愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

Rちゃんに


日本滞在のことから最近のことまで、気が向いた時に時系列滅茶苦茶ランダムに書いてます。急に過去に新しいエントリーがあったりするかも。


ニュージャージーに住むN君Rちゃん夫妻。Rちゃんは私よりちょっと年上なくらいなのだが、もう3年以上乳がんとたたかっている。というかもう乳がんではなく、色々なところに転移しまくり、去年は脳に腫瘍ができた。でもキモセラピーの合間を見てはガン撲滅ウォークに参加したり、パートで仕事したりしている。ウェブサイトに自分の病状を載せている。結構ガタイがいい彼女がガンにかかっているとはとても思えない。その体格のせいもあるのかもしれないけど、肝っ玉かあちゃんみたいな感じでさばさばしている。私たちの結婚式にも、治療次第といいながらもすごく元気な姿で出てきてくれて、一緒にジューイッシュの踊りを踊ったり椅子に座った私たちを思い切り持ち上げたりしてくれたのだった。


でもN君から今日メールがきて、今度は肝臓に転移したらしく、1週間はき続けて黄疸が出て、入院したそうだ。N君もこの3年間に失業したりと色々あって、二人のたたかいはものすごい壮絶なはずなのに、「先週までは治療で弱って立ち上がれないくらいだったのよ」なんていいながら一緒にご飯を食べたりした。今回のメールも「彼女は病院にいるから電話してあげてください、でも夜は美容のために寝ないといけないからだめ」「とりあえず1週間入院して、体調がよければ来週はガン撲滅ウォークに出るし」なんてすごくさらっと書いてある。とにかく転移してはそれをやっつけ、また新しいガンが見つかってはそれをやっつけの繰り返しが何年続いているのだろう。それを思うと自分だったら気がおかしくなりそうだ。


でも彼女はこんなに何度も転移しているのにすごく強い。でも彼女はいつまで生きられるんだろう。いつまた元気な姿で会えるだろう。N君は大丈夫だろうか。想像を超える闘いをしている二人に、空々しい励ましや慰めの言葉などいえない。ただただ、Rちゃんのココロの強さを尊敬する。そして、必ずしもとっても頼れる人!というわけではないけど、それをずっと支えているN君のことを考える。彼女のガンは、環境によるものらしく、彼女の前の勤め先(注:ニュージャージーではありません!あしからず)で同時期にガンにかかった人が何人もいて、そのうち生き残っているのはもう彼女ともう一人ぐらいなんだそうだ。きっとその土地が汚染されていたか何かに違いないんだけど、裁判をするよりとにかく生きることが最優先になっている。とにかく治療がうまくいきますように。いつか二人に、ガンをもう心配しなくていい、平穏な時間が訪れますように。