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愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記

な〜んでか

サンフランシスコ生活日記 フルート


最近またフラメンコのレッスンに通い始めました。DCに住んでいた4年ぐらい前に、少しだけレッスンに通っていたのだけれど、サンフランシスコに引っ越してからはずっとご無沙汰。その間、フラメンコ道具(スカートとか、靴とか、カスタネットとか)はずっとクロゼットにしまいこまれたまま・・・。でもなんとなく思い立って、1ヶ月ほど前からレッスンを再開。


週に1度、1時間のレッスンなので、10歩進んで9歩さがるほどの勢いで、習ったことをどんどん忘れていってしまう。しかも初心者クラスとはいえ、結構長年やっているっぽい人や、明らかにダンスの素養がある人が多いので、そんな人たちに混じって毎週なんとかついていっている感じです。でもなんとなく昔覚えた動きは感覚として少しは残っているようで、特にフラメンコシューズで床をがんがん打ち鳴らすのがとても楽しいです。楽しいのだけれど、足のステップを覚えても、それに手の動きが組み合わさると、とたんに上半身と下半身がばらばらになってあれれれ・・ということになってしまってはいますが・・。特にフロレオ、という手首をくるくるひらひらさせる、いかにもフラメンコという動きがなかなかうまく決まりません。時にはイヤミの「シェ−」みたいになりながら、踊っております。おそらく身につくまでには10年、いやそれ以上かかりそう。でも少しづつでもずっと続けていれば、いつか体にフラメンコの動きやリズムがしっかり染み付いて、ちゃんと踊れるようになるかしら。細々でも、継続は力なり、を信じるぞ!


そもそもフラメンコを始めたのは、「一人で踊れるから」という理由もあったのですが(旦那はダンスパートナーとしてはそれはそれは絶望的なリズム音痴なので・・・)、やはり気になるのがあのフラメンコ音楽。ダンスのレッスンのときも、ギタリストのおじさんが来てくれて、ダンスにあわせて生ギターを弾いてくれたり、時には「ほんにゃらにゃらにゃら〜〜〜」と生唄もうたってくれたりして、超格好いい!


そして、フラメンコには「フラメンコフルート」というのもあるのです!!ちょっと前になるのですが、この「フラメンコフルート」をやっているミュージシャンのCDリリースパーティーに行く機会があり、そこで聴いた彼らの演奏にすっかりやられてしまいました。もう長年フルートは趣味でやってはいますが、小中学校の時のブラスバンドを除けば、あとはがちがちにクラシック一点張り。フルートでジャズとかロックとかもありますが、やっぱりピアノやらサックスやらに比べると、Bad Ass感が足りない、あんまり格好よくない。何かどうしても優等生的な感じがしてしまう。うーむ・・・。しかし、このフラメンコバンドは、ただただ格好よかった。彼らの演奏にあわせてお客さんもがんがん踊る。こりゃええ!こりゃええ!これはやるしかない・・・ということで、このミュージシャンの先生の門もたたき、フルートでもフラメンコをやることに。


ラテン音楽のアンサンブルでやはり楽しいのは打楽器とあわせること。特に、「カホン」という打楽器は、形も大きさもちょうどステレオのスピーカーみたいな感じで、その上にまたがって、リズムを取る格好いい楽器です。こういう打楽器がラテンのリズムを刻み始めると、やっぱりノリノリになってしまいます。時には「パルマ」という手拍子も入ります。が、クラシックの表拍に慣れてしまっていると、この独特の拍子を覚えるのが大変。フラメンコだけでなく、キューバ音楽などの拍子を手と足を使って覚えていくのですが、一人一人が違うリズムを組み合わせていくのに、感覚をつかむのが最初とても難しかったです。やはり盆踊り文化とはかなり違う・・・。でも楽しい。


そして一番チャレンジングなのがアドリブ!一応楽譜はあるのですが、いろんなパートが交互にアドリブを展開していく部分では、「はい次やってね!」と急に言われても、「楽譜に書かれたことをきちんと再現する」訓練ばかりを受けてきたために一瞬頭が真っ白に。やっぱりいきなり何かメロディーをひねり出せといわれても、できないよ〜。今までやってきたこととあまりにも違うので、どこからとっかかりをつけるものなのか、アドリブをひねり出す手順というのがあるのかも良くわからないのですが、こればかりはいろんな音楽を聴いてみたり、音階やコードとかをちゃんと勉強しておいたほうが良いようです。フラメンコの踊りと、音楽のイマージョン。新しい世界に足を踏み入れたようで、ちょっとわくわくです。


練習するのもいいけれど、やはり良い音楽や踊りを聴いたり見たりするのも大事、というのを口実に、お友達と一緒に先生のパフォーマンスを見に行ったり(ものすごう格好よかった・・・・!)、DVDをあさってみたりもしています。特にこの、カルロス・サウーラという監督によるフラメンコの映画はすごい!スペインのトップレベルのフラメンコミュージシャンやダンサーが、ただただ、ひたすら色々な種類のフラメンコ音楽を演奏したり、ダンスをするのをまとめた映画なのですが、それでも最後までじっくり見入ってしまいました。まずフラメンコというとどうしてもカルメンみたいな情熱的だけどひらひら・・って感じの踊りばかりを最初は想像していたのですが、やはり機軸は音楽、唄。しわしわのおじちゃん、おばちゃん達が搾り出すように歌う唄の、力強さ、土臭さ。そして唄についていた字幕を読んで初めて、あ、こういうことを歌っていたのか・・・!とわかったときに、自分の中のフラメンコに対するイメージがひっくり返ったというか、修正された気がしました。踊りのほうも、背が高くてしゅっとしたキレイなフラメンコダンサーより、年配のどっしりしたおばちゃんが踊るフラメンコのほうが、いいなぁ、格好いいなぁ・・なんて思ったり。


フラメンコ [DVD]

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