愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

ご近所親睦会


築80年の我が家のアパート。4階建て(うち1階はロビー)で各フロアに4世帯、合計12世帯が入る、まあ小規模なアパートです。もう気がつけばここに住むのも4年目に突入。でも世知辛い都会暮らし、隣は何をする人ぞ・・・。多少顔は見知っていて、すれ違えば挨拶ぐらいはするけれど、それ以上でもそれ以下でもない、という関係のご近所さん同士がずっと続いていました。


しかし、今まで殺伐としていた裏庭を、大家さんがきれいに整備してくれてパテオが出来たのと、1年ほど前に隣のビルから、とてもフレンドリーな夫婦が引っ越してきて(旦那さんは鶴瓶そっくり)、彼らが「ご近所さん親睦会をやろう!」と計画してくれ、アパート合同のもちよりBBQ大会が開かれました。


8割方の住民が集まって、みんなで火を燃やしながらわいわいとおしゃべり。ここにもう20年も住んでるけど、この裏庭に出るの初めてだよ!なんていう人も。話してみると、ジョギングしているところを目撃していたり、部屋から聞こえてくる音楽をお互いに実はチェックしていて、実は共通の趣味を持っている人が多いことも発見。ランナー、トライアスリート多数。ジャズ好きだったり、自分もギターをやるんだ、なんていう人もいて音楽談義でも大盛り上がり。そして旦那が大喜びしたことに、この会をオーガナイズした鶴瓶も料理が大好きで、肉の燻製器を所有していることも判明。スモークサーモンや、ソーセージも燻製したいと願っていた旦那なので、早速肉をいぶす約束をしていました。職業も弁護士から、マッサージセラピストから、プロのシェフから色々。ゲイのカップルも2組。そして「うへへへ、ぐへへ」と変な笑い声が聞こえてくる階下の住人Bさんは、実は日本に10年ほど住んでおり日本語がぺらぺらで今も日本の企業で働いていることも判明。


今度このCD貸してあげる!とか、ディナーパーティーをまたやろう!とか、このレストランにみんなで行こう、ジャズバーに行こう!など、実際に実現するかはわからないにしろ、色んな話で盛り上がり、急速にご近所さんの連帯が生まれたのでした。ここに長年住んでいる人に、私達が住んでいる地域や建物の話を聞くのも興味深いし、隣のアパートがうるさいだとか、最近の安全のこととか、アパートが寒いだとか、何しろ自分達が日々暮らしている場所のことを人と話せるのって、とてもいいなと思いました。そしてなにより、同じアパートに住むご近所さんとようやく知り合いになって、なんとなく安心度が増したような気が。良い人が多くてよかったです。