愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

愉快的陳家の感謝祭


気持ちいいお天気になった感謝祭の日。午前中は大量のディナー消費を前に調子に乗って11キロほど走る。数日前に香港旅行から帰ってきたばかりの義理両親は、久しぶりの海外旅行に非常にナーバスになっていて、出発前から「香港で絶対病気になって帰ってくるから、感謝祭に料理はしない宣言」が出されていたため(もちろんぴんぴん元気に帰ってきた)、去年に引き続き我が家が七面鳥を料理する係に。去年は両親の家に材料を持ち込み、両親の台所を使って料理をしたのだけれど、そうすると明らかに手持ち無沙汰で何をしていいかわからずナーバスになった両親が、横からああでもない、こうでもないと口出ししてくるわ、料理をしている先から漂白剤を持ち出して台所の掃除を始めるわで非常に邪魔だったため、家で料理して持っていく作戦に変更。もう年寄りの習性を変えることなんて無理なので、こうやって若いもんが工夫してやっていくしかないのよね(笑)。


旦那が担当の七面鳥は、前日の夜からブラウンシュガー、ニンニクやスパイスを溶かしたお水につけておき、当日お腹にローズマリー、たくさんのレモンや色々な野菜を詰め込んで3時間弱ロースト。七面鳥って、うまく料理しないと肉がかなりドライになるので、いかにジューシーに焼き上げるかに心を砕かないといけない、なんだか究極の食材みたいな感じ。こんな扱いにくい食材料理するより、日本のクリスマスみたいにチキンのもも肉ローストしたほうが確実に美味しいのになぁ、なんて思うのだけれど・・・。伝統だからしょうがないですね。今回はまず高温で表面をカリカリに焼き、それからじっくりローストする方法でかなり美味しく焼けました


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さらにサイドディッシュにはオイスタースタッフィングを。本来だったら七面鳥のお腹に詰めた野菜、そしてクルトンなどを副産物(?)として食べるのだけれど、最近ではこういうものをお腹に詰めないので、わざわざ別に作ったりする。クルトン、セロリなどの野菜、そして生牡蠣を一緒に混ぜてオーブンで焼く。両親の家に行く車の中は七面鳥とこのスタッフィングの美味しいにおいが充満してたまりまへん。


私はデザート係でガレットを焼いてみた。でも生地はずるして冷凍のパイ生地・・・。フルーツもぜんぜん季節のものじゃなかったので、ちょっと酸っぱいガレットになっちゃった。でもフルーツに砂糖とコーンスターチをまぶして、パイ生地で包んで焼くだけだから超簡単だしヘルシー!バニラアイスクリームと一緒に食べるとかなりウマー。


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さて今年は家族のなかに「ベジタリアン」に改宗した者がいたために、代用食も用意・・・。小麦粉のグルテンや大豆などから作った偽肉(?)がスーパーでも色々売られていて、中には七面鳥の形をしたものまであったりする。ベジタリアンになったんなら、そんな悪あがきしないですっぱり肉をあきらめて豆腐でも食べてればいいのに、なんて思うのは私だけ・・・?幸いうちの家族は普段はこんな偽肉を食べたりはしないそうなのだけれど、せっかくの感謝祭だし試しに「セレブレーション・ロースト」と呼ばれる代用肉を買ってみた。食感はグルテンと魚肉ソーセージを組み合わせた感じ。


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去年はいとこやらなにやら20人ほど親族がどわーっと集まった感謝祭だったけど、今年は一等親のみのこぢんまりしたパーティー。普通は丸ごと食卓に出される七面鳥だけれど、我が家では元シェフのパパによって七面鳥はあっという間にばらされて供される。このほかに両親が用意したマッシュポテト、そしてやっぱり出た中華漢方スープ、ローストした野菜などたらふくいただいたのだった。