愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

San Francisco

サンフランシスコにものぼる月・・

Bartに乗ってサンフランシスコへ。市庁舎前に移ったアジア美術館をたのしむ。韓国のモダンアート特集をやっていた。面白かったのは、偽考古学のパフォーマンスをするアーティストの展示。兵馬俑みたいな感じで、発掘された素焼きの犬が100匹ぐらい、床にだーっと陳列してある。


この素焼きの犬は、市庁舎の近くの地中から「発見」されたものなんだそうだ。韓国では「犬」に関する文化があまりないらしい。(犬って結構見下されていたりするんだよね?)でも何か秘密の犬の文化か犬を崇拝する一族か何かが韓国にいて、その文化は韓国では廃れてしまったのだけど、100何年前に日本か韓国だかが、アメリカへの友好のしるしにこの犬の偶像か何かを送ったことがあるそうだ。でも、その価値がよく解らないアメリカ人は、犬の偶像を倉庫に置きっぱなしにし、サンフランシスコの大火事か何かで建物が焼失してからはそんなことはすっかり忘れられていたと。で、今回めでたく?発掘するに至りました・・・。


・・・ということなんだけど、これは全部作り話。このアーティストは、犬の偶像の製作から、それを埋め、そして掘り起こし、そしてそれにまつわるフィクションを作るところまでを全部パフォーマンスとしてやっている。


なぜかこれを見たときに、なんとなく現代アートが解ったというか、何か頭の中でクリアになった感じがした。なんだろ?ようやくこれいいわ、好き!と思えるものに出会えたからかな?