愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記。

 オリンピックと安全ピン


すっかり書くのが遅くなってしまったが、北京オリンピック。オフィスでも中国人の同僚が何人かいるので、オリンピック前に彼らが浮き足立っているのを見ていると、こちらもなんとなく、そんな気分になったりして。北京オフィスから出張でやって来ていた同僚は、開会式の前に帰るんだと、ものすごくそわそわ。同僚にオリンピックのマスコットのものすごいでかいストラップももらったが、こればかりは使い道に困っている。


アメリカでは時差のせいで、結構録画の放送が多かった。しかも一局がほとんど独占放送。そんな録画を録画してずっと見ていたのだけれど、最後には何十時間もたまってしまい、見るのもほとんど早送り状態。何しろ結果が先にわかってしまっているから、美味しいところだけつまんで見る、という鑑賞方法になってしまった。


やっぱりアメリカが強い競技中心に放送するので、水泳、陸上、体操にビーチバレーボール、後は中国が強い飛び込みとかも結構じっくり放送していたかも。しかし最後のほうは録画リストにずらーっとオリンピック中継がリストアップされているのを、ほとんど義務で消化するような感じになってしまい、ギブアップ。やっぱり臨場感のないスポーツ観戦は、きついっす。


そんな陳家のオリンピック鑑賞は、オリンピックそのものというより、「ほぼ日刊イトイ新聞」の「観たぞ!北京オリンピック」のネタをひろう、という方向にシフトしていった。これは、オリンピックを見ながら競技と関係あることも無いことも、とにかく気になったこと、感想を読者がほぼ日に送る・・・というもの。アメリカのオリンピック中継よりも、日本の放送でのほうがいろんなものが写りこんでいるらしくて、読んでるだけでも楽しめたが、「金メダルを取って泣きながら喜んでいるブラジルの競泳選手に近づいていき、お祝いしながらそっとレーザーレーサーの背中のチャックを下ろしてあげているフランスの選手を目撃」という私の投稿も載ったのでとりあえず満足。笑。


さて、オリンピックでちと気になったのが陸上競技レーザーレーサーだ、わき毛を剃るだと、水泳の世界では0.001秒縮めるのに涙ぐましい努力が行われているのに、自転車でもタイムトライアルのときは宇宙人みたいなヘルメットかぶったりするのに、陸上競技では女子選手が髪の毛わっさわっささせながら走ってたり、ネックレス食べながら走ってる男子選手がいたり(笑)、ゼッケンびらびらさせながら走ってたり、あんまり空気抵抗のことを考えないのかしらん?


特にゼッケン。あの紙のゼッケン。よくわからない数字が書いてあるゼッケン。私のような「梅クラス」以下のランナーでも、たまにマラソン大会に出ることがあるのだけれど、そのときのゼッケンと全く一緒。さらにこのゼッケンを「安全ピン」で留めるところも一緒。


大きな大会になると、レースの前にゼッケンが郵送で送られてきたりするので、前日の夜に、大会で着るウェアにこのゼッケンをつける。四隅の穴に安全ピンを通すのだけれど、間違えて背中のほうまで通しちゃったり、なんだかまっすぐでなかったりする。小さな安全ピンをちまちまとウェアに通す、なんとも地味~な作業。走ることそのものには関係ないのに、ものすごく必要な作業。


小さな大会だったり、適当な大会だったりすると、当日に登録テントみたいなところに行ってゼッケンをもらって、走る前にぶすぶすとウェアに安全ピンで留めていく。安全ピンは登録テントのところに無造作にどちゃっ、と置いてあるのでそれを4つもらって行けばいいのだけれど、出走ぎりぎりに行ったりすると、たまに安全ピンがもう無い、なんてこともある。そういう時はどうするかというと、周りのランナー3人に声をかける。声を掛けて、彼らがゼッケンを止めている安全ピンを1個づつ分けてもらう。とりあえず3箇所留まっていれば問題ないので、安全ピン3個使いのランナーが4人誕生するというわけ。


家に帰るとこれを取るのがまためんどくさい。たまに帰り道にゼッケンをべり、とはがして捨て、安全ピンだけぷらぷらさせて帰る。たまに取るのを忘れたまま洗濯してしまう。そして家に安全ピンがどんどん増えていく。なのにレース当日になると、ああ、安全ピンが足りない!という状況は際限なく続くのであった・・・。


そんな面倒きわまりない安全ピンを、オリンピックに出場するような世界のトップアスリートも同じようにつけているのがなんだかほほえましい。アメリカの男子リレーチームなぞは、ゼッケンを忘れてマジックで「USA」と手書きで書いたゼッケンをつけたりしていたが、やっぱりこのゼッケンはレースのだいぶ前に配られるのだろうか?それで、あっ、しまったぁ、ホテルに忘れてきちゃったぁ、なんてことになるんだろうか。やっぱり安全ピンは無造作に何百個も箱に入って競技場のどこかにどちゃっと置いてあるのだろうか。それともちゃんと4つづつ小袋に入ったのを事前にくれるのだろうか(この間走ったサンフランシスコマラソンは小袋でくれたのでちょっと感動した。たまに郵送されても安全ピンなんかついてないときもある)。


どの選手かは忘れたが、これまたアメリカの選手で、ウェアの背中の部分、肩甲骨下のちょっとウェアが細くなっているところに、無理やりゼッケンをくっつけて、両端をびらびらさせながら走っているのもいた。多分安全ピンは二個使い。なんで4つ使って、もっと下のほうにちゃんと留めないのか。やっぱり安全ピンが足りなかったのか。あんなにびらびらさせていて、もしかしてそれがなかったらもっとタイムは早かったのではないか。そもそもなぜ安全ピンなのか。事前にウェアにアイロンでぴったり留められる、とかそんなんじゃなくていいのか。そんな問題じゃないのか。