愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記。

 漂流する


7月うまれの旦那とKちゃんの合同誕生日会。ゴールデンゲートブリッジを渡り、サンフランシスコの向こう岸サウサリートでシーカヤックをした。太平洋の水は冷たくて、とても寒くて泳ぐなんてとんでもない!というようなベイエリアだけれど、陽射しの強いサウサリートにはちょっとしたビーチもあって、子供たちがきゃーきゃー遊んでいた。


カップルばかりだったので、タンデムのカヤックを4艘レンタル。係留しているヨットの間を縫いながら、昼ねしているシーライオンの群れを見たり(やっぱり臭い!)ボートの人に手を振ったりとなかなか楽しい〜。


しかし午後からの海は風が強くて波が高くなっていき、ちょっとした荒れ模様。ちょっと漕ぐのをやめて、写真を撮っていようものなら、あっという間に数キロ先にある向こう岸のほうにびょーっと流されていってしまう!!!


しかし潮の流れを読んで、アルカトラス島から泳いじゃうような旦那と一緒だから大丈夫だよね〜、なんてたかをくくっていたら・・・


??( ̄□ ̄;)!! 流されてるし!!!


岸沿いにカヤックを漕ぐ友人たちの姿が、どんどん遠のいていく・・・あ〜〜れ〜〜〜〜


風はどんどん強くなっていき、耳元でびゅーびゅーいっているし、風のせいで小さいけれど強力な波もぐわんぐわんやってくる。たっぽんたっぽん揺れるカヤックの上で、旦那の指示通り漕いで元に戻ろうとするんだけど、なんとか流されることはなくなっても前に一向に進まない。ちょっとこれ、大丈夫なのかな?とおもったところで、旦那が小声で言った。「Shit」


ぐぁーん。もっと何か策があるとおもったのに!「Shit」ってことは「もう駄目だ!」といったも同然!ダメージ度5000P!毎週毎週海に飛び込んで何の稽古しとるんじゃ!こんなにあっさり知恵絞りつくしちゃったんですか!!実は私、水難の相があるらしく、(旦那と一緒に)水上に出るとことごとくピンチに陥り、おぼれかけたことも数度。一度は激流の川で一人流されそうになり(私以外の人は背が高かったから足がついて問題なかったのだ)、恐怖でひきつけを起こした上に助け上げられてから吐きまくったというトラウマな記憶もあり、プール以外の水が苦手だったりする。今回はとりあえず酔い止めの薬を飲んで神経を麻痺させた上で楽しく漕いではいたものの、それでも次の瞬間はびゅーびゅー風の吹く海上に置き去りですか!なんでいっつもこーなるの!と一瞬パニックに・・・


それでも落ち着いて良く考えてみると、我が旦那は波の流れに直接ぶつかる角度に向かって進もうとしていたのだった。こういうのって物理で習わなかったっけ?これって基本的な間違いじゃん?え、アホですか?われは海でいつもいつも何をしとるんじゃ!もうこうなったら、わしについてこんかい!と潮に流されながらも、前に進める角度にカヤックのポジションを変え、舵を取る旦那に右だ左だと相談しながら指示を出しつつ、約20分間、命を懸けたパドリング。波のせいでものすごくパドルが重くて、まさしくファイトォー一発!の世界。こんなに激しく肩を回し続ける運動を続けたことはいまだかつて無いだろうというくらい漕ぎまくった。頭の中ではなぜかずっと、「わぁーれはうーみのこしーらなーみのー」という歌がぐるんぐるん回っていたのだけれど・・・。


私達が文字通り波にもまれる様を、友人達は遠巻きに見ていたそうなのだが(笑)、結局ものすごい勢いでジャカジャカカヤックを漕いでいたら、波の少ないところを選んで漕いでいた彼らよりもずっと先にビーチに着いてしまった(笑)鯉の滝登りをした気分・・・。腕はぷるぷる、激しく漕いだおかげで親指の皮はずる剥け。バースデーイベントが、思いがけずレンジャー部隊のサバイバル訓練になってしまった。でもこれで経験値10000Pアップ?少なくとも良い運動にはなったし、面白いといえば面白かった!


教訓:自然を侮るなかれ。シーカヤックは風の少ない早朝を狙うのがオススメです。