愉快的陳家@倫敦

ロンドンで、ちょっと雑だが愉快な暮らし。

心の準備


ここのところ、ある日はSFに行くのが楽しみだったり、と思えば次の日にはDCのいいところが急に目についてきたりで、毎日非常に心が揺れている。同僚や友達にも少しづつ伝えはじめ、半泣きになってもらったり、会社ではおおいに困ってもらったりして、惜しまれているようなのはアリガタイ。なんだかんだいってDCに根をはりつつあったんだな〜ということが実感されることも多く、なんだか本当にお名残惜しくなってきた。首都だけど緑がいっぱいあって、意外とこぢんまりした街だし、我が家も地下鉄の駅は徒歩数分、職場まで15分、歩いてカフェやレストランに行ったり、家は広いしプールやジムまであるような、非常に恵まれた環境であった。人も、まあ政府関係者とかが多いということもあり、それなりに教養レベルの高い、非常に「Properな」人達がいる街なので、少なくとも表面上はみんな礼儀正しいし、文化活動もそれなりに色々あって、住み心地そのものはとてもよかったのだ。仕事もそれなりにうまくいってたし・・・。何も変に刺激を求めないのであれば、家族で定住するにはなかなか良い場所なのであった。しくしく。


あれー?7年前に単身アメリカに乗り込んだ時、アメリカ国内で何回か引越しした時は、それこそひとりで、本当に何も考えずに次の土地に飛び込んでいったのに、今になってこのくよくよとした考えは一体何?!多分今までは学生の身分で移動を繰り返していたから、一応期限付きでこの土地での生活を送るんだという認識があったから、あまり何も考えなかったのかもしれない。卒業して就職でDCに来て、このまま何もしなければ、ずっとこの状態が続く、という状況に初めて置かれて、今までは苗のまま色々な土地を転々としていたものが、とうとうひとつの土地に落ちついて根を張ろうとしていたのかな。


DC、悪くないけど、でもこのまま数十年もDCにいるか?!と思うとちょっと恐ろしい感じもする。このままDCで物凄いテロでも起こらない限り、予定調和で終わる人生?それも、う〜〜む。日本に住んでいたら、ぜったい首都圏から動かず、こんな考えも持たなかったろうに・・・土地が変われば悩みも変わりますね。べりべりっと張り巡らされつつあった根っこをひっぱがして、次の場所に行くぞ。次の場所でもちゃんと育ってくれるといいけど。