愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

レベルアップ

40代最後の歳にいきなり始めた剣道も早3年。先日審査を受け、2段に昇段した。まさかこの歳で剣道有段者になるとは思わなかった!自分がビックリ!

審査は、切返しと立ち会い稽古、そして剣道形を1-7番まで。事前にお題が出され、エッセイも書いて提出した(これは多分誰も読んでない)。普段は知った顔とばかり稽古しているが、審査では全く知らない人と一緒にやることになるので、ちょっと緊張した。

剣道、最初は道場内で6級とか7級ぐらいから始める。それぞれの級で何を求めるかは道場の裁量に任されている。2級までは道場内での審査を受ける。

でも1級以降は、剣道協会が主催する審査会に行くことになる。

剣道をやるまで知らなかったことなのだが、剣道の段というのは、単に剣道が強いから、次から次へともらえるもの、というわけでもない。受審資格というのがあって、段位をもらったあと、特定の年数鍛錬して初めて、次の段位の受審資格がもらえることになる。

1級から初段は3か月。初段から2段は1年。2段から3段は2年・・。と、鍛錬が必要な時間が段位があがるごとに増えていく。

剣道の最高位は8段だが、7段合格してから10年たって初めて受審できる。つまりはどんなに剣道をやっていても、少なくとも46歳にならないと受審資格も貰えない。しかも合格率は1%以下と世界でも一番むずかしい「試験」の類に入るらしい。

これはやはり、剣道が試合で勝敗を決める競技的要素がある一方、人間形成を促す「武道」であるからで、ただ強いだけでなく、人間としても熟成されていないといかん、みたいな感じの考えが裏にあるんだと思う、知らんけど。

そう考えると、50手前で剣道を始めた私は、あとどれだけ剣道を続けられて、どれくらい先に進むことができるのだろう、とあまりに遅かったスタートをちょっと残念に思うこともある。

でも正直、日本で学校の部活などで剣道を始めていたら、多分すぐ辞めてたかもしれないなあ。もともと体育が苦手で、学校の体育の授業は大嫌いだった私は、学校のスポーツ関連は本当に嫌な思い出しかないので、たぶん昭和のゴリゴリの剣道部は耐えられなかったと思う。逆に今ここまでできているのが不思議な位である。

これってたぶん、運動が下手というより、それ以前の色々な刷り込みとか周囲との比較とか、当時の指導方法が私には全く相容れないものだったんだろうなと思う(今でも思い出すと心身が縮こまって体が動かなくなる感覚がある位!)

逆にこの歳で、海外で、変なプレッシャーも無く、根性論も無く、色々考えながら楽しくできているのが、続けられている理由なのかもしれない。

でも始めた頃はまさかここまでやるとは思っていなかったから、このまま淡々と続けて、できたら四段ぐらいまにはなりたいなあ。実際私の周りには40代後半で始めて、今五段のおじいちゃんもいるし。若くて速い剣道はやりたくても全然できないが、自分のペースでできるのも剣道の良いところである。

時々自分の剣道や相手の剣道にイラッとすることがあったりして、それこそ自分の人間性の嫌な部分に気づいてうわー、と思うこともあるけれど、それこそ人間形成というか、色んな意味で自己鍛錬である。周囲と比較するのではなく、自分の剣道と向き合う、をこれからも心がけて行きたい所存でございます。