愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

女同士の泥試合


[追記:うーむ、最近検索でこのページや写真へのアクセスが異様に高い。何かそういうマニアの人がいるんだろうか?私が見たレスリングはいたって健全にわーわーやってたものだったんだけど、なんかマニアにはたまらないんでしょうかね・・・?無断転載は禁止ですので、念のため。]


某日某所でこのようなものを見た。


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ご覧のとおり、女の子が2名、泥まみれで組み合ってレスリング、なのである。もちろんつるつるぬるぬるするので、ご想像のとおりの視覚効果が得られるわけで、『ビールを飲みながら女の子同士の泥レスリング観戦をすること』はアメリカ男子がぜひやってみたい妄想トップ10に入る・・・のかもしれない。


この妄想を現実のものとするべく、野郎共が連れ立って見に行こうぜ!ということになったのだが、しかし実際男だけで行くとなると、気が引けるものらしい。『ぜひMarichanもご一緒に』と請われてご一緒させていただいた。野郎の心理はよくわからない。


相手を組み伏せると勝ち、なのだが、なにしろいまどきのアメリカ女子のことなので、セクシーというよりは肉団子のぶつかり合い、ごっつぁんです!の世界に近いものもあったりする。写真の女の子はメキシカンレスラーばりにマスクとダサい水着で決めているが、結構本気で強かった。中にはおーい、いろんなところから肉はみ出てますよー!というお姉ちゃんもいて、ヘビー級の戦いになるとかなりすごい。一人、ものすごいちっちゃいアジア人の女の子が、2−3倍は体重があるんじゃないかという肉弾姉ちゃんと試合をする羽目になっていて気の毒であった。八百長か何かしらないが最後はその小さいアジア人の女の子が勝ってはいたが、肉に押しつぶされた上に泥で窒息する・・という死に方だけは、したくないなあと切に思ってしまった。


この泥レスリング、以前見に行った地元のローラーダービーチームの女の子たちが、チャリティの一環でやっていたもの。決してサマーバケーションが始まった女子大生が酔ってやっているわけではない。このため、思わずぽろりというようなお楽しみもないのであった。というか、逆に無くて良かった・・・。


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試合前、囲いの中に水をどばどばといれ、丹念に作られた泥風呂。この泥はいったいどこから調達してきたんだろう。公園の砂場、サンフランシスコのビーチからちょっと失敬、というわけにもいかんし・・・もしかして、世の中にはこういった泥レスリング用の泥を専門に扱う業者がいるんだろうか。泥レスリングのほかに、囲いの中いっぱいにジェロ(ゼリエースみたいなの)を入れてやるジェロレスリングというのもあるんだそうで、そっちのほうが「ムード満点」らしい。そのジェロは専門のものが売っている、と知り合いが言った。なぜそんなことを知っているのだ、と聞くと、Gmailの中の広告に出てきた、との答えであった。Gmailの広告はメールの内容に連動して出てくるはずだが、あまりよく知らない人だし、追及するのも怖いのでやめておいた。


砂被りならぬ泥かぶり席にいた私たちも気がつけば頭からつま先まで泥まみれに。さらにバッグのチャックを開けたとたんに、泥の塊がぐちゃぁっ、と飛んできてバッグの中にすっぽり納まった。あああ・・・。


しかし今回気の毒だったのは友人V君である。V君は会場に向かう途中、大昔ひどい棄てられ方をした彼女にばったり会った・・というか彼女を一方的に見かけてしまったのである。なんでも浮気されたとかで、それがかなりトラウマだったらしく、今でもあるバーに行こうと誘うと「彼女の思い出がある場所だから行きたくない」というし、「立ち直るまでに3年間のセラピーが必要だった」そうで、もうその晩は、泥まみれでぬるぬるしている女の子たちを見ても死人のように呆然としていた。お気の毒なことである。しかし後から聞くと、その彼女と付き合っていたのは4,5年前だった上に、付き合いもたった2−3ヶ月だったそうな。うーん、ガラスの30代。いいかげん立ち直ろうよ。そしてそんなV君とハングアウトしている私達は、もともとは彼にとって、「最近まで付き合ってた元彼女の友人達」。1週間前に私たちの友人Lちゃんに振られたばかりのV君を励ますつもりで連れ出したんだけど・・・彼はその後3日間ほどショックのあまり引きこもっていたそうな。っていうか、最近別れた彼女のことじゃなくて、5年前に別れた彼女のことでへこむむなよ。野郎の心理ってやっぱりわからない。