愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

Cosi Fan Tutte


音楽学校で、教職員や地元の声楽家によるオペラコンサートがありました。前日、サンタモニカまでドライブして、こまごまとしたハプニングがあったという(笑)、SF滞在中のけんさんも合流して鑑賞に参加(こちらのほうは、本人の日記を待ちましょう)。お題目はモーツァルトの「Cosi Fan Tutte」。「のだめ」にも出てきました!フィオルディリージとドラベッラという姉妹の恋人である軍人二人が、この姉妹がどれだけ「貞淑か」どうかを試すために、変な外国人(トルコ人みたいな格好をしてた)に変装して、二人をがんがん口説きまくるという喜劇です。


学校にあるステージは、それこそ幼稚園のホールぐらいの大きさしかなく、そこでコスチュームもセットも作ってやるというので、どんなもんだろうと思っていたのですが、先生方の技術が高いので、かなり本格的でよかったです。狭い舞台なのでセットは簡素でしたが、特にお姉さんフィオルディリージ役のソプラノの人が背が高くて超キレイ!彼女の歌うアリアもとってもキレイでほぉ〜〜〜と聞惚れてしまいました。アンサンブルも沢山あるのですが、大きなオペラハウスで聴くパフォーマンスよりもとても綺麗にまとまっていました。


字幕も、舞台の上にプロジェクターで映し出していました。さすがにオーケストラを入れることはできないので、私の室内楽の指導兼メンバーもしてくださっている先生が、最初から最後まで、一人でぶっ続けでピアノとハープシコードを弾きまくって伴奏、とっても忙しそうでした・・・(笑)。お客さんは、いくつかあるテーブルを囲んで座る形で、お金を出せばワインを飲みながらの鑑賞も可。私はお水で・・。隣に座ったおばさまは、出演している声楽家の一人のお母様でした。高いお金を出してオペラハウスに行かなくても、こうやって地元で気軽に、それなりにレベルの高いオペラを見ることができることって、とっても大事なことだと思いました。それなりに盛況だしよかった!


お話は、妹のドラベッラは、変装した「外国人」をあっという間に受け入れてしまい、最後まで恋人への貞節を守ろうとした姉のほうも、「外国人」のこれでもかこれでもか、という押し(だって自殺未遂とかするんですよ)に最後は負けてしまい、それみたことか、女とはこういうもの〜!ってことになってしまうのですが、あそこまでがんがん押されてしまったら、どうしろっていうんだって感じです。これがもし逆で、男の人が誘惑される側だったら、どれくらい持ちこたえるんでしょう(笑)。でもいずれにせよ、人の気持ちを試すことはしないほうがお互いの身のためですね〜。