愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

イッヘイという概念

お天気が滅茶苦茶な最近のイギリス。6月ごろには猛暑日もあった気がするのだけれど、夏になったとたんに曇り、雨、雨、最高気温15度とかそんな感じ。

外に出ると死ぬかもしれない灼熱の日本や、熱波が襲ったスペインやイタリアとは雲泥の差です。

ヨーロッパの他の国とのミーティングの際などはお互いの天気を嘆きあい、これもそれも温暖化の影響ですよね・・と暗い結論でミーティング前のスモールトークを終える悲しい日々。

とは言え、冬が長く自殺率ナンバーワンなどと言われた学校に、特に何も感じず通っていたわたくし。人と比べるとあまり天気に気分が左右されることは少ないほうだと思います。

特に最近は運動しまくっているせいか、電車の中でダウンジャケット着ている人がいるこの8月でも、長袖着てちょっと動くとすぐ暑くなるので、半袖で過ごしておりました。

そうでなくても暑いよりは寒いほうが全然まし、などと思っているほうなのですが、脳みそは大丈夫でも体がついてこないという状況がついに発生。昨晩からちょっと風邪っぽい、ぼわんとした感覚が襲ってきてしまいました。

どうも子供が夏休みのお泊り会だサマーキャンプだで忙しくしていて、そこで何かもらってきてちょっと鼻グシュグシュになったのをもらったようです。

昨日までは全然平気!超元気!なんてイキっていたのに、今日は寒さが身に染みる、しょぼしょぼ状態。仕事が忙しいのも重なって、気持ちはレミゼラブル。

なんであんなに元気だったのに急に・・と思ったのですが一つ心当たりが。

それは泣く子も黙る広東の概念、イッヘイ。

漢字で書くと、熱氣。

熱気といっても、文字通り、熱い空気というわけではない。

うーんこれは説明が難しいんだけれど、義理の母が口うるさく言い、その影響で我が家の夫も何かにつけてこれはイッヘイだ、あれもイッヘイだ、とやいやい言うことがある。

なのでちょっと夫には内緒にしてるんですけど、昨日のランチ、子供とクリスピーなチキンサンドとフライドポテトを食べたんだった。

そう、揚げ物はイッヘイ。

ナッツとか、ポテトチップスとか、何かクランチーなものとかもよくイッヘイだと言っている気がする。

で、風邪をひいたりすると、イッヘイのものを食べたからだ!となる。

中国では食べ物を体を熱くするものと(熱気)、冷やすもの(涼)によく分けるんですけど、このバランスが悪い食事をすると、病気になったりすると恐れられているのに因るようです。

別に本当に温度が熱い食べ物がイッヘイというわけでもない。

例えばバナナは涼だけれど、ライチは熱気。

梨は涼だから、イッヘイだと思ったら熱い梨スープを飲め!とか。

最近は、チャイニーズの若者がこのイッヘイをジョークにしたグッズを売っていたり、オンラインでもいろんなパロディコンテンツがあって、ああどこの家庭でも口うるさく言われてるんだなぁとちょっと笑ってしまいます。

例えばこれ


すべての悪いことの理由をイッヘイにしてしまう(笑)

しかしこれ本当かどうかわかんないですけど、油もの食べた翌日こうやって調子悪くなったし、普段全く食べつけないマクドナルドに昔行った翌日に高熱を出したりして、やっぱりイッヘイってバカにならないのでは・・とちょっと思ってしまいます(苦笑)