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愉快的陳家@阿拉米達島

ちょっと雑だが愉快な暮らし。サンフランシスコ・ベイエリア日記

恐怖のタファゴー


昔はピアノもフルートも、いかにレッスンをサボるかにココロを砕いていたものです(たとえサボらなくても大遅刻して先生に怒られたりしていた)。今になるとなんでそこまでレッスンがいやだったのかなぁ、とも思うのだけれど、多分練習曲が嫌いだったからなのかもしれません。ちゃんとした「曲」は張り切ってやるくせに、ピアノだったら「ツェルニー」、フルートだったら「ケーラー」「タファネルとゴーベール(略してタファゴー)」といった練習系のレッスンが死ぬほど嫌いでした。どれくらい嫌いかというと、先生がこれを練習してきてね、と印をつけた曲の半分もさらわず、しかし練習していないのを怒られるのがいやだったので、ペンでつけられたその印を砂消しで一生懸命消し、しかし印が完全にとれないとわかると、上からインクか何かをこぼしてシミにしてごまかす・・・・と今考えると恥ずかしいぐらいの小学生の浅知恵を働かせておりました。あと遅刻すれば時間がないから練習曲のおさらいはしなくてすむとか。先生、何も言わなかったけどどう思っていたのやら・・・。


オトナになってから自発的に通うようになったレッスンでは、レッスンの時間を最大限に活用するという言い訳を作って、先生の前では練習曲は一切やらず、基本的には家で「自主練習」をしているということにしています。が、この数年間基礎練習の教科書を開いた時間は実は通算でも20分ぐらいかも・・・・。「モイーズのこの練習はやったことある?」などと聞かれると、「あー、うん、もにゃもにゃ・・・」と適当に先生に合わせてやったことのあるフリ。しかし、実はモイーズは本さえ持ってないかも・・・。


今日のレッスンではウォーミングアップに、先生と教室に転がっていたドイツ人の先生による教本をさらって見ました。トーンの練習、そしてうにゃうにゃもにゃもにゃと運指の練習。うわーつまらん!先生は高校生の時にこの先生のマスタークラスを受けたことがあるそうですが、彼の生徒はこのうにゃうにゃもにゃもにゃの練習を毎日1~2時間課せられていたそうな。さらにみんなで輪になってこのうにゃうにゃを練習し、誰か正しい指で演奏しない人がいたらそれを見つけて、その人は罰として輪の中で演奏しないといけない!というお仕置き付きだったそうな。ああ、トラウマ・・・。


練習曲をさらうことは土台作りに大事!なんだろうか、やっぱり・・・、と最近ココロは揺らぐのですが、でもやっぱり逃げ回ってしまいます。でも練習曲から逃げ回った長年の実績は何となく後ろめたさにつながっていることは確かです。実は先生が、SFシンフォニーの首席奏者のレッスンを受けるのに推薦状を書いてあげるわよ、とおっしゃってくれたのですが、いや絶対無理!そんなの先生に申し訳ない!と腰が引け中。気持ちを立て直すために、数ヶ月がんばって(我慢して?)教本をさらってみようかな・・・といいつつ、注射に行くのをいやがるコドモのごとく、教本はまだまだ引き出しの奥深く・・・。


写真は世紀のフルート奏者タファネルさん。ゴーベールというおっちゃんとぐるになって書いた教本のタイトルは「17のメカニスム日課大練習」。だってタイトルからして大練習だなんて、いやだ!!