愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

イスラエル⑦ エルサレム・嘆きの壁と銃がごろごろ

<<ユダヤ人がお祈りに出かける「嘆きの壁」にも足を運びました。英語ではシンプルにWestern Wallとよばれています。さてユダヤ人といっても、本当に世界のいろいろな地域に広がっていて、その顔は本当に色々。エチオピア、イエメン、レバノンモロッコやその他の中東エリア、そして東欧のほかにも、インドにもユダヤ人はいたのですね。昔、アフリカの「レンバ」と呼ばれる、忘れ去られたユダヤ人「部族」の話を興味深く読んだこともありました。

marichan.hatenablog.com


見た目はアフリカ人なのだけれど、そのDNAを調べるとユダヤ系の血が一番濃く残っているのだとか。でも同じユダヤ人といっても、そのステータスはイスラエルの中でも必ずしも平等ではないようです。


black jews


アフリカから来た人たち?と思ったら、ニューヨーカーご一行様でした。アフリカンアメリカンの人たちの中には、自分のルーツはユダヤ人だ、と信じて後から改宗する人たちもいたりして、ブラック・ジューと呼ばれたりしています。イスラエルに移住するグループもいるのだけれど、イスラエル政府は彼らをユダヤ人と認めていないそう。移住先も、すごく辺鄙なところを選んで住んでいたりするんですって。彼らがそうだったのかは不明ですが、もしかしたらイスラム教徒なのかもしれない。この一団を率いていたガイドのおっちゃんはヘブライ語もぺらぺらでしたが、超ニューヨーク訛りで、嘆きの壁の向こうに見える岩のドーム(イスラム教の聖地にあるモスク)の屋根が、24金なんだということを強調しておりました(笑)


嘆きの壁には観光客やイスラエル各地からやってきた人たちでいっぱい。コドモたちも遠足でやってくるようで、大型バスがうわーっと集まっていて、やかましい。


kids everywhere


女性は右、男性は左。女性のスペースは狭い!!お祈りスペースの周りには本棚があって経典を読んだり、紙に願い事を書いて壁の隙間に押し込んだり。そして口の中でぼそぼそとお祈りをしながら、高速スピードでお辞儀を繰り返します。なんとも不思議なスタイルでお祈りする人たちに囲まれて、初めての経験に一瞬どうしていいかわからなくてほげーっとしてしまいました。


western wall

prayers


さてエルサレムは全体的に、いたるところに銃を持った警官や軍の人たちがいます。私服で銃を持っている人もいっぱいいて、ジーンズに拳銃を差し込んで歩いてる人とか(!)。さて下の写真の彼の職業は何でしょう・・・?


Schoolteacher



正解:学校の先生


手前のほうに見えるコドモたちの遠足を引率してました。


イスラエルは若いうちに兵役があるので、こんな光景にもたくさん出会いました。こういう子たちが、街角にたっていたり、道に検問を作ったりして街をガードしています。旧市街の中のマーケットでも、私たちの後ろを歩いていた若いアラブ人の男の子グループのうちの一人を止めて、身分証明書をチェックしていました(そしたらほかの仲間たちは彼を置いててくてく歩いていっちゃった・・・怪しい?!)。ユダヤ人ばかりのエリアで、アラブ人の人が変な時間に歩いていたりすると、やっぱり身分証明書をチェックさせられていました。ううむ。でも彼らが街頭にいるおかげで、イスラエルはテロに限らず、強盗とかそういう治安に関してはものすごく安全に感じました。


soldiers