愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。


メトロに乗っていたら、前に高校生っぽいアフリカ系のカップルが乗ってた。女の子はニセモノのヴィトンバッグに、ちょっとかわいいスカーフを頭に巻いていて、いい感じにかわいい子。男の子はメガネくん、珍しくあんまりヒップホップしていない好青年風。話している内容も、大学でどんな学部に行くか、っていうマジメなものなんだけど、この二人がめちゃくちゃかわいくて。


付き合ってる、っていうのではなくて、まだ友達ってかんじのふたりなんだけど、女の子のほうがしっかりさん、って感じの口調で「やっぱり、ビジネスよ!結局お金が大事になるんだもん、お金が!」なんていっているのを、男の子がめちゃめちゃかわいいものを見るまなざしで見てるのねー。「でもさー、本当の自分が何か探そうとか思わないわけ?君っていっつもこうなんだから!」なんて女の子をちょっと小突き回したりして。女の子のほうは、気にしないふりして一生懸命将来のこととか話してるんだけど、男の子のほうは女の子のことが好きでしょうがないんだろうねー、ぎゅーとかHugしちゃったりして。それでも女の子のほうは「だからね、会計とかそういうのを知ってたほうが・・・」なんて一生懸命マジメな話を続けようとするんだけど、そしたら男の子のほうが急に「僕と結婚してくれよ!」だって。きゃー。もう見てるほうがきゃーって言いたくなっちゃうくらい、さわやかでかわいいの。そしたら女の子のほうは照れちゃって、なんていっていいかわかんなくなって黙っちゃって、男の子は「ごめん、怒った?」なんていってるし。


女の子はしばらくしたら「怒ってなんかないよ。じゃあね、Enjoy Yourself!」とかいいながら、私とおんなじ駅で降りちゃったんだけど、きっとドキドキしてんだろうなーって顔してて。よっぽどその子に声かけようか、なんておもちゃったけど、後ろからそっと見送ったのでした。


このあとふたりがどうなるのかはわからないけど、もう、これこそ青春の一ページ。実は、まだ二人は友達なんだけど、これから何かあるかも・・・って時がいちばん楽しいんだよねー。こんな気分はもう5年も味わってないし、ああ、お嫁に行ったらそんなことももう無いのね。せいぜい楽しむんだよ、お若いの・・・・なーんておもっちゃった。