愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

陳家インド化計画


なぜかインド好きな我が家(インドに行ったことはまだ無いけれど)、今までもおうちでインド料理を作ったりしていたが、旦那がクリスマスプレゼントに「インド料理教室にいける権」をくれたので、この週末二人でクラスに参加。自宅を開放してベジタリアン料理教室をやっているインド人のおば様のところに行ってきた。マレーシアで食べた南インドベジタリアン料理が美味しかったので、もっと基本的なお野菜の使い方とかを知りたいなと思って・・。


習ったのは、チャイの入れ方、インドの野菜炒め、レーズンを使ったチャツネー、お豆のスープの作り方。第一回目ということで、特に地方は関係なく基本的なものを習った。お野菜は油にマスタードシードを入れてぱんぱんはじけたら玉ねぎみじん切りを投入、続いてにんにくを投入、その後ズッキーニとか切った野菜を入れて炒め、パプリカ、クミンパウダー、コリアンダー、塩をちょいちょいと入れて出来上がり。お豆のスープは最後の味付けに、小さなおなべに油をどばっといれ、そこにまたスパイスをちょいと入れて熱し、そして「ヒング」というちょいとくっさーい粉(お豆の消化を助ける)を混ぜたものを、小なべごとスープの中にぽいっ!!と投げ入れる!じゅわーーーーっとものすごい音がしているのをそのまま蓋してしばらく置く。


先生のSさんはグジャラティ出身のおば様。私の両親ぐらいの年齢で、自然食のお店などもやっているらしい。60年代にアメリカに来たそうで、コロンビアに通っていたとのこと。「当時はグルーピーの時代でね・・・」当時のニューヨークのことなど、昔ハーレムに住んでいたうちの旦那と盛り上がる(笑)。ヒッピーの時代全盛時、インドから来た彼女はモテモテだったみたい。


クラスは彼女のおうちでやるので8人と少人数、でも家庭のキッチンでみんなでわーわーいいながらやるので、かなりぎゅうぎゅう。みんな交代で野菜を切ったり、炒めたり。参加した生徒さんは、「ベジタリアン料理」ということもあって、ヴィーガンの人(卵とかチーズも食べないベジタリアン)や、鼻ピアス、超カラフルなインド風綿の衣装を着た典型的ヒッピー風白人のお姉ちゃん、20代と思われるのだけれどおっさん風ハゲの上に、80年代風のものすごい大きな鼈甲のめがねをかけて、ファッションもくたびれたオヤジ風、おしゃれと野暮のぎりぎり境界線を行く、いかにも文学をやっていそうなお兄ちゃんなど、いかにもサンフランシスコ(笑)という感じの人たちばかり。鼻ピアスのお姉ちゃんは、先生の家に入ったとたんにさっと靴を脱ぎ一人裸足になり、キッチンで料理したり説明を聞いている間も、一人でずっとヨガのポーズで片足立ちをしたりしていた・・そして言うかな?言うかな?と思っていたらやっぱり何かの拍子に「ナマステ」って言った(笑)


最後にはみんなで試食。レストランで出てくるようなインド料理は、結構ベースとなる玉ねぎを炒めたり、煮込んだりするのに時間がかかるので、下ごしらえをしておかないと、会社から帰ってすぐに「今日の晩御飯はインド料理よ!」とはなかなかいかない。でもこういう野菜炒め風のものだったら、さっと出来てなかなか良さそう。お野菜はポテトを入れたりカリフラワーとかにしても可。ただし、野菜炒めにも油をたっぷり使っていたのと、お豆のスープに至っては、小鍋で熱した油をどびゃーっと最後に入れたりしたので、結構油っぽく、普段料理にほとんど油を使わない陳家は、ちょっと試食しただけだったが胸焼けしてしまった。お肉食べない分、油からカロリー摂取しているのかしらん?


しかしその後もインド熱は冷めやらず(?)週末もう一度お家でインド料理。羊肉を、干したアプリコットを入れて作るカレーソースで煮込んだもの(旦那作)。


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お豆のサブジと、ほうれん草をミキサーにがーっとかけて、トマトとスパイスを入れて煮たもの(私作)。


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粉にイーストを入れてナンも作ってみたけれど(合作)、何かフォッカシアのようになってしまった・・・やっぱりナンはナン屋。関係ないけれど、昔々竹中直人がやっていた「ナン男」っていうのが今でも気になる・・・


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インドスパイス料理

インドスパイス料理


家でインド料理を作るときには、学生時代に初めて買ったこのインド料理の本をよく参考にしています。ここに出てくるレシピで料理を作っても、あんまりレストランに出てくるようなカレーにはなりません。もっとさらさらしているか、野菜炒めとかだとちょっとスパイスの粉粉感が残ったり。でもSさんいわく、アメリカのインド料理屋は、「インドでは高級でちょっとしか使わないようなクリームを、1人前に1パッケージぐらいどぼどぼ使っている」そうなので、本場はやっぱりちょっと違うのかもしれません。