愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ジョーバ


3ヶ月に1回、会社のチームメイトたちと就業時間中に遊びに行くチームオフサイト。毎回限られた予算の中でネタを探すのも大変そうだけれど、今回はちょっと普通に「乗馬とワインテースティング」と相成った。会社から運転して20分もしたサラトガというところに、馬にも乗れるしワインも飲める、お得な場所があるのです。


意外と馬に乗るのは生まれて初めて、という人が多くて「ヘルメットはあるのか」「馬は暴れやしないのか」とかとてもテンパッていたのが笑えたが、「死んでも文句はいいません」みたいな書類にサインさせられては、仕方がない。


それぞれがあてがわれた馬に乗り、ブドウ畑が広がるトレイルを隊列になって1時間弱のライディング。見晴らしのいい丘の斜面を歩くので気持ちが良かった・・といいたいところだが、実際気持ち良かったんだけど、アレルギー持ちの私、馬が蹴り上げる土ぼこりと花粉にちょいとやられてしまいました。あと猫アレルギー持ちの方は、きちんとブラッシングされてないキタナイ馬に乗ってしまうと、毛も舞っているのでそれでくしゃみが止まらなくなる可能性もあります。以前そうなったことがあって、アレルギーの薬もばっちり飲んできたのだけど、効かなかった・・・。


おまけに、ここのところ乾燥続きのカリフォルニア、至るところで落雷による山火事が発生していて、その数はなんと100箇所以上。55キロ四方が燃えている、なんていうのもあった。規模の大きいところや、人に被害が及ぶところから優先して消火活動はされていたようだけれど、人がいないような山の奥深くの火事はその間放置されているわけで、サンフランシスコ市内でも、朝起きて外に出ると、空気が何か焚き火くさい・・・という日々が続いておりました。何十キロ、あるいは何百キロ?も先の山火事のにおいが、こんなところまで到達しているとは・・・。そんなわけで、サラトガの丘の斜面にも、スモッグなんだか何なんだかわからない、灰色のもやーっとしたものがかかっておりました。だだっ広いカリフォルニア、自然災害の規模もすごい。


馬って、生き物なのに、決まったシグナルを送るとちゃんと止まったり歩いたり曲がったりするのがすごい。私の馬に至っては、こうやってお客さんを乗せて隊列を組んでいくことに慣れているので、私の指示がなくても列が詰まれば適当な馬間距離(?)をとって止まってくれるし、曲がるところでは勝手に曲がってくれるし、まるでオートマ馬。道草も食わずに決められたとおりに行ってくれるので、楽っちゃ楽だし、安心なんだけど、ちょいと物足りなくもあった。


それにしても、馬をこれだけ言うことを聞くように飼いならすのって、すごいな。いつから、どうやって教えればこうなるんだろう。やっぱり調教の仕事って大変なんだろうねぇ。こんなおとなしい馬でも、ある日「こんなことやってらんねえ」とか思って反抗したりすることもあるんだろうか。教えてたっちー!


ワイナリーは家族経営で、ワイナリーを始めたおじいちゃん(テースティングルームにたむろっている)はNASAのテストパイロットだったらしい。格好いい写真がいっぱい飾ってありますよ。一粒で二度楽しめる場所ではあります。