに一日一箇所づつ改良を進めようとしています。亀の歩みですがすこしづつ、きれいになればそれでいいかなと。あとはそれをいかに維持する努力をするか、なんですが、これはもう昔からの課題です。でも家事もきちんとやればそれはそれで「アート」なのですよね。お友達の中にもちょっとした箱にきれいな紙を張ってみたり、カーテンを自分で縫ってみたり、ハーブを育ててる人がいたりして、自分もぱっとそういうことができたらいいのになぁ・・・と思うことがしばしばあります。こうやってPCの前に座ってるより絶対生産的でクリエーティブだと思うし。


本日はベッドルームをキレイに・・・と思っていたら、台所に蟻の大群が!!!��( ̄□ ̄;)!!築60年の我が家のキッチンには、外部にせり出た用途不明な収納スペースがあるのですが、そこには穴が一杯開いていて雨は入るわ虫は入るわで大迷惑。どうやらそこからやってきた蟻さんが我が家のゴミ箱に向かって大行列!わー 洗剤で一瞬にして抹殺。ごみも捨ててゴミ箱もきれいに。ペーパータオルでふき取るのですが手にも蟻がよじ登る、おげぇぇ。しかしキレイにした数時間後、何もないはずなのにまた隊列をなしてありんこが再登場!おー、のー。再度大量虐殺。そこへ帰ってきただんな。もう料理をする気がなくなっていたので、「じゃあこれからお外に食事に行こう。それから殺虫剤を買って、一緒に蟻を殺そう。うーん、なんてロマンチックなんだ」(笑)二人でがんがん蟻を殺し、殺虫剤をまく夜となりました。


発作的に家事をやりだすとき、必ず前後に幸田文関係の本を読んでいることが多いことに気づきました。とにかくあのきっぱりしたやり口が好きで、あのような心持を少しでも持てるといいなとは思うのですが、多分私のようにちまちまやっていたら、あっという間にはったおされて風呂敷包み一個で家から追い出されるでしょう。


青木玉対談集
「祖父のこと 母のこと」
小沢書店

なぜか「はまぞう」には無かった!