愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

I LOVE NEW JERSEY!!

陳家の故郷、ニュージャージーほぼ日刊イトイ新聞にメールを出したら、面白いくらいに全部掲載してもらっていた時期があり、当時はまだ「ボーイフレンド」だったダンナの出自についても載せてもらっていました↓

http://www.1101.com/neighborhood/2002-10-10.html


筆舌に尽くしがたいほどバカバカしくて面白ゾーンニュージャージー。北はウォールストリートの一部が移ったりしてきてお金持ち化が進む一方、裏庭を歩けば昔ながらのイタリアマフィアがごみ収集のテリトリー争いをしていたり、また道路を越えれば怒涛のヒップホップゾーン、ホテルでラップ歌手同士のシューティング騒ぎがあると思えば、隣のインドゾーンではヒンズーポップが鳴り響く。そして南へ進むとあっという間に農村地帯、ワイフビーターを着たレッドネッキーなおやじがトラクターでうろうろし、警察はフロリダナンバーの黒人ドライバーをとめて麻薬がないかサーチする。


映画「マルコビッチの穴」では主人公がマルコビッチの体から出ると必ず「ニュージャージーターンパイク」という高速道路に落っこちていたけれど、ニュージャージー出身者は、「ターンパイクの何番出口か」をきくことで、どの地域のどの町出身かを確認しあう。ちなみにダンナは中部のトレントン生まれ。ニュージャージーの州都であるにも関わらず、窓が破れた倉庫に囲まれたこのボロボロタウンには最近までホテルが一軒もなかったのだ!!全国にあるソニプラ的なお店「Urban Outfitters」に行くと、「New Jersey: Only the strong survivies」というTシャツが売っているほど素敵なニュージャージー


ニュージャージーは政治の世界もなかなかのもので、ごみ処理業をめぐる賄賂スキャンダルがあったかと思うと、その捜査をかく乱させようと証言者に売春婦を送り込んでみたり、裁判に呼ばれた政府関係者が急に行方不明になったかと思うと、再び姿を現して記者会見で仲間に暗号メッセージを送ったり・・・ニュージャージーほど連邦刑務所に入っている市長の数が多いところはないのだけれど、こんなスキャンダルばかりでは「ボーイッシュなルックスを持つ知事の評判に影響が出るばっかりだよ」とついこの間ワシントンポストに記事が載っていたばかりだったのだけれど、今日になってとうとうゲイ・ガバナーがカミングアウト!こんなにTwistedでFucked upで素敵なニュージャージー。リッチすぎていとしい故郷なのでありました。