中華街というとキンキンキラキラ喧騒がすごいと思われがちですが、夜のチャイナタウンはオークランドもサンフランシスコも概して寂しいもの。商店などは案外早く閉まって真っ暗になります。
でもそんな薄暗く寂しい夜の中華街も、めげずに行くと面白くておいしいものにありつけることも多いのです。
夜だいぶ冷え込むようになったある日に向かったのがこちら、Imperial Soup (皇帝湯)。
なかなか珍しい、薬膳スープのお店です。
咳や痰を止めるだ、免疫力増強、お肌に良いなどなど、いろんな機能別にデザインされたスープの数々。
しかし、メニューの英語がざっくりすぎる。漢字文化で育って良かったと思う瞬間。
しかし今回頼んだのは火鍋でした。みんなでつつけるし寒かったので。
しかしさすが薬膳スープの店。鍋のスープもなかなか美味しくて、だいぶ飲んでしまいました。辛いほうは、花椒の姿は見えないのにそれがずいぶん効いているみたいで、口の周りがピリピリと言うよりは、ムオーッと痺れます。うまい。
具材は牛、羊、お魚、お野菜に河粉(平たい麺)などなど。最初持ってきてもらった時、これで足りるのかな?という量だったのですが、大人2人と子供1人で十分お腹いっぱいに。
そして伝票を見てびっくり、注文して持ってきてくれた量、1人前だったようです。めちゃくちゃ安かった。
薬膳スープも1杯5ドル弱。スープと麺類や蓮の葉で蒸した混ぜご飯などのセットメニューも10ドルするかしないか。
そしてなんとここには佛跳牆があるらしい、その香りにお坊さんが壁を飛び越えてやってきたというスープ!美味しんぼでしか見たことのないスープ!次回またチャレンジする予定です。
薬膳スープというと、漢方の味がして不味いんじゃないのという人も多いみたいですが、うーんそうかな?そう言わずに飲んでみて。
陳家では元シェフの義父が晩御飯を作ってくれる時は、必ず最初にスープが出てきます。そこには必ず何か中国の乾物的なもの、クコの実や干したナツメ、謎の何か、肉片や大根、時にビーツなどが入っていますが美味い。
まずはそれを飲み干してから、そのボウルにご飯をよそって、おかずをいただきます。
このお店、今年オープンしたそうですが、以前カフェだった名残なのかなんなのか、朝昼には香港の喫茶メニューでマカロニやら袋のラーメンというチョイスもあったりします。薬膳でガッチガチに固めてないところが、なんかまた薬膳スープのユニバーサルさを物語ってるような気もして、いい感じです(笑)
晩御飯が予想の3分の1の値段で済んでしまったので、気を良くしてこのお店から対角線に渡ったところにあるアイスクリーム屋さんへ。
冷たい台でアイスクリームの素となる液体を凍らせ、それをヘラでクルクルっと巻いて作るロールドアイスクリーム。日本語ではロールアイスクリームというらしいですが、巻いてある状態なのでロールド。
なんでもタイ発祥らしく、現地ではi tim padというそうです。ベイエリアにはこの1年でどわーっとその波がやってきた感じがする。
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抹茶フレーバーはこんな感じ。結構アイス自体も美味しいです。しっかり抹茶の味。
普通のアイスもスクープで買えます。これは旦那チョイスのわさびアイス。わさびというより、ホースラディッシュ味だったかも。子供が頼んだチョコレートは、すごくダークでこれも良かったです(甘いの苦手な7歳児は、普段もダークチョコ食べるw)。
これだけ頼んで、値段が火鍋とあまり変わらなかったというのはご愛嬌・・w
火鍋でポカポカに温まった体を、アイスクリームでガンガンに冷やしてしまいました。
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