七夕のこの日、友人カップルEちゃんJ君の結婚式。市内にある小さなカトリック教会でのこぢんまりとした式だった。ブライズメイドの3人もみんな友達なので、みんなが入場しているのを見た先から、こっちが泣かないようにするのが大変でしたよ。特に式の間中、私はずっとフルートを吹いていたので、泣こうものならクラシック音楽が尺八音楽になってしまう〜!!
カメラマンもビデオも全部友人が取り仕切るという、友人たちによる人海戦術の結婚式。私も式の1週間前になってフルート吹いてもらってもいい?とEちゃんから頼まれて急遽音楽係に。式の直前に教会のピアニストとギタリストに会って、楽譜をもらってざっと打ち合わせをした。新婦の入場は、よねちゃんの結婚式でも演奏したパッキャベルのカノン。よねちゃんの時は、長い長い前奏を演奏している間によねちゃんの入場が終了してしまったので、その教訓を生かし(笑)、家族やブライズメイドが入場中に前奏部分を演奏、Eちゃんが入場する段になって私がフルートでメロディを吹く、というアレンジにした。
カトリックの結婚式は長い上に歌も多い。このほかにも、賛美歌みたいなのを7曲ぐらいやった。私達の式は15分ぐらいでささっと終わったけど、彼らのは1時間はみっちりかかった。一緒に演奏したギターのおじちゃんは、ジョングッドマンと古賀政男とハンプティダンプティを足して割って、それを必要以上にほがらかにしたような感じの人(多分ゲイ)で、ギターをかき鳴らしながら「キリストは死んだぁ〜、そしてまた生まれたぁ〜」とか楽しそうに歌うので、それにハーモニーをつけながらフルートを吹いている自分が非常に滑稽に感じてしまった。このほかにも新郎新婦がマリア様にお祈りしているときにアベマリアを演奏したりした。
神父さんも面白い人で、聖水を指輪に振りかけながら色々しゃべったりするので、その動きがなんとなくモンティ・パイソンに出てくるキャラクターぽくておかしかった。Eちゃんはメキシコ出身なので、式は英語とスペイン語のバイリンガル。誓いの言葉もJ君は英語で、Eちゃんはスペイン語で。二人の首に金の十字架のチェーンをかけたり、聖水をかけた金貨を渡しあったりと、ヒスパニック式の儀式もあって、なかなかよかった。結婚式って、普段はあまり意識しない友人たちの文化的背景が見られて、楽しい。
披露宴は南米レストランで。東海岸からやってきたJ君のご老齢の両親は、お父さんは40年ぶり、お母さんに至っては飛行機に一度も乗ったことがないという、ニューイングランドの小さな村から出たことの無いような家族。一方Eちゃんはお父さんがメキシコの政治家で、どばぁーっとやってきた一族は、それこそテレムンド(ヒスパニックのテレビチャンネル)の昼メロに出てきそうなゴージャス一家(笑)。アメリカ人とはいえ、初めての西海岸訪問におっかなびっくりなJ君の両親をよそに、レストランではサルサバンドが演奏したと思えば、フラメンコダンサーは登場するは、そして最後にはほとんど裸のサンバダンサーのお姉ちゃんたちが登場してどんどこどんどこと踊りまくるのを見て、本当に口があんぐり開いていた(笑)。そんな横で、超ナイスバディなEちゃんのママをはじめとするEちゃんの家族たちは一緒に激しく踊りまくっていた。こりゃー面白い!!
ラテン音楽に呆然としていたアメリカ人勢も、80sの音楽がかかりだした夜中の12時ぐらいから勢いを取り戻し、スリラーやらダンシング・クイーン(なぜこれにあわせて踊れるのか私には逆に理解できん・・)に合わせて一生懸命踊りだし、結局私達は4時間ぐらい、汗だくで踊りまくった楽しい結婚式となったのでした。EちゃんJ君オメデトウ〜!