愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記。

アメリカの小2の算数がややこしい

今年の9月から小学校2年生をやっている娘。毎日宿題として、算数のプリント1枚と、読書15分が課せられています。以前に比べると少しは自分でやるようになりましたが、まだまだちゃんと理解しているのかどうか、毎回親のチェックが必要。

しかしですね、小2の算数なのに、親が問題を見ても「???」となることがあるんですよ!

ここ数年でカリフォルニアでの指導要綱が変わり、足し算、引き算の教え方も、親世代が習った方法とはぜーんぜん違うスタイルになりました。アメリカで教育を受けてきた親でさえ、なにこれわかんね〜!!!となるようで、宿題を見るのが大変だ・・とよく話題になります。

先日学校の先生が、参考までにと、子供達が習っている足し算、引き算の方法をプリントにして親に配ってくれました。

二桁の足し算、引き算をやっているのですが、これがなぜかややこしい。なぜならば、何種類ものやり方を習うから。ちょっと見てみてくださいよ!

2桁の足し算、34+57

まずはキリのいい数字になるよう足し算する方法。57に、34から借りてきた3を足してまずは60。残りの31を60に足して91。足し算なのに一度(34-3)引き算をしないといけないので、最初子供が混乱しました。

これが今のところあまり間違いがない方法な気がする。10桁、1桁にそれぞれ展開してから足し算。

矢印方法。57+34、足す数(34)だけ10桁と1桁に分解して、少しずつ足していく方法。もう一つの方法は、キリのいい数に近いほう(57)を四捨五入してしまい、後から余分な数を引く方法。2年生がすんなり覚えるのかなぁこれ。ヒー

棒グラフ風にする方法。ここでも一度引き算をして、足す数の一方をキリのいい数にしておきます。

思い切り絵で表現してしまう方法。コインみたいな感じで、10桁と1桁の「ディスク」を描いて、10個たまると繰り上げます。描く手間はかかります。

数字のコインではなくてドットで数える方法。これは子供が小さすぎる点を描いてしまい、数え間違えることもしばしば。

ようやく自分が慣れ親しんだ方法が出てきた!一繰り上げる筆算。

縦の計算の変形版。繰り上げの時の数え間違いはこっちの方が減りそう。

2桁の引き算、62−23

ついでに引き算も見ていきますか?基本足し算の方法と同じなんですが、ここでは逆に引き算なのに足し算をしたりします。

62を32と30に分解して、キリのいい30から23を引く。ここでも引き算だけど最後には足し算をする。

これ最初二度見してしまいました。わかります?引く数に逆に数字をどんどん足していって、引かれる数に到達させる。で、最後に全部を足し算。

10の位から一つ借りてきて引き算するのではなく、引く数23にわざわざ7を足してキリのいい30にし、ついでに引かれる数62にも同様の7を足してから引き算するという技。繰り下げをしなくていいけど、なぜここで7を足すのかという概念をしっかり理解していないと、2年生は混乱しそう。

ディスクモデル。繰り下げた分、また1を10個描いて、そこから引いていく方法。

ディスクの代わりに点で表現する方法(ちょっと例の描き方間違っている?)と、ちょっと見切れていますが通常の筆算方法。こうやってみると、従来の計算方法も決して分かりやすくはない気がしてきた・・・。

計算方法の異なるアプローチ

以上、足し算は8種類、引き算は6種類の方法を覚えなくてはいけない2年生。こりゃー大変だ!

ただこうやって見てみると、縦書きの筆算が苦手なら他の方法をとることもできるし、一度四捨五入したり、キリのいい数にグループ化しなおしてから足したり引いたりする方が、実際暗算はしやすい感じもします。

私はどうしても縦書き筆算が染み付いてしまっていて、柔軟にぱっぱと頭の中で計算するのが不得意。一の位から計算するのって、なんども繰り上げ繰り下げがあったりすると混乱して覚えられないし、そういう点ではひとつの方法しか知らないのは不利なのかも・・・。

それぞれの考え方や概念をきちんと理解さえできれば、足し算引き算一つとっても、これだけ色々なコンセプトやアプローチがある、というのを知るのは悪くないのかもしれません。

でも実際のところ、2年生に全ての方法をきっちり叩き込むのには親の忍耐力も試されます・・。

シンガポール方式

繰り上げ、繰り下げを筆算でやる方法ではなく、数字を計算しやすいようにグループ化してから、足したり引いたりする方法は、シンガポールの学校で教えられている方式らしい。

アメリカでもここ数年、「アメリカの子供の数学の力がヤバイ」という危機感から、新しい指導方法が模索され、コモンコアと呼ばれる指導要綱のようなものが出来たのですが、カリフォルニアでは特に数学にはシンガポール方式をずいぶん取り入れているようです。

アメリカが学力で追いつき追い越せを目指す国、シンガポール。そういえば大学のランキングなんかでもシンガポールや中華圏の大学がガシガシあがっていたりしますねぇ・・・。

日本の今どきの算数はどんな感じなんでしょう??やっぱりこんなにややこいの?