愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

28時間耐久お正月


あけましておめでとうございます。今年も愉快な一年になりますように!


こちらでは紅白はなぜか大晦日の午後1時から放送。でもアメリカでは夜はだいたい友達とパーティーをしに出かけるので、これがちょうどいい。日本にいるときよりも、アメリカに来てからのほうが紅白を一生懸命見ているかも。その年の流行とかもわかるし(おしりかじり虫とか、はじめてみたよ)、日本語に触れる機会が少ないぶん、日本語に対する感覚が研ぎ澄まされているようで、日本語のうたをきくと、昔以上に言葉をかみしめて聴いている気がする。今年の紅白は結構面白かったと思うのだけれど、どうでしょう。大河ドラマのよろいかぶとつけて歌うセットは特に感心したよ!そして「さだまさし」の髪の毛、増えている?というのもすごく気になったよ。


紅白ってベタな番組だとは思うのだけれど、昔一度見に行ったことがあって、特に裏方の人がものすごい勢いで動き回っているのに感心した記憶がある。やはりここまでいろんな人を集めて、いろんな人に見てもらうための企画をして、セットを作って・・っていうのはすごいことだと思う。で、そんな番組を見ていると、普段とあまり変わりがないはずのアメリカの大晦日でも、なんだかとても特別な日に思えてくるのが不思議。子供のときからのすりこみなのかもしれないけれど、この日のサンフランシスコはしん、と冷えていて、それもまた大晦日という感じであった。


しかし日本の大晦日気分もここまで。年越しは、友人Mちゃんの家で、「仮面舞踏会」。仮面舞踏会って、ベルばらとかでやってたあれですか!着飾って、変なお面をつけてパーティーをするやつ・・。そう、あれですよ・・・。もう数週間前から、我が家に「Lady Mの邸宅にて仮面舞踏会を催します」というあやしげかつ丁重な招待状が、ろうで封印した封筒に入って送られてきていたのだった。年がら年中仮装する機会のある仮装都市サンフランシスコなので、イタリア製のマスクなども近所のいきつけのコスチューム屋さんで簡単に手に入る。旦那とドレスアップして出かけたオークランドの丘にあるMちゃん家の入り口には「これから先へはこの秘密の液体を飲まないと進めません」と注文の多い料理店ですか!とつっこみたくなるような看板とともに、カクテルが並べてあった。マスクをつけてると意外と誰が誰だかわからないもの。彼女の家にはポーチに大きなバーが備え付けてあり、「仮面舞踏会」というよりは「仮面飲み会」または「仮面ディスコ大会」。なつみさんの旦那さんに習ったおいしいカイピリーニャのレシピをここでも再現させていただきました。去年は新年に早速初ゲロをかましてしまったので、今年は学んでスローダウン。


オークランドでもゲットーなイースト・オークランドを見下ろすMちゃんの家。カウントダウンとともに、花火があがるかなーとポーチから外を見ると、花火じゃなくて、街のあちこちから響き渡るは、銃やらマシンガンの発砲音・・・。ギャングの皆さんも思い思いに新年を祝していたようで。多分ここまでは弾は飛んでこないだろうとは思うけれど、空に銃を撃っても、それが落ちてきたり、角度が悪いと何百メートル、数キロはなれたところに着弾して人にあたることがあるので、気をつけましょう。


その後寝静まったあゆみちゃんの家にこっそり侵入して数時間寝かせてもらい、今度はあゆみちゃん、ぼぼひゃん夫婦とともに、初日の出を拝みに早朝ハイキング。朝6時半でも外はまだ真っ暗。風と霧で、結構怖いよ〜。トレイルは朝露でぐちゃぐちゃ。ズボンも靴もぐちゃぐちゃ。


DSC06614



1時間ほど上ったところで、御来光!・・・のはずが頂上は霧で視界不良!日の出は心の眼でご覧ください。


DSC06615


でも山を降りるころには、お日様も顔を出して・・・みんなで初日の出をしっかりお参り。暗い中、霧の中を歩くのはシュールでなかなか良かった。旦那は丘に広がる霧におののき、「マクベスの世界だ・・・」なんていってましたが。


DSC06634


DSC06629



新年からしっかり運動した後は、ぼぼひゃん家でおせち&なべを堪能しつつ、ごろごろ。山中にあるぼぼひゃん家って、何かおばーちゃん家に遊びに行くわくわく感があるの。で、よく来たね〜、ってお家に入れてもらって、おいしいものを食べさせてもらったり、プールに入れてくれたりするの(笑)今年も夏休みの子供気分を味わうために、ちょくちょくよらしていただきます!よろしくお願いしますよ〜!


DSC06635


DSC06637


夜は市内に戻り、アイスホッケーをたしなむ友人Aと、彼の元デート相手と4人でアイススケートリンクへ。付き合うのをやめてもとりあえず友達として仲良くしているらしい。そりゃいいことだ、多分。マイスケートご持参のA君に対して、私達はスケートは実に5年ぶりぐらい。最初は手すりにつかまり「前に進むにはどうするんだっけ・・」などと考えこんでしまったけれど、5分もしたら体が思い出してきた。リンクを1周するごとに、上達していくのが手にとるようにわかるのが面白い。パーティーとハイキングで疲れてどろどろに眠かったのに、アドレナリンでまくり。


しかしそんなハイで楽しく過ごしていた新年も、スケートの後A君の元デート相手の提案で行った映画でどん底に・・・。彼女がお勧めした、ものすごいへヴィなアートフィルムを2時間えんえん見るはめに。うつむき加減で映画館を出る私達。どよーん。やっぱりお正月には楽しい映画を見たかったよ・・・。新年なので、何かことあるごとにこれは今年一年を象徴しているのか?などと考えてしまいがち・・・でもまあ、一年分のどよーん、はこれで出し切ったということにして、全体的に楽しかったからいいや!と思うことにしよう。でも帰って旦那と飲みなおして寝ましたよ。そんなこんなで、気づくと28時間出ずっぱり。とりあえず今年も体力気力は十分ありそうな陳家。今年も楽しいこと・新しいことにも色々チャレンジしつつ、好きなことはずっと続けて、何か形になるようがんばる所存でございます。今年もどうぞよろしくお願いします!


DSC06647