愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

Bourne Supremacy


「ボーン・アイデンティティ」の続編を見に行った。前作は、イスタンブールに行く飛行機の中で見たのだけれど、風邪をこじらせてごほごほ言っていたダンナはゆっくり映画を鑑賞する余裕もなく、ペットボトルの水をがぶ飲み、トイレに何度も行ったかと思うとさらなる水をとフライトアテンダントのお姉さんを探しにうろうろしたり、かなり挙動不審だった模様。空のペットボトルを片手に持ち、フライトアテンダントのたまり場に行ったものの誰もいない、仕方ないので飛行機の後ろのほうに向かうダンナ、それをずっと目で追っていたトルコ人のオバサン、とうとうがばと席から立ち上がり「あやしい中国人!」といわんばかりに、恐怖に見開かれた目で彼の行方を見守っていたのでした・・・うーん、中国人のテロリストですかぁ?まあ、乗客の8割ぐらいはトルコ人なわけだから、逆に我々のほうが怪しい側になっちゃうんでしょうけど・・・。


前作はパリが主な舞台だったけれど、今回はインドのゴア、イタリアナポリ、ベルリン、モスクワと大陸大移動。カーチェイスも臨場感たっぷりで、大スクリーンで見たので酔っちゃいそうだった。しかしCIAの人達が使っている指紋データベース検索システムとか、国境監視システムとか、ワイヤレス通信とか、ついついセキュリティは大丈夫なのか?暗号化はどうなってるんだ?!こんなリアルタイムで情報処理できるのか?!このインターフェイスは・・・とついつい現実的に考えてしまった・・・むむむ。


この映画は70年代だかに書かれた3部作の小説をもとにしているそう。ダンナによると、実は小説の2作目は香港とかが舞台になっていて、マットデーモンふんするボーンさん、実は東アジア研究のPhDを持っている人ということになっているらしい(爆!!!!)。なのでてっきり中国とかが舞台の映画だと思ったら、違ってました。でも、3作目がありそうな予感。


それにしてもどんな仕事だとしても、やっぱり命をかけてまでやるのはヤダナァ。でも、DCにいて思うのは、こういう仕事をしている人とかも、最初は単なるシューショク、と思ってあまり深く考えずにこういう組織に入るのではないかということ。それがだんだん大きな歯車の一部に組み込まれて、知らない間に大きなオペレーションの中にどんどん巻き込まれていってしまうんだろう。うちの大学の就職フェアにもCIAとかの人がリクルートのブースを作っていたし、私のクラスメイトもCIAにリサーチャーとして採用されて、外国人とコンタクトしちゃいけないからと私と連絡をぷっつり絶ってしまった人もいる・・・その後どんなことをしているのかは、謎。