愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

キモチイイ体験。はう〜。


会社帰りに、久し振りに同僚でピアニストのIちゃんとアンサンブルです。本日の御題は「ヒンデミスのソナタ」。おっと、日本ではドイツ語読みでヒンデミット(Hindemith)というんですね。そういえばバッハ(Bach)はこっちでは英語読みでバックとか呼ばれてるし・・・。でもドイツの人だからドイツ語で読んだほうが正しそう。


ヒンデミットさんのフルートソナタは、何だか不思議の森に入り込んで、不思議なお話が始まるような、そんな感じ(どんな感じ?)。Iちゃんが図書館から見つけてきたヒンデミットさんの楽譜の表紙には、空を羽をつけたライオンが飛んでいたり、ピアニストの横に怪獣(恐竜?)がたたずんでいたり。確かにそんな感じ!


さあお話が始まるよ〜、そして途中でへんてこないたずらがあったり、咳払いして話を元に戻したり・・・といった感じの第一楽章。大好きなランパルさんの演奏→(クリックして視聴!)


フルートだけが主役じゃなくて、ピアノと絡まりあったり、あれ?置いてかれている?と思ったら冗談だったり・・・というやり取りがあるのがとても面白い。どちらかというとフルートよりピアノのほうが大変そうなんだけど、Iちゃんは一緒に練習しながらそれをばん!と決めてくれるのがまた気持ちよく・・・。今回はとりあえず1楽章までね!といっていたのに、あまりにも気持ちよかったのでついついそのまま、第2楽章になだれ込んでしまいました・・・あらいけない・・・


第2楽章はというと、心臓の鼓動が少しづつ高まっていくような、サスペンスと憂鬱が混じった短い音楽です。後半にかけて心臓の鼓動はどかーん!どかーん!と最高潮に達し、必ずしも激しくはないけれど、気分的にものすごいことになります。


初めて聞いたときは、2楽章が一番眠たいな、つまらんな、と思ったのだけれど、フルートの先生はずっと「2楽章が一番いいのよね〜」とおっしゃっていましたが、本当にそのとおり!!!!予定外の2楽章、Iちゃんはなんと初見で全部通してくれたのですが(凄いなぁ・・)、演奏している途中からもう「はうぅぅ・・・・(はあと)」ともだえ状態(のだめ状態?)。すっごい気持ちよくて、汗と一緒に鳥肌がぞぞぞぞぞーーーって立ってしまいました。ランパルさんはちょっと飛び跳ねる感じで演奏していますが、私はもっとくねくねじっとりもだえ系です。だってそのほうがキモチイイ・・・(こげな感じ


ここのところ体調があまりよいとはいえないのですが、どんなにしんどくても、どっか痛くても、フルート吹いているときは全部ふっとぶんですよね・・・。


次の宿題は第3楽章です。私のイメージではちょっとかっこいい、飛ぶ怪獣な曲。みなさんはどんなコト想像しますか?(こちら