愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

DNAでルーツがわかる!23andmeで遺伝子検査を受けてみた

自分の生活や個人的な問題や心配はいまのところ大して無いのに、大統領選挙の結果にこんなにネガティブインパクトを受けるとは・・とへこみがちなこの頃ですが、ちょっと楽しいことも。

今更ですが、23andmeで遺伝子テストを受けてみました。

唾液を郵送すると、自分の祖先や健康についてDNA鑑定してくれるというサービスです。随分前から興味はあったのだけど、どうせ日本人だから、ルーツの解析なんてやっても98%ジャパニーズ、とかで終わるんだろうしな・・と思って放置していました。

でもある日Facebookのフィードにあがってきたこのビデオを見ていたら、なぜか急にやっぱりやってみたくなったのでした。


「DNAの旅」 日本語字幕版

(日本語字幕版が出てたので差し替えました、感動するからぜひ見てみて!)

格安チケット検索サイトが主催した、いろんな人のDNAを解析して「自分自身への旅」をするという企画。応募してきた人たちの中からいろんなバックグラウンドの人を選んでDNA鑑定をするんですが、自分の思わぬルーツが見えてきて、見ているとなんだか妙〜〜に感動的。

まあ、自分の場合は、「あなたにはアラブ人の血が流れているのよ!」なんてことはなさそうだし、驚きは少なそうですが、もうこれは思い立ったが吉日かなと思い、やってみることにしました。

この企画ではAncestoryDNAというサービスを使って解析をしていましたが、ここのサービスはアジア人のDNA内訳が「東アジア」「東南アジア」・・・とかなりざっくりしたことしかわからない、という情報もオンラインで見たので、無難にシリコンバレーの有名どころ23andmeを使ってみることにしました。

23andme.com

以前サービスを使ったことがあるお友達経由だとちょっとだけ安くなるというのでお願いして、唾液採取キットを送ってもらいました。

唾液採取前しばらくは飲食や歯磨きは控える必要あり、また結構な量の唾液をチューブに入れる必要があります。唾液を出すために本当に梅干しの画像を検索したけどあまり効果なし。休み休み3回ぐらい、口にたまった唾液をだれ〜〜〜っと入れました。

これを送られてきた箱に入れて、送り返して後は結果を待つだけ。送り先が、良く医者に言われて血液検査しに行く全国チェーンのラボだったのでへ〜と思いました。結局結果が出るまでに2週間ぐらいかかったかな?

DNA分析でわかること〜健康面

結果が出るとメールで知らせてくれるので、ウェブサイトにログインしてオンラインでレポートを見ます。まず「健康面」でわかることはこんなことでした。

  • 乳糖不耐症かどうか(牛乳飲むとお腹がごろごろするやつ)
  • 飽和脂肪酸への反応(食べても体重に影響ある人、ない人いるらしい)
  • お酒を飲むと顔が赤くなるかどうか
  • 眠りが深いか(へー!こんなのも遺伝子と関係あるんだ)
  • カフェインの摂取量(多いか少ないか・・ということだったんだけど、これって遺伝子と関係あるんだ?!)
  • 筋肉のタイプ(スプリンターとか何とか)
  • 寝相(寝てる間にどれだけ動くか・・これも遺伝子が関係してるんだって!アフリカ系のほうがヨーロッパ系より動かない、とかあるらしい)

・・・ただ、お酒を飲むと赤くなるかならないかなど、まあどれも自分で知っていることだし、結果は見ても「あっそう」って感じではありました。

 

DNA分析でわかること〜特定の病気に関する遺伝子のキャリアかどうか

自分がその病気を発症していなくても、自分の子供などがその病気を発症するリスクがあるかどうかも、遺伝子からわかります。脊髄小脳変性症とか、ブルーム症候群とか、聞いたことのないようないろんな名前の病気41種類についての結果が出ました。結果は全部シロだったから良かったけど・・・。

アーミッシュとか、一部のユダヤ人グループなど、少ない遺伝子プールの中で結婚を繰り返すために出る遺伝性の病気なども色々あるようです。

健康面に関する分析は、昔はもっと癌や糖尿病になりやすい遺伝子かどうかなども教えてくれていたらしいけど、FDAから何か言われたらしくて(これだけで医療診断できないから云々)そういう情報を出すことはやめたらしい。

本当はそういうほうが気になるけどな・・。日本ではそういうこともわかるサービスもあるみたいですね。

(追記:その後、アルツハイマーなどにかかる可能性についてなどもわかるようになりました。結果は怖いので見てませんw)

DNA分析でわかること〜身体的特徴

これもまあ、はーそうですか・・・っていった感じでしたが、肌の色、毛質、富士額かどうか、眉毛が繋がっているかどうか、人差し指と薬指どっちが長いか(これは結果と違ってた!)、耳垢のタイプ、日光を浴びた途端にクシャミがでるか(そんなことあるんだ!)、味覚の特徴(苦味を強く感じるか)などなど。特に新しい発見は無かったかな?他の東アジア人に比べると髪の毛の色が多少明るめっぽい。

 

DNA分析でわかること〜人種構成

やっぱりこれが一番ワクワクします!で、肝心の結果ですが・・・

 

100%東アジア人

 

・・・ってまあそりゃそうか!

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内訳ですが、多分平均的な日本人と同じじゃないでしょうか。9割日本、残りちょっと朝鮮半島、中国でした。

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私の場合は、内訳から見て5〜8代前の先祖に、100%中国系の人と、100%朝鮮半島系の人がそれぞれいたことになるそうです。1730年〜1820年頃に当たるらしい。ってことは、江戸時代の享保15年〜文政3年頃。

これ、そーんな昔じゃないじゃないですか!しかも鎖国の時代の日本で、どのようにしてそういう人達が家族の中に入ってきたのが、ものすごおおおおおく興味がある!商人とか、海賊とかだろうか。

なんだかんだ言って、日本人って言ったっていろんな人種が混じってるってことですよねぇ。このテストをやった日本人のお友達の中は、なぜか少しだけ中東系が入ってた人もいましたw

DNA分析でわかること〜先祖の起源がわかるハプログループ

人種構成のほかに、このテストでは自分の「ハプログループ」を知ることができます。これが一番テンションあがった!

自分の祖先を遺伝子で辿るといっても、父母、祖父母、曾祖父母・・とどんどんさかのぼると、自分に至るまでの祖先の数はものすごい数になるわけで、その数は1人の人間が持つ遺伝子の数をあっという間に凌駕してしまいます。

つまりは遺伝子を受け継がなかった祖先の数のほうが随分多いことになるらしい。

でもその中でも、ミトコンドリアDNA(なんか理科の授業でやったなあ)は母から子へ、そして男性の場合は、Y染色体のDNAは父から息子にずっと伝えられるものなんだそう。そしてこのDNAの特徴が「ハプログループ」という名前で分類されています。

各地に住む現代人と、遺跡から出てくる骨のDNA情報を比較することで、異なるハプログループの集団がどのように移動したか、また自分のルーツ(の一部)がどこから来たかわかるらしいです。ヒ〜〜〜!!!面白い!!

で、私のハプログループは何だったかというと、

 

A5c

 

「ハプログループAのサブグループで起源は5万年以上前。アメリカ大陸、シベリア、東アジアに分布」・・・とだけシレッとレポートには書いてありました。

実はこのハプログループの調査、日本人に関する調査が一番進んでいるらしいです。

ハプログループと日本人の起源については、この本を以前から読んでとても興味を持っていたのですが、ここに日本人が持つハプログループの内訳についてもっともっと詳しく記されているのでさっそく再度紐解いてみました。

日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス)

日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス)

 

 この本は遺伝子学と人類学についてものすごおおおく分かりやすく丁寧に書いてあって、うわーーー科学の力でこんなことがわかるのか!!そして何より、日本人とひとくくりにいっても、実際はこんなに色々なところからやって来た人達の寄せ集めなんだ、ということがわかってものすごく感動します。

現在の研究の限界の部分についても正直に書かれているし、その研究手法やデータをどのように理解するかなど、初めての人にもわかるように書いてあって超オススメです。

で、肝心の私のハプログループA5cですが、この本によると、

  • 「ハプログループA」は日本人の7%
  • バイカル湖出身、いわゆるマンモスハンターとして氷河期の頃北方から移動してきた
  • ハプログループAの中にもサブグループが色々あり、例えば北米中米、東北シベリア地方の住民(ネイティブアメリカンとか原住民系)の約半分がハプログループA2に属している
  • サブグループA4は東アジア全域に見られるのに対し、A5は朝鮮半島、日本のみで見られる
  • A5が派生したのも7000年ほど前で比較的新しい
  • A5は日本には縄文と弥生時代の間ぐらいにやってきたらしいが、「渡来人」ともちと違うらしい

ということでした。へぇぇぇぇ〜!!!

これは私の母の母の母の母の母の・・と母系のほうから受け継いだミトコンドリアの情報です。父方について知りたければY染色体DNAを見る必要があるので、うちの父か弟が直接テストを受けないとわからないそう。

これは本当に自分に至るまでに100万人ぐらいの人達が関わった、長い長い家族の歴史の中のひとつの断片でしかないし、恐らく寒がりの私には寒さに強いマンモスハンターの遺伝子なぞ一個も残っていないとは思う(しかし寒がり以上に暑いのが苦手)。

でも自分の祖先がギャートルズみたいにマンモスを追いかけていたり、他の人たちがじわーっと東アジアに南下したりベーリング海峡を渡ってアメリカに行ったりしているのをよそ目に、迷うこと無く朝鮮半島にまっすぐ突っ込んでいった・・という状況を想像しようとすると、どういう決断が働いたんだろう?どんな風景や生活があったんだろう?とわかるはずもない果てしなく遠い昔の家族の事情(笑)が気になって、なんだか変な気分になってしまいました。

この本ではA5からさらに派生したグループのことには言及されていないので、さらにA5cというのがどういう人達なのかはちょいと気になります。

DNA分析でわかること〜会ったことの無い親戚

23andmeでは遺伝子の情報がどれだけマッチするかで、血縁の人を探すこともできます。特に養子に出されて自分の本当の親や家族がわからない、という人も結構こういうサービスを使っているので、大事かも。

アメリカのサービスだから、実際に日本からテストを受けている人はそんなに多くはないと思うし、あくまでこのサービスを使ってテストを受けた人の中からの情報ではありますが、私の場合は150人ぐらいヒットしました・・・(そして時間が経ちサービスを使った人が増えるに連れて、遠い親戚の数もどんどん増えています)

中には遠い親戚としてベトナムや中国、韓国やフィリピンの人の名前も出てきました。彼らの人種内訳を見ると日本人の要素は0%になっているので、私がちょびーっとだけ持っている韓国か中国の遺伝子のどっかで繋がっているということらしいです。ヒ〜!!!もうこうなると人類皆兄弟って本当ですな・・・。

一番近い親戚として出てきたのは、おそらく「みとこ」であるらしい、ハワイ出身の日系アメリカ人。しかも名字が沖縄の人でした。「みとこ」はひいひいひいおじいさんおばあさんが共通している親戚(つまりはまあ、ほとんど他人か・・)になるらしいですが、いったいどの時点で沖縄の人と繋がったのか不思議です。でも自分のひいひいひいじいさんばあさんも、8組はいるわけだし・・。

親戚としてマッチした人とは連絡取ることもできるけど、どうしようかな?

・・・というわけで、健康面の情報はまあアレでしたが、自分のルーツを知るという意味では、あんまりドラマチックな結果を期待していなかった日本人の私でも、そこそこ好奇心を満たすことのできて面白かったです。次はチャイニーズだけど背が高くてたまになぜかハーフに間違えられる旦那にもやらせてみたいかも!!

追記:その後遠い親戚から連絡が来ました↓ 

marichan.hatenablog.com