愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

お引越し


朝8時半にネオナチみたいなそろいもそろって金髪でボウズの屈強な兄ちゃんたちが4人我が家にやってきた。我が家のお引越しはだんなの雇用先がすべて費用を負担してくれるのでおまかせらくらくパック。それでも前日まで「いるもの」と「いらないもの」を分け、きぃきぃいいながらめちゃくちゃ細かいインベントリーを作っておいてよかった。私たちは思いのほか無口で働きものの兄ちゃんたちがてきぱきと皿やらCDやらを箱に詰めていくのを、ただただ4時間ぼーっと見つめていただけ。お駄賃とクリスピークリームのドーナツをお土産に、屈強な兄ちゃんたちはがらんどうと化したアパートにものすごいデオドラントのにおいだけ残してあっという間に消え去ってしまいました。このアパートに住んで約2年、まだソファやテーブルがそこにあるような感覚があって、ついどこかに座り込みたい気持ちになるものの、座れる場所はトイレしかないよ!アパートの人に最後の確認をしてもらって鍵を返却、レンタカーに荷物をつんで友人宅にお泊り。ああ、もうここに住むことはないんだなーという感慨があるかなと思ったけど・・・まったくなし。まったく後を振り返らずにさっさと出てきました。そんなもん?


お世話になるお友達の家で、結婚1周年に空けるつもりだったワインをあける。おフランスの友人がわざわざ郵便で送ってくれたのだけど、とってもおいしかった!一応大事にとっておいたワインだけど、あけるときも感慨なし。モノに意外と執着がないのかなぁ。 「1998年 Chanson Morgon」というのでした。軽くて飲みやすく悪酔いなし。お友達と別れるのはやっぱり寂しいなあ。いろいろな人に電話をかけまくる。でも、遠くにいても近くにいても、本当の友達はどこにいてもつながってるのよね。近くにいてもだめな人はだめだし、こうして人生を通じてずっと付き合っていける人たちが世界中にできると思えばいいもんね。なのであんまり悲しくはない。もしかして人にもあんまり執着心がないのかしらん。