愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

絡みは続くよ・・・


マッスル君とピアノの先生とのトリオもだいぶ板についてきました。でもやっぱり女性2対男性1では、男の子はおとなしくなっちゃうのでしょうか。先生と私が意見をいってばっかりで、マッスル君は結構にっこり静かにしています。思えば、去年の夏一緒にやったときも、ようやく最終日になって音が打ち解けてきて、マッスル君とセクシーアンサンブルが出来るようになったのに。お互いにリラックスしてアンサンブルできるようになるには、まずはココロの壁を取り払わないと・・・だけどそれもまた振り出しからやり直しなのかも。最初は私もきゃー、マッスル君可愛い〜!きゃ〜、恥ずかしい!とか思っていたのですが、君、もう少し一緒にがつがつ音楽やろうよ、という気分にもなってきました。


まだどの曲をやるかも決められなくて、先生が持ってきた色々な楽譜を弾いては漁り、弾いては漁りを繰り返しています。意外なんですが、フルート、バイオリン、ピアノというメジャーな楽器の組み合わせ、楽譜もたくさんあるだろうと思いきや、意外と少ないのです。それこそバッハとか、ヘンデルとか、バロックのものはたくさんあるんですが、その時期を過ぎると、あまりメジャーな作曲家が書いたトリオが見当たりません。フルート、チェロ、ピアノとか、フルート、オーボエ、ピアノ、という組み合わせは色々あるのだけれど・・・・。でも、だからこそ、今まで知らなかったマイナーな作曲家の作品に触れられるのも楽しいです。


今回漁ったのは、まずはウォーミングアップにキュイーという人の作品「フルート、バイオリンとピアノのための5つの小品」。シンプルで、それこそティーサロンで演奏されそうな、とっても軽い曲です。マッスル君のバイオリンもいい感じ。ただ、あまりにも可愛くてコミカルなので、どうしてもルーニー・トゥーンズとか、昔のアニメーションの音楽を演奏しているような感じになってきて、しかもそんな音楽をこのマッスル君と奏でている、と思ったらもう笑いが止まらなくなり、曲の途中でぶーっとふいてしまった。


そしてヘンデリック・アンドリッセンというオランダの作曲家による「パストラル」。1942年の作品だそうです。先生が図書館から借りてきた楽譜はなんと手書き!そして表紙には、誰かの手で「ゴージャス!」と走り書きがしてありました。戦争中に書かれた曲でしょうけれど、ダークなところのない、うつくしい感じの曲でした。


そして、マルティヌーのトリオ。これは私がトリオの曲を探しているときにたまたま見つけて、オンラインで視聴をしてかっこいい!と思ったのですが、初見であわせて見るとかなりばらばら。もちろんこんな曲を最初からばっ!とあわせられたら世話は無いんですが、先生は私たちの能力を過信しているのか?最初からオリジナルのペースでがんがん行きます。フルートはそんなにややこしくないのですが、ピアノやバイオリンが大変そう。エキサイティング部分もある曲なので、私はこれをかっこよく決めたいなぁ、とも思ったのですが、お二人はあまり乗り気ではなさそう。さてどうなるかな。


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先生は私とマッスル君との組み合わせを気に入っているらしく、「二人で出す音はほんとにぴったりあってるわよ!プログラムを組み立ててサロンパーティーをやりましょうよ!」などと言うのですが、どうでしょう(笑)。もちろん、マッスル君と共同作業できる時間が増えるのは嬉しいですけれど、マッスル君、もう少しノリノリになってくれ!


でも最近、ただ内輪でアンサンブルをやって、「あーよかったねぇ、きれいだねぇ」と演奏家同士が顔を見合わせてにっこり、で終わるだけではつまらないなぁ、という気持ちにもなってきました。うむむ?