愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

2022日本里帰り日記⑬:京都でメーン!

4月に子供と6年ぶりの里帰り日記。

今回ははからずも、桜のいい季節に帰ることができたのがとても良かった。ましてや京都で桜を楽しめるとは思ってもみなかった。もうあちこちで咲いている桜が綺麗。つい立ち止って写真を撮ってしまう。

訪れた平安神宮でも写真を撮りまくったが、子供は桜はキレイだとは思うけれど、なぜそこまで私が桜に固執するのかはわからない様子。そういえば日本人の桜に対する思い入れ、なんなんでしょうね。そしてこういう感覚は、海外で生まれ育つとなかなかわかりづらいものであるのね・・。

平安神宮には橙と桃の木が対で植えてあったのだが、家にあるお雛様の飾りと同じだ!ということには気づいた模様。そこは逆にお母さん気づかなかったよ・・(苦笑)。

平安神宮の庭は駆け足で鑑賞して、向かったのは平安神宮の裏にある武徳殿。剣道のメッカ的なこの場所で、英語が話せる先生のもと剣道を教えてもらうという貴重な体験をしてきた。

実技だけでなく、それこそ武士の生まれた歴史背景から始まって、剣道がどうやってできたかの説明を詳しくしてくれたのも興味深かった。そういえば剣道って剣術とは違って流派、というものは無い。警察が剣道の発展に結構寄与しているという点も面白い。そしてなぜ剣道がオリンピックの種目にならないかという点についても。

竹刀をふるのは大学生の体育の授業以来だったが、なかなか楽しかった。腹から大きな声を出すことも、こういう機会がないとなかなか普段はないよな、という事にも気が付いた。子供にとっては声出しが結構難しかったみたい。

初めて面も着けて、打ち合いもした。面をつけると結構視界が遮られて、閉じ込められた感が出るのには最初ちょっとビックリ。さらにマスクを着けたままやったので初めのほうは少し苦しかった。相手の隙を突こうともみ合っていると、意外と息が上がる。足さばきも気を付けないといけないし、思ったよりも結構な運動量だった。

イギリスも結構剣道はさかんだそうで、いちばん強いのはケンブリッジだそう。コロナ前は、同志社の剣道部が稽古をつけに遠征に行ったりしていたそうだ。剣道をやっている知り合いにも、剣道はいいよ、と非常にお勧めされているのだが、特に剣道やってる人はいい人が多い(やっぱり規律とか、自己鍛錬とかに興味がある人達だし)とのこと。コミュニティとしても、集中力や胆力を養うという点でもいいかもしれない。子供もとても気に入った様子。

さて、剣道の先生とも、日本人の桜に対するオブセッションについて話をしたのだが、まさしく桜は「メメント・モリ」なのだよね、とのこと。桜のはかなさはラテン語でいうところの「死を忘れることなかれ」に繋がる。確かに。