愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ナパ・ソノマの山火事その2

ナパ・ソノマなどノースベイと呼ばれる地域で火事が起きて2週間目。

ようやく9割がた鎮火されてきたようです。昨日の夜は雨も降ったし、少しでも消火の助けになってたらいいんだけれど。

ひどかったエリアでも、家に帰っていい許可が出てきたみたい。

ラジオでは早速保険会社が、山火事被害の手続きはお早めに、的なコマーシャルを流していた。

家を持っていた人はいいけれど、ぶどうの収穫など、季節労働的に働いている人などは、まだまだシェルターにいて、自分達に残されているものは車に残ったガソリンちょっとだけだ、と言っているのもラジオで聞いた。

ここに住んでる私たちは、まあちょっと空気が悪かった、というぐらいの不便が一瞬あっただけの話だけれど、焼け出された人達はこれからまた再建に向けての長い道のりが始まる。

毎回のことなのだけど、こういう時の地元の人達の対応は素晴らしく、うちのほうでもシェルターに物資を集める活動があったけれど、ずいぶん早い段階で洋服や食べ物はもういっぱいでいらないから!ということになった。

我が家では、まずはとりあえず寄付をした。

www.redwoodcu.org


それから、セバストポールに本店がある近所のスパが、子供のおもちゃを集めている、というので持って行った。

学校でも、避難している人や消防士さんたちに新しい下着と靴下を集めていたので、買って持って行った。靴下だけで200足以上集まったって。

どちらも現地に知り合いやツテがある人が、直接必要なものを聞いて声をかけてきた感じなので、必要な人達にちゃんと届けばいいな。

しかし実際、空気があまり煙たくなくなってくるにつれ、火事に対する意識はどんどん薄れてきたのも事実。現地の傷が癒えるのはまだまだ数年先なのに、私たちにとっては結局は一時的なニュースでしかなくなるんだなぁ・・

思えばラスベガスのシューティングがあったのもまだ数週間前なのに、銃規制のディベートはどこ行った・・。

今盛り上がっているのはきもい映画プロデューサーのセクハラというかレイプ事件。その前も、ハリケーンに、北のミサイルに、色々あったがニュースはどんどん飛び交い、人々の頭上を過ぎ去っていく。

全ての事象に関わっているわけにもいかないけれど、イシグロカズオ的にいうと大きな世界と自分の小さな世界の整合性が取りづらいと感じる今日この頃。考えるばかりでアクションを取りづらい。

とりあえず、近いうちに開いているワイナリーに行こうかな。