愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

人民元だぜメーン

久しぶりにチャイナタウンで晩御飯。おいしいと評判のベトナム料理屋さんに入った。こぢんまりしたサイズのレストランで、ちゃきちゃきしたおばちゃんが切り盛りしている。おいしいフォーをすすっていたら、若い中国系の男の子たちが、晩御飯を食べにどばーっとやってきた。見た目は完璧アジア人、でも目を閉じると聞こえてくるのはFワード満載でアナタ達はギャングスタデスカ?というような英語。


「何だよこれは茶かよ」「茶はよ、カフェインが入ってるんだぜメーン」
「中国ではよ、レストランで5bucks払ってよ、茶だけ頼んで一日中そこにいるんだぜメーン信じられるかよメーン」「5ドルかよまぢかよそれ香港かよ」「ちげーよファッキン台山だぜメーン!しかも5ドルじゃねーよ、ファッキン5人民元だぜメーン」「That’s fucking cheap man!!」「香港はよ、ひとつの通りに行くとよ、ひとつのものしか売って無いんだぜメーン。でもよ、別のとおりに行くとよ、他のもんがあんだよ。で香港にはなんでもあんだよ。ファッキンすげーんだよ香港はよ!」


・・・ああ、うまく文字では表現できない。しゃべっている声だけ聞いてるとすごい怖いのに、内容があまりにもかわいいので、旦那と笑いをこらえるのに必死で鼻から麺を出しそうになった。


そして若者は広東語でメニューに無い料理をオーダーして、仲間に「おめーそれすっげーかっこいいぜメーン!」とほめられていた。お腹痛くなった。そういえばこないだ日本に帰ったときに「練マザファッカー」というのをテレビで見て旦那と腹抱えて笑っていたのだけれど(「ブリン」って言葉まで日本に輸入されているとは!!)、日本語で書くとやっぱりそんな感じになっちゃう?って、ディスってんじゃねーよ!


さて、東海岸では、あまりアジア系が多くはないワシントンDCに住んでいたので(バージニアに行けば韓国系やベトナム系の街はあるけれど)、カリフォルニアに降り立った時、空港からしてそこにアジア人ばかりがどかーんと沢山いることが、ものすごくカルチャーショックだった。それだけアジア人が沢山いると同じアジア人でも色々とバラエティというか、カテゴリーがあって、義理兄が昔「What kind of Asian are you?」というサイトを送ってくれたのだが、これが「おお、確かに!」という感じでかなり受ける。このレストランで見た子たちはここに書いてある「チガー」だな。

Chinese American Humor / What Kind of Asian Are You?


ちなみにフォブ(FOB)とは「Fresh off the boat」の略。つまりアジアからボートに乗ってやってきて、まだボートから降り立て、っていう意味。旦那はほとんどアジア人のいないところで育ったので、あまりアジア人らしくなく、友人も「白人」が圧倒的に多いので、よく「トゥインキー」と呼ばれます(アメリカのスポンジ菓子で、外は黄色で中が白)。でも目指すはやっぱりフォービュラス?