愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

2017子連れおギリシャ旅② アテネでお料理教室

アテネでもお料理教室へGo!

ギリシャに行ってする事と言えば遺跡や島巡りといったところだけれど、昔の廃墟より今そこに生活している人々や食べ物ばかりが気になってしまう。

食べ歩きも楽しいけれど、現地の人に教えてもらって自分でもギリシャ料理をちゃんと作れるようになりたいものだと、家族で旅行者向けの料理教室に参加してみることにした。

朝10時モナスティラキ駅前に向かう。駅前にもマーケット。果物が随分安い。


その前にモナスティラキ

モナスティラキとは「小さな修道院」という意味。下の写真の左側のギリシャ正教の教会と、それに隣接するちょっとコキタナイ建物をそう呼んでいるそうで、それにちなんでこの場所はモナスティラキ広場と呼ばれているんだそう。

そして写真の右側にちょっと見切れてる建物は、オスマントルコ時代に建てられたモスク。

そして少しわかりにくいけれど、その後ろに切り立って見える丘が、パルテノン神殿があるアクロポリス

写真一枚の中にギリシャの神様、アッラーの神様にキリストさんと、いろんな神様が混在している。

これらが仲良く共存してきたと言うよりは、それぞれの神様が入れ替わり立ち替わりこの土地を支配してきた名残りがここにあり、とも言えるのかな。

ここでガイドのマリーナさんと、他に参加したアメリカ人の中年夫婦と合流して、中央市場に向かう。

アテネ中央市

ごちゃごちゃしたアテネの街中ではあまり大きなスーパーを見かけない。この中央市場にも地元の人が買い物しに来たりするらしいが、エーゲ海地中海でとれた新鮮な魚が沢山、何となく嗅ぎ慣れた魚臭さにもワクワクする。

どの魚もピン!としていて、特にアメリカの魚と比べて鮮度が格段に違うのが素人目にもよく分かる。

どのお魚もキロ5ユーロほどとお安いが、こちらは天然モノの鯛系(多分)で、だいぶ値段が高い。

肉はどちらかというと、羊や山羊がメイン。これはギリシャの山に囲まれた立地条件などが関係ある。崖だらけのところだし、牛は育てにくいのね。

これはウサギ。尻尾の毛皮は残しておくらしい。

通路の前では肉屋のおっちゃん達が大きな肉包丁でもってドン!バン!と肉を叩き切っている。

売り子のお兄ちゃん達が(肉を触った手で!笑)子供のほっぺたをつついてきたり、お愛想振りまいてきたり。

チーズ、オリーブ、ワイン買い出し

市場見学のついでに、料理教室で使う材料の買い出しもする。

市場の建物から道を渡ったところにあるチーズ屋。子供はマリーナさんにべったりw チーズ屋の兄ちゃんにもかまってもらう。

ヤギや羊のチーズがメインなので、お腹の弱い私にも有り難い(山羊や羊のミルクには乳糖があまり入ってないらしい)。

フェタチーズ以外にも実に色々な種類がある。流石に安い!!

野菜も安い。なにしろギリシャは農業と観光の国。

フルーツはべったり甘いわけではないが、とても素直な、自然な味がする(気がする)。

地中海料理で良く出てくる、ぶどうの葉っぱにご飯を詰めて巻いたもの(ドルマとか、ドルマデスとか呼ばれる)の材料、ぶどうの葉っぱも、今丁度季節とかで、缶入りではなくフレッシュなものが売っていた。

オリーブの卸売屋さん。1キロで1ユーロちょっととか、ひっくり返るほど安い。カリフォルニアでもオリーブはとれてオリーブオイルも売っているけれど、もっと高級系になっていてこの値段はありえない。

家でちょっと使うくらいならと、タダでくれようとしてたみたい、マリーナさんがお店のおっちゃんと、いやそれは悪いから、と押し問答になっていたw

ちなみにこの店は、旅行者が持って帰るというと、追加料金で真空パック詰めをしてくれるそう。

最後に寄ったワイン屋さん。

おばちゃんは昔はアメリカに住んでいたというギリシャ人。

この水道からポンジュースではなく、激安美味しいギリシャワインが出てきて、瓶というかプラスチックの容器に入れてくれる。

もちろん詰め替えOK。ちょっとベトナムのビヤホイを思い出した。

ここでは美味しい白のスパークリングを購入。

ギリシャ人のお宅でお料理教室

マリーナさんのお宅にお邪魔して、チーズやオリーブをつまみながら料理の下ごしらえ。

今回は全部民泊に泊まったので、何となく普通の家の間取りとか住宅環境はわかったけれど、旅先で、現地の人の暮らしぶりなどを見る機会があるのはやっぱり楽しい。

こちらのお宅は、若い夫婦ふたり暮らしの1LDKで、広さは都心、たぶん駅に近い感じの小さめのアパート、といった感じだった。そう、ギリシャはどちらかというと、色々サイズ感は日本に似ていた。

ここで作ったのは、タジキ(キュウリとヨーグルトのサラダ)、グリークサラダ、ピーマンとトマトにご飯を詰めて焼いたの、ヨーグルトにレモン汁とはちみつをかけたデザート。

一緒に参加したものすごくごっつい中年アメリカ人カップル、旦那さんはヘリコプターのメンテナンスが仕事で、コントラクターとして普段はバグダッドにいるそうな。

今回は休暇だとかで、まあしゃべるしゃべる、アルバカーキの自宅にある自分のライフルのコレクションとか、改造中の古い車の写真だの、色々見せてもらった。

ちょっとそういったおしゃべりが過ぎて、料理が二の次になってしまった感も・・(苦笑)

キッチンが狭いので、キッチンで野菜を洗ったりした後、ダイニングで材料を切ったり混ぜたりしたが、子供が一番マリーナさんにくっついて、彼女の手伝いをしていたかも。

おしゃべりが過ぎて、私としたことがあまり料理の写真もとらず。このグリークサラダは、本来緑のピーマンをいれるところを、これまたおしゃべりが過ぎて、気がついたらサラダ用にとってあったピーマンにも、ご飯が詰められていたので、急遽辛くない赤いペッパーで代用したもの。

アメリカでは、フェタチーズというと、細かく「クランブル」といって砕かれているものがよく出回っているけれど、ギリシャにはなかった。

チーズが安いので、まずそんなことする必要がない。スライスして、ご覧の通りどーん!である。帰ってからアメリカで同じことをしようとしたら、これくらいのスライスが7ドルもした・・。

国が貧しかったギリシャでは、長い間、基本食事は「ベジタリアン」だったそうで、肉はそれほど食べなかったそう。代わりのタンパク源として、こういったチーズやヨーグルトをもりもり食べる。

とはいえここ40年ほどは肉を食べることが増えたので、やはり肥満だ何だと人々の健康に問題が出ているとか。そこらへんも日本っぽい?!

それにしても、もこみちも真っ青な位、オリーブオイルを何にでもどばどばかける!

サラダの味見をした後も、「うん、ちょっとオリーブオイルが足りないわね」といいながらどばあああああああああああ・・・どばああああああ・・と上からかけるマリーナさん。

ピーマンとトマトのご飯詰めの上にも、オーブンで焼く前にどばああああああ。

周囲に置いてあるのはポテトと、余ってしまった具であるが、おかげでとてもクリスピーで美味しかった。

旅先でちょっとこういう機会があると、地元の人の話も聞けて楽しくて、オススメです。

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