愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

フルートビールソーセージ


日曜日はジョギングした後、フルートのおさらい会。練習していたグロブレの曲を吹いてきました。2週間前にピアノの先生とリハーサルをしていたのだけれど、時間が空きすぎていたのか、先生のほうがテンポを数え間違えて、途中あれ?あれれ?という事態に。でも何とか立て直す。緊急事態でもあわてず、落ち着いて元の鞘に戻す・・・こればかりは、場数を踏んで身につけていくしかないようです。逆に、あわてることで「間違えたな」とわかっちゃうこともあるので、涼しい顔をしてやり過ごすのが吉。ほとんど知られていない曲、ということもあって、実際お客さんは誰も伴奏がずれていたことなど気づかなかったようです(笑)


午前中走りすぎて疲れたのと、ろくにウォームアップもせずにやったので、音が詰まって気持ち悪い!あんまりいい演奏できなかったな、と思っていたのですが、旦那が撮ってくれたデジカメのビデオを見てみたら、思ったよりちゃんと伸びた音が出ていたので驚きました。音響の問題なのかもしれないけれど、演奏中自分の音がちゃんと聞こえなかったのに、ちゃんと客席にはきれいに届いていたみたい。自分の声を録音すると、違うように聞こえるのと同じで、フルートも自分で吹いている音と、第三者からの聞こえ方ってちょっと違うのかも。心理的なフィルターもかかっているのかもしれません。自分の演奏を録音したことがほとんどなかったので、これは面白い体験でした。


リサイタルの後は、タクシーを飛ばして友人宅へ。友人Lちゃんが始めて挑戦した手作りビールが完成したので、そのお披露目会。ビールに花を添えるのは、もちろん旦那手作りのソーセージ。包丁で自分の指を切りながらも!がんばって腸詰め作りました。


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陳家も先日、初めてビール作りをしたばかり。そもそも、友人KJカップルがビール作りを始め、それが友達の間でも広がった、という感じです。色々備品や場所が要るので、実際はKJカップルの家で、J君の指導を仰ぎながらやっていますが、この手順がなかなか面白い。ビールの種類にもよりますが、まずは大鍋で麦を煮る。どれだけの時間麦を煮出すかで、ビールの色が変わってきます。そこにホップや酵母を入れていきます。どんなビールを造るかで、ホップや酵母の種類も変わります。こういう麦やホップ、酵母などがセットになったキットが通信販売でも買えるし、ここらへんにお店もあります。


さらに便利なのは、J君は生物化学のポスドクなので、大学のキャンパスで自分で酵母を培養しているため、酵母をいちいち買わずに済むこと!(笑)煮込んだビール汁(!?)は、消毒した大瓶に入れて、数週間置いて醗酵させます。これが陳家のビール!J君の家のクロゼットに眠っています。この写真の大きさで、ビールの小瓶50本分です。私がビールのラベルのデザインをする予定。完成には時間がかかりますが、お値段も普通にビールを買うより半額〜3分の1で済みます。


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家でのビール作りの本や雑誌もたくさん出ていて、たとえばキリンビールとか、バドワイザーに近い味を再現できるレシピ、なんていうのもあります。すべて化学反応によって出来るので、結構理科の実験みたい。実際に科学者がついてくれているので、ありがたい。


最近友人たちの間ではやっているのが、ベルギービールランビック、というフルーツが入ったビールも大量のラズベリーやチェリーを買って作ってみたり。樽に入れて寝かせるビールもありますが、樽は買えないので、代わりに樽の素材となる木材のチップをビールに入れて醗酵させたり(樽での熟成は、木の風味をつけるためなので、これでもOK)。


そして今J君のクロゼットで熟成されているのは、”Duchess de Bourgogne”と呼ばれるベルギービール。別にフルーツが入っているわけでもないのに、レーズンのお酒のような味がする不思議なビール。「公爵夫人」の名がついたビール、熟成にはしばらく時間がかかります。公爵夫人の前で、ははーっ。


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