愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ははの日のコンサート


私のフルートの先生のお友達のコンサートに行きました。雨が降ったからか、母の日だったからか、お客さんはマバラ。ここのところ走り回ったりしてココロも体も疲れていたのですが、やっぱり生の音楽には人を癒す力があるんじゃないかなぁと思います。目を閉じて聞いていたら体の疲れが一瞬でもふぅーっと抜ける感じがしました。そういえば、クラシックのコンサートに行って深く深く眠りこんでしまい、でもその後でものすごく力がみなぎってきた、ということが村上春樹のエッセイにも書いてあったような記憶が。コンサートの後にはポットラックでワインやケーキをつまむ会になりました。


プログラムは:


バルトークは昔やったことがあり、高音のところで脳貧血気味になった記憶があります(笑)面白かったのはロバート・ディックという人が作った「Techno Yaman」という曲。最近開かれたボストンでのコンペティションでの課題曲として、インドのフルートをヒントに作られたそう。フルーティストはシンセサイザーを用意して、E、B、Eのキーにおもりをつけてずっとその音を流し(笙で2001年宇宙の旅のオープニングの音を出しているみたいなかんじ)、さらにドラムマシーン機能で色々なリズムパターンを流しながら、フルートを吹きます。さらにフルートを吹きながら声を出したり、倍音を出してみたり、フルートでグリッサンドをやってみたり・・・・。わけのわからないうちに終わってしまいました(笑)


ワシントンにいた頃は、やはり土地柄なのでしょうか、どんな小さなクラシックコンサートでも人が一杯集まる、という感じでした。良くも悪くも、お金のある人はとりあえずタシナミとしてクラシックコンサートに行く、という感じで、特に年配層のお金持ちがどばーっと集まることが多かったし、オペラやシンフォニーにも個人でどかっとパトロンになる人も多かったですが、サンフランシスコはどうなんでしょう。街が多様で、それこそ色々なアートがあり、みんなの興味はもっと分散しているでしょうし、社交のたしなみとしてクラシックを聞かないといけないような雰囲気でも無さそうだし、ずっと天気がいいから室内で音楽聴いているよりは外に出ようという気分にもなるし、クラシック音楽の生き残りは東海岸よりも厳しいのかしら、などとおもってしまいました。